接続詞 that 名詞節はこれでスッキリ!

接続詞 that 名詞節はこれでスッキリ!

 

長文を読んでいると、様々なthatが出てきます。

(→ that 使い方 を理解しよう 。 )

 

ゴロゴロ沢山ある that の中の一つに 接続詞のthat があります。接続詞のthatを理解すると名詞の位置との関係性やso that 構文の理解が進みます。

 

今回は接続詞 that はどのような使い方するのかを理解し、リーディング、ライティングなどで使いこなせるようにしてみましょう!

 

接続詞 that 名詞節が解ると以下の問題が出来るようになります!

接続詞 that 2

・以下の日本語を英訳して下さい。

 

1.私は彼女が一生懸命英語学習することを望みます。

2.実は彼は昨年結婚したのです。

3.このデータが正しくないのは明らかです。

4.彼は多くの言語を理解出来るという点において興味深い才能がある。

 

 

接続詞 that 名詞節のポイント

接続詞 that 3

 

接続詞 that を理解するためのポイントは以下になります。

 

接続詞 that を文のどの位置で使えるか?

接続詞 that の後ろの文章の構造は?

接続詞 that の省略

 

 

接続詞 that の位置 

接続詞 that 4

 

接続詞 that は名詞の働きをするので(=名詞節)、文の中の名詞を置ける位置で使う事ができます。

(※名詞節について更に詳細を知りたい方は〝名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう!〟を参照してみて下さい。)

 

文章の中で名詞を置ける位置は・・・  

 

主語  

目的語  

補語   

前置詞の目的語(=前置詞の後ろにくる名詞) 

 

になります。 

 

これだけですとイマイチ解らない方もいると思うので、以下に具体的な例文を書いていきたいと思います。

 

 

1.That he gained weight is natural.(彼が太ったのは当然だ。)

=主語の位置で使われています。

 

この文章は通常は、形式主語の形を使い、It is natural that he gained weight.とするのが一般的です。

 

2.I think that he is a student.(私は彼が学生であると思います。)

=目的語の位置で使われています。

 

3.The problem is that many students don’t like English grammer.

(問題は多くの学生が英文法が好きではないということです。)

=補語の位置で使われています。

 

4.Men are different from animals in that they can think and use languages.

(人間は考え、言語を使えるという点で動物とは異なる。)

前置詞の目的語の位置で使われています。

 

 

接続詞 that 名詞節の後ろの構造

接続詞 that 5

 

接続詞 that の後ろの構造は必ず〝完全な文〟になります。

 

I think that he is a student.

 

that以下の文(=he is a student.)がこれだけで「彼は学生です。」と意味を成す文章になっています。味を成す文章であるのは、完全な文であるからです。

 

生徒さんに〝完全な文とは何ですか?〟と尋ねると、よく『 S Vを取る形です』と答える方もいるのですが・・

 

S+Vの構造になっていても、完全な文で無いものもあるので、注意です

 

例えば I visited という文章は不完全な文です。動詞 visit は他動詞で後ろに目的語を必要とするので、たとえ S+Vという形になっていても不完全な形です。

 

 

繰り返します。完全な文というのは、その文だけで意味を成す文のことです。

 

 

・I ate curry.(私はカレーを食べた。)→完全な文

・I visited (私は~を訪れた。)→不完全な文  ~をの部分に本来名詞が入らなければならないので、不完全になります。

 

もう一度 接続詞 that の話に戻りたいと思います。

 

接続詞 that の後ろは完全な文章になります。リーディングの時に that を見つけ「これは接続詞のthatかな?」と思ったら、その文章をスッポリ取り出し、それだけで意味が完全に通る文章かどうか?判断してみると良いでしょう。

 

 

接続詞 that の省略

目的語と補語の位置で使われる場合には省略することが可能です。以下の例文を見て下さい。

 

・I believe (that) ghosts do not exist.

 

私はお化けが存在しないと信じています。

 

 

・The problem is (that) this machine is out of order.

 

・問題はこの機械が故障していることです。

 

 

長文などを読んでいる時にthatが省略されていることも多々あります。文章の構造から、省略が判断できるようになりましょう。

 

動詞の目的語の位置でthat 節を使う場合、どの動詞にもthatを付けていくことが出来る訳ではありません。付けることが出来る動詞とそうでないものがあります。

 

× I want that she will win the election.

○ I hope that she will win the election.

 

want は that を付けることが出来ませんが、 hope は付けることが出来ます。

(※wantは 動詞 人 to do という形で使う事は可能です。)

 

以下に that 節をとる動詞をまとめたいと思います。

 

that 節をとる動詞

・以下のような動詞がthat 節を取ります。

 

・admit(~を認める)

・agree(~に同意する)

・announce(~を発表する)

・believe(~を信じる)

・conclude(~と結論付ける)

・claim(~と主張する)

・complain(~と不満を言う)

・decide(~を決める)

・deny(~を否定する)

・expect(~を期待する)

・explain(~を説明する)

・feel (~を感じる)

・forget(~を忘れる)

・guess(~と推測する)

・hope(~を希望する)

・imagine(~を想像する)

・indicate(~を示す)

・know(~を知っている)

・learn(~だと分かる)

・mention(~について言及する)

・promise(~と約束する)

・realize(~だと認識する)

・regret(~を後悔する)

・remember(~を思い出す)

・say(~を言う)

・suggest(~を示す)

・suppose(~を思う)

・understand(~を理解する)

 

 

冒頭の問題解説

接続詞 that 6

 

冒頭の問題の解説です。

 

1番の問題「私は彼女が一生懸命英語学習することを望みます。」ですが・・

 

・答えは 〝I hope that she will study hard.〟 になります。

 

接続詞 that を目的語の位置で使っている形になります。hope は that と組み合わせて使う事の出来る動詞です。

※副詞 hard を何処に配置するのか迷う方は・・

副詞の位置 を参照してみて下さい。

 

 

2番の問題「実は彼は昨年結婚したのです。」ですが・・

 

・答えは〝The truth is that he got married last year.〟 になります。

 

接続詞 that を補語の位置で使っている形になります。

 

余談ですが、marryは他動詞ですので、この文章でgot married の代わりにmarried などとすることはできません。

 

 

3番の問題「このデータが正しくないのは明らかです。」ですが・・

 

・答えは〝That this data is not correct is obvious.〟 になります。

 

接続詞 that を主語の位置で使っている形になります。ただし、この文章は主語の部分が長いので・・・

 

・It is obvious that this data is not correct.と形式主語の形を使うのが一般的です。

 

4番の問題「彼は多くの言語を理解出来るという点において興味深い才能がある。」ですが・・

 

・答えは〝He has a unique talent in that he can understand many languages.〟 になります。

 

接続詞 that を前置詞の目的語の位置で使っている形になります。

 

 

重要文法用語のまとめ

以下にもう一度このページで出てきた文法用語を記したいと思います。一つでもよく分からないところがあれば、必ず理解するように努めて下さい。

 

・接続詞 that

名詞

名詞節

・主語

・目的語

・補語

・前置詞の目的語

 

まとめ

接続詞 that 7

 

接続詞 that の理解は進んだでしょうか?

 

接続詞 that は名詞との関連する文法項目です。ですから、接続詞 that の説明を読んでいてイマイチ理解が出来ない場合は、名詞の使い方に関する理解が不足していると考えられます。怪しい方は、そちらを潰すことをオススメします。

 

副詞節を導く従属接続詞4つのポイント

 副詞節を導く従属接続詞4つのポイント

 

「副詞節を導く従属接続詞って知っていますか?」と生徒さん達にお尋ねすると「なんですか、それ?」と言われますが、「Becauseを使って何か文章を言ってくれませんか?」と言うと、大概の方が文を作れてしまいます。

 

そして「今のが、副詞節を導く従属接続詞ですよ。」とお伝えすると「え!」と言います。

 

文法用語で言われると、難しく聞こえるかもしれませんが、実はなんとなく使っているのです。今回は、このなんとなくの部分を、より深く理解できるようにお手伝いさせて頂きます。

 

 

副詞節を導く従属接続詞が解ると以下の問題が解けるようになります。

副詞節を導く従属接続詞2

 

Q1.以下の(   )内に入る言葉を選んで下さい。

 

a. I drink Red Bull (     ) I feel tired.

b.(        )I left home, it began to rain.

 

Q2.以下の日本語を英作して下さい。

「彼は帰宅するとスグに、外出するでしょう。」

 

Q3.正しい語句を選び空欄を埋めて下さい。

(    )it was raining heavily, he continued walking.

(a.Despite b.In spite of c.Although)

 

ポイント

副詞節を導く従属接続詞3

 

副詞節を導く従属接続詞のポイントは以下になります。

 

副詞節という言葉を理解する。(理解した方が後々便利です。)

どのように使う言葉であるか?を頭に入れる。

副詞節を導く従属接続詞にはどのようなものがあるのか?を知っておく。

それぞれの接続詞の意味を知っておく。

 

 

副詞節とは?

副詞節を導く従属接続詞5

 

副詞節と聞くと難しく感じるかもしれませんが、その言葉の通り、副詞の働きをする節 ということです。

 

副詞の働きに関しては「不定詞の副詞的用法」のページの中の〝副詞ってナニ?〟を参照して頂けると分かるのですが、副詞は名詞以外を説明できる言葉です。

 

節というのは文章=主語と動詞を持った構造 の事を指します。

 

副詞節というのは、副詞の働きをする文章 の事を言います。

 

 

主節とは?従属節とは?

副詞節を導く従属接続詞10

 

副詞節を導く従属接続詞となっているので、従属節という言葉が気になる方もおられると思います。

 

まず、以下の日本語を見て下さい。

 

「お腹がすいている時、私はよくチョコレートを食べる」

 

 

の日本語の中でメインとなる部分は「私はよくチョコレートを食べる」という部分です。節=文なので、メインとなる文=主節になります。

 

それに対して、サブとなる部分は「お腹がすいている時」という部分になります。サブになる文=従属節になります。

 

副詞節を導く従属接続詞の使い方

 

「僕は昨日疲れていたので、早く寝たよ」と言う場合

 

Because I was tired yesterday, I went to bed early.

 

ないしは・・・

 

I went to bed early because I was tired yesterday. とします。

 

公式のような形で記すと以下のようになります。

 

接続詞 主語1+動詞1 , 主語2+動詞2.

                          or

主語2+動詞2  接続詞 主語1+動詞1.

 

という形になります。

 

 

副詞節を導く従属接続詞の種類

副詞節を導く従属接続詞11

 

副詞節を導く従属接続詞には以下のようなものがあります。

 

・when(~な時)

・while(~の間)

・until (~までずっと)

・because(~なので)

・since(~なので、~以来)

・although(~なのだが)

・though(~なのだが)

・as(~な時、~なので)

・once(一度~すると)

・as soon as(~するや否や)

・by the time(~する頃までには)

・before(~する前)

・after(~した後)

・if(もし~)

 

時・条件の副詞節についての注意点

副詞節を導く従属接続詞6

 

 

TOEIC、英検やTOEFLのような資格試験の文法問題集をやっていると「時・条件の副詞節だから未来形は使えず現在形(現在完了も可)で表す」というような解説が出てきます。

 

私が高校のテストで26点とかをとっていた時は、ちんぷんかんぷん だったのですが、シンプルにまとめると、以下のような事になります。

 

「whenなどの時間を表す副詞節の中では未来の事でも未来形は使えないので、現在形を使ってください」

 

これでも文字だけだと分かりにくいので、以下に具体的な形を記したいと思います。

 

I will feel excited when I study abroad next year.

来年留学する時、私はワクワクするでしょう。

 

のように、when以下の内容は未来の事を言っているのに、現在形で書いています。

 

未来の事でもwillやbe going to+動詞の原形のような未来形は使えず、現在形(現在完了も可)で表す と言う事です。

 

 

たまに生徒さんが間違うのは以下の2点です。

 

主節の部分までも、未来の事であるのに現在形で表す。

過去形でも、現在形で表すということです。

 

これは間違いです。

 

このルールが適用されるのは、あくまでも副詞節内の話です。そして、副詞節内が過去であれば、このルールは気にする必要がありません。

 

ちなみに、時・条件を表す副詞節は以下のようなものになります。

 

・when(~な時)

・while(~の間)

・until(~までずっと)

as soon as(~するや否や)

by the time(~する頃までには)

・after(~した後)

・before(~する前)

・if (もし~ならば)

 

 

冒頭の問題の解説

副詞節を導く従属接続詞7

さて、冒頭の問題の解説です。

 

Q1.(   )内補充問題です。

 

これは正しい接続詞を選ぶ問題です。それぞれの接続詞の意味を理解する事が重要です。

 

a.は・・・  I drink Red Bull (when ) I feel tired.になります。「疲れている時、私はレッドブルを飲む」です。

 

b.は・・・( After)I left home, it began to rain.「家を出た後、雨が降り始めた」です。

 

Q2の英訳問題「彼は帰宅するとスグに、外出するでしょう。」ですが、答えは・・・

 

As soon as he comes home, he will go out.になります。主節のHe から始めて、as soon as の従属節を後ろに配置する事も勿論可能です。

 

この英作文が出来るためには、as soon as の意味を理解している事と、時・条件の副詞節のルールを理解している事が重要になります。

 

as soon as の中では、未来の事であっても、未来形は使えず、現在形で表すルールなので、それを使います。He で始まる主節に関しては、このルールの影響を受けないので、未来形を使えば大丈夫です。

 

Q3の空所補充問題ですが・・・ 答えは CのAlthoughが入ります。

(    )it was raining heavily, he continued walking.

(a.Despite b.In spite of c.Although) 

 

日本語訳は〝ひどく雨が降っていたにも関わらず、彼は歩き続けました。〟です。 

 

選択肢 aもbもどちらも前置詞的に使う表現の為使うことが出来ません。aとbの選択肢をどのように使うのか?詳細を知りたい方は・・・・

※〝接続詞 前置詞 違い・見分け方が誰でもワカル!〟を参照してみて下さい。

 

 

重要文法用語のおさらい

このページの中で出てきた重要キーワードは以下です。理解が不十分なところは、上記説明でもう一度確認してみて下さい。

 

副詞

・節

・副詞節

・主節

・従属節

・時・条件を表す副詞節

 

まとめ

副詞節を導く従属接続詞9

 

副詞節を導く従属節の理解は進んだでしょうか?文法用語を覚えていなかった方は、この際しっかり覚えてしまいましょう!

 

内容が理解出来た方は、可能な限り、実際の英会話や英作文でスラスラ使えるように練習してみましょう。実際に使えるようになる事で、知識がより定着してくると思います。