good well 比較級 最上級 を本当に使いこなせていますか?

 good well 比較級 最上級 を本当に使いこなせていますか?

 

前回まで、比較級、最上級、原級比較についてお伝えしました。

 

それぞれのところでも述べたのですが、これらをシッカリ使いこなせるためには、形容詞副詞を意識することが重要でした。

 

今回は、比較級最上級の部分を学習していると登場する、betterやbestの部分です。

 

good well の比較級 最上級をシッカリ理解すると以下の問題が解ります!

good well 比較級 最上級2

 

以下の日本語を英訳して下さい。

 

1.この車はあの車より良い。

2.この本は5冊の中で一番良い。

3.私は彼女より上手に日本語を話せます。

4.彼女はこの町で一番上手に歌を歌う事が出来ます。

 

 

ポイント

good well 比較級 最上級3

 

goodとwellの比較級 最上級を使いこなすためのポイントは以下になります。

 

betterやbestなどをなんとなく使わない!

goodとwellの変化をキチンと覚えておく。

 

 

betterやbestを何故使う必要があるのか理解しよう!

good well 比較級 最上級4

 

「この本はあの本より良い」を英文にして下さい とお願いすると、案外多くの方が・・・・

 

1.This book is better than that book.と英作することが出来ると思います。

 

また、「私は彼女よりも上手にフランス語を話せます」を英文にして下さい とお願いすると・・・・

 

2.I can speak French better than her.と英作することが出来ると思います。

 

ところが「同じbetterになっていますが、意味合いが違う事を明確に理解していますか?」と尋ねると・・・

 

「え!」と驚く方がいます。

 

ここで驚く方は、betterを使う時に「何故betterを使う必要があるのか?」を意識していない事になります。

 

一般的er型比較級は、形容詞や副詞の本来の形にerを付けることによって(例えばtall→taller)比較級を作ります。

 

ところが上記の2つは、不規則変化型の比較級と言われ、単語のスペリングを変えて比較級を作るケースです。そして、goodとwellの比較級が同じ形であるため、混乱が生じやすいのです。

 

1番2番の問題が混乱する場合、1番のbetterはgood から派生し、2番のbetterはwellから派生している事が理解できていない と言う事になります。

 

☆この状況を改善する為には、以下の2点が重要になります。

 

better(bestもそう)がもともと何から派生しているのか意識すること。

goodやwellの変化をキチンと覚えること。

 

 

goodとwellの変化をキチンと覚えよう!

 

goodとwellは原級→比較級→最上級以下のように変化します。シッカリ覚えましょう!

 

good(良い)→better(より良い)→best(一番良い)

well(上手に)→better(より上手に)→best(一番上手に)

 

それぞれの変化をしっかり覚え、同じbetterやbestでも意味が違うことを意識することが重要です。

 

その他の正確に理解しておきたい比較級 最上級

 

比較級や最上級がちょっと複雑に感じるその他のケースです。品詞と意味を理解すると無理なく使いこなせるようになります。

 

far 比較級 最上級 使い分けを簡単に!

many much 比較級 最上級でまだ悩んでいるの?

bad 比較級 最上級 を3つのポイントで理解しよう!

 

 

冒頭の問題解説

good well 比較級 最上級5

 

冒頭の問題の解説です。

 

1.この車はあの車より良い。ですが・・・

 

・This car is better than that car.になります。形容詞『良い=good』が比較級になりbetterを使っています。

 

2.この本は5冊の中で一番良い。ですが・・

 

・This book is the best of the five.になります。形容詞『良い=good』が最上級になりbestを使っています。

 

3.私は彼女より上手に日本語を話せます。ですが・・

 

・I can speak Japanese better than her.になります。副詞『well=上手に』が比較級になりbetterを使っています。

 

4.彼女はこの町で一番上手に歌を歌う事が出来ます。ですが・・

 

・She can sing the best in this town.になります。副詞『well=上手に』が最上級になりbestを使っています。

 

 

重要文法用語おさらい

 

形容詞

副詞

比較級

最上級

原級比較

・不規則変化型比較級

・good-better-best

・well-better-best

 

まとめ

good well 比較級 最上級6

 

内容理解は深まりましたか?betterやbestを使っていても、意味が全く違う場合があるということです。

 

シッカリ理解し、betterやbestを使っても混乱しないようにしましょう!

 

使い分けに慣れない間は、英語を話したり、書く時に意識することは勿論ですが、英文を読んでいてbetterやbestが出た時に「これらは元々どのような形と意味であったのか?」と確認する習慣を付けると良いと思います。

 

 

原級比較を2分30秒で理解してみよう!

原級比較

 

前回までに比較級最上級について解説してきました。基本ルールは理解出来ているでしょうか?

 

実は、比較級と最上級についての基本が分かっていると、今回の原級比較は簡単です。ポイントを抑えて効率よく理解しましょう!

 

 

原級比較が理解できると以下の問題が出来るようになります!

原級比較2

 

以下の日本語を英語にしてみましょう!

 

1.この車はあの車と同じ位値段が高い。

2.この国はあの国と同じ位大きい。

3.私は私の兄と同じ位早く起きる。

4.彼女は彼女の先生と同じ位流暢にスペイン語を話す。

 

 

ポイント

原級比較3

 

原級比較を理解するためのポイントは以下になります。

 

原級比較の基本的な形は? 

どのような品詞を原級比較にすることが出来るか?

 

 

 

原級比較の形と意味

原級比較4

 

〝as  as 構文は AはBと同じ位・・・だ〟という意味になります。

 

例えば・・・

 

・This building is as tall as that building. 「この建物はあの建物と同じ位高い」という形です。

 

as  asの間に形容詞や副詞を入れて 同じ位・・・だ という意味で使います。形容詞や副詞を使うというのは、比較級や最上級の場合と同じです。 

 

形容詞や副詞が入ります〟 と言っても、イマイチぴんと来ない方もいるかもしれませんので、以下で記したいと思います。

 

 

どのような品詞を原級比較にすることが出来るのか?

 

上述したように、比較級や最上級の場合と同じように、形容詞や副詞を原級比較にする事が出来ます。

 

ピンと来ない場合は・・・

 

同じ位○○○だ」 の○○○ に入る言葉を色々考えてみると良いと思います。

 

同じ位背が高い(形容詞)

同じ位美しい(形容詞)

同じ位大きい(形容詞)

同じ位新しい(形容詞)

同じ位一生懸命に(副詞)

同じ位注意深く(副詞)

同じ位早く副詞)

 

以上のように○○○の部分に入る言葉は形容詞や副詞になることが理解できると思います。

 

※ 形容詞の基本的な〝働き〟と〝位置〟について更に知りたい方は・・

→ 形容詞 参照してみて下さい。

 

※  副詞の基本的な〝働き〟と〝位置〟について更に知りたい方は・・

→ 副詞 参照してみて下さい。

 

原級比較は非常にシンプル!

 

比較級や最上級の場合は、形容詞や副詞の音節の長さによって、形を少しだけ変えるものと、他の単語と組み合わせるなどありましたが、原級比較は非常にシンプルです。

 

形容詞や副詞であれば、音節が短くても長くても、そのまま as      as の間に入れていく」形になります。

 

・This building is as tall as that building.(この建物はあの建物と同じ位古い。)

 

・She is as beautiful as her sister.(彼女は彼女の妹と同じ位美しい。)

 

・I work as hard as him.(私は彼と同じ位一生懸命に働く。)

 

・He drives as carefully as his friend.(彼は彼の友人と同じ位注意深く運転する。)

 

 

冒頭の問題解説

原級比較5

 

冒頭の問題解説です。

 

1番の「この車はあの車と同じ位値段が高い。」ですが、値段が高い=形容詞(3音節)になります。原級比較の場合は、音節が長くてもとにかくas と as の間に入れる形になるので、This car is as expensive as that car.になります。

 

2番の「この国はあの国と同じ位大きい。」ですが、大きい=形容詞(1音節)になります。This country is as large as that country.

 

3番の「私は私の兄と同じ位早く起きる。」ですが、早く=副詞(2音節)になります。I get up as early as my brother.

 

4番の「彼女は彼女の先生と同じ位流暢にスペイン語を話す。」ですが、流暢に=副詞(3音節)になります。She speaks Spanish as fluently as her teacher.

 

重要文法用語のまとめ

 

・原級比較

比較級

最上級

形容詞

副詞

 

まとめ

原級比較6

 

原級比較は、比較級や最上級に比べて非常にシンプルで簡単だと思います。

 

比較級や最上級の理解が不十分な方は、この際もう一度それぞれのところに戻り、復習してみると良いでしょう。特に、それらの基本的な形と、形容詞、副詞がどのようなものか?理解する事が重要になります。

 

それぞれの知識が連動して、記憶に残りやすくなると思います。