形容詞節とは何か?2つの必須パターンを抑えよう!

形容詞節

 

前回は名詞節でした。節と名詞の働きについて理解すると理解はスムーズに進んだと思います。今回は形容詞節です。節とは何か?を理解し形容詞の働きについて理解する事が重要になります。

 

 

形容詞節が分ると以下の問題が出来るようになります!

 

形容詞節に注意しながら1番~5番の英文を和訳して下さい。

 

1.2000 was the year when the student got serious.

2.I don’t like people who tell lies.

3.Please select the word whose meaning is the same as the underlined word in the sentence.

4.The area where ghosts often appear is located near the station.

5.Does she know the man whom he met here last week? 

 

以下の6番~10番の英文が名詞節か形容詞節のどちらか?判別し和訳してください。

 

6.Do you know who cleans this room every day?

7.This is the day when they will be getting married.

8.Please tell me where you want to go.

9.I don’t know the reason why she always complains of others.

10.The girl who is standing by the car is my sister.

 

ポイント

 

形容詞節のポイントは以下になります。

 

節とは何か?を理解する。

形容詞の働きについて理解する。

形容詞節として使える文法項目にはどのようなものがあるか?を理解する。

 

 

形容詞節とは?

形容詞節2

 

 

・「形容詞」は〝名詞を説明する言葉〟です。

・「」とは 〝主語と動詞 を持った文の事〟です。

 

ですから、「形容詞節」は〝名詞を説明する文〟のことです。

 

 

形容詞節にはどのようなものがあるか?

 

 

・形容詞節には2つのパターンがあります。「関係代名詞」と「関係副詞」です。

 

以下でそれぞれのケースについて例示します。

 

 

関係代名詞が形容詞節で使われる場合

 

1.The girl who is studying at the desk is my sister.(机で勉強している女の子は私の妹です。)

2.These are the computers which are going to be used in the school next year.(これらは来年その学校で使われるコンピュータです。)

3.I know the boy whose farther owns the company.(私は父がその会社を所有している男の子を知っています。)

4.This is the book whose title is very eye-cathing.(これがタイトルが目を引く本です。)

5.The man whom she loves is very young.(彼女が愛するその男はとても若い。)

6.The bicycle which he bought was very reasonable.(彼が買った自転車はとてもお手頃です。)

 

 

・1番の文では、関係代名詞主格 whoを使っています。 who~studying までが形容詞節になっています。先行詞 The girl を修飾しています。

・2番の文では、関係代名詞主格 whichを使っています。 which~next year までが形容詞節になっています。先行詞 the computers を修飾しています。

 

・3番の文では、関係代名詞所有格 whoseを使っています。 whose~company までが形容詞節になっています。先行詞 the boy を修飾しています。

・4番の文では、関係代名詞所有格 whoseを使っています。 whose~eye-catching までが形容詞節になっています。先行詞 the book を修飾しています。

 

・5番の文では、関係代名詞目的格 whomを使っています。 whom~loves までが形容詞節になっています。先行詞 The man を修飾しています。

・6番の文では、関係代名詞目的格 whichを使っています。 whom~loves までが形容詞節になっています。先行詞 The bicycle を修飾しています。

 

関係副詞が形容詞節で使われる場合

形容詞節3

 

1.This is the date when the author first published the book. (これがその著者が最初にその本を出版した日です。)

2.I want to visit the location where they filmed this movie.(私は彼らがこの映画を撮影した場所を訪れたい。)

3.The way how we process your personal data is secret.(我々があなたの個人データを処理する方法は秘密です。)

4.I know the reason why he could improve English in such a short time.(私は彼がそんなに短期間に英語を上達することが出来た理由を知っています。)

 

 

・1番の文では関係副詞 when を使っています。when~book までが形容詞節になっています。先行詞 the dateを修飾しています。

・2番の文では関係副詞 where を使っています。where~movie までが形容詞節になっています。先行詞 the locationを修飾しています。

 

・3番の文では関係副詞 how を使っています。how~data までが形容詞節になっています。先行詞 The wayを修飾しています。

・4番の文では関係副詞 why を使っています。why~time までが形容詞節になっています。先行詞 the reasonを修飾しています。

 

 

形容詞節と名詞節 見分け方 

 

形容詞節と名詞節の違い見分け方がわからない!と思う方もいるでしょう。例えば以下のような形です。

 

1.I don’t know where she lives. (私は彼女が何処に住んでいるのかわかりません。)

2.This is the place where she lives.(これは彼女が住んでいる場所です。)

3.Do you know when the dispute was resolved?(あなたはその論争がいつ解決されたのか知っていますか?)

4.I cannot remember the year  when the dispute was resolved.(私はその論争が解決された年を思い出せない。)

 

上記4つの文下線部分が名詞節か形容詞節なのか?と迷っても以下の考え方が理解出来れば大丈夫です。

 

名詞節とは、節(=文)が文中の名詞を置ける位置に配置されているものです。ですから、文章全体が主語、目的語、補語、前置詞の目的語のいずれかになっているものです。

形容詞節とは、節が名詞を説明するものです。 

 

上記問題に関してですが・・・

 

1番のwhere~lives は他動詞knowの目的語の位置に配置されているので、名詞節です。

2番のwhere~lives は the place を修飾する形になっているので、形容詞節です。

3番のwhen~resolvedは他動詞knowの目的語の位置に配置されているので、名詞節です。

4番のwhen~resolvedは the year を修飾する形になっているので、形容詞節です。

 

 

冒頭の問題解説

冒頭の問題解説です。

 

1番の問題「2000 was the year when the student got serious.」

日本語訳:2000年はその学生が真面目になった年です。

・関係副詞のwhenを使っています。先行詞は時間を表す言葉〝the year〟になっています。

 

2番の問題「I don’t like people who tell lies.」

日本語訳:私は嘘をつく人達が好きではありません。

・関係代名詞主格のwhoを使っています。先行詞は〝people〟になっています。

 

3番の問題「Please select the word whose meaning is the same as the underlined word in the sentence.」

日本語訳:意味が文中の下線が引かれた単語と同じ単語を選びなさい。

・関係代名詞所有格whoseを使っています。先行詞は〝the word〟になっています。

・underlinedの部分は過去分詞修飾になっています。

 

4番の問題「The area where ghosts often appear is located near the station.」

日本語訳:幽霊がよく現れるその地域は駅の近くに位置しています。

・関係副詞 を使っています。先行詞は場所を表す言葉〝The area〟になっています。

 

5番の問題「Does she know the man whom he met here last week?」

日本語訳:彼が先週ここで会ったその男の人を知っていますか?

・関係代名詞目的格whomを使っています。先行詞は〝the man〟になっています。

 

6番~10番の問題は名詞節と形容詞節の判別、和訳です。

 

6番の問題「Do you know who cleans this room every day?」

日本語訳:あなたは誰がこの部屋を毎日掃除するか知っていますか?

・名詞節です。

・who~every day が疑問詞主語の疑問文になっており目的語の位置で使われています。

 

7番の問題「This is the day when they will be getting married.」

日本語訳:これは彼らが結婚する日です。

・形容詞節です。

・whenは関係副詞のwhenで先行詞the day を when~married までが修飾しています。

 

8番の問題「Please tell me where you want to go.」

日本語訳:あなたが何処へ行きたいか私に教えて下さい。

・名詞節です。

・tellは第4文型を取れる動詞です。

・tellの2つ目の目的語の位置にwhere~goまでの間接疑問文が入っている形です。

 

9番の問題「I don’t know the reason why she always complains of others.」

日本語訳:私は彼女がいつも他人の文句を言っている理由がわかりません。

・形容詞節です。

・whyは関係副詞で先行詞the reasonをwhy~othersまでが修飾しています。

 

10番の問題「The girl who is standing by the car is my sister.」

日本語訳:車の傍に立っている女の子は私の妹です。

・形容詞節です。

・whoは関係代名詞主格で先行詞 The girlをwho~my sisterまでが修飾しています。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形容詞節

形容詞の働き

名詞節

文章の中で名詞を置ける位置

関係代名詞 主格 who

関係代名詞 主格 which

関係代名詞 所有格 whose

関係代名詞 目的格 whom

関係代名詞 目的格 which

関係副詞

過去分詞修飾

疑問詞主語

第4文型

自動詞 他動詞

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

節=文=主語と動詞を持った構造

形容詞=名詞を詳しく説明する言葉

形容詞節は「関係代名詞」と「関係副詞」の2種類

 

というポイントが解ると理解はサクサク進むはずです!

 

 

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しょう!

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう!

 

名詞節と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、名詞との関係が分ると案外簡単です。名詞節が理解できるようになると、英文を読む際に素早く文章構造を把握する助けになります。

 

名詞節を理解して英文読解に役立てましょう!

 

名詞節について理解出来ると以下の英文の文章構造がスッキリ見えてきます!

 

以下の英文を文章構造に気を付けながら和訳して下さい。

 

1.Whether they will agree or not is not clear.

2.We care about where our vegetables come from.

3.This is not what she told us.

4.I don’t know if he will come to the meeting.

5.The news is that our new CEO will be selected in one month.

6.I will welcome whoever wants to join us.

 

 

名詞節のポイント

 

名詞節を理解するためのポイントは以下になります。

 

1.文章で名詞を置ける位置を理解する。

2.名詞節として使える文法項目を理解し頭に入れておく。

 

 

 

名詞節とは?

名詞節2

 

 

節=文のことです。文とは 主語と動詞 を持った構造のことです。 ですから、名詞節とは文が名詞の役割を果たすものです。

 

・I know Ken.(私はケンを知っている。)ケンは名詞です。

 

・Iknow that he is Ken.(私は彼がケンであることを知っている。) that he is Ken目的語の位置で使っています。

 

 

名詞の位置との関係

 

英文の中で名詞を置ける位置は限定されています。(※ 文章で名詞を置ける位置4つ )

 

主語

補語

目的語

前置詞の目的語

 

の4つです。

 

 

名詞節も基本的にこの位置で使うことになります。ですから、名詞節全般について理解するには、名詞の位置について確実に理解する必要があります。

 

 

名詞節にはどのようなものがあるか?

名詞節3

 

名詞節には様々な種類があります。以下でそれぞれの接続詞について触れたいと思います。

 

名詞の置ける位置 〝主語〟〝補語〟〝目的語〟〝前置詞の目的語〟との関係を考えながら観てみると、より理解が深まります。

 

 

that節

 

that 節 は名詞節として使われます。

 

1.That she will win the election is certain.(彼女が選挙で勝つことは確かです。)

2.The truth is that he is not my son.(真実は彼は私の息子ではないということです。)

3.I know that she loves icecream.(私は彼女がアイスクリームが好きであることを知っています。)

4.His comments were remarkable in that he expressed everyone’s emotion.(彼のコメントは皆の感情を表したという点において驚くべきものです。) 

 

1番の文では that 節を主語の位置で使っています。この文は主語が長いので〝形式主語〟を使って書き換えることが出来ます。

 

2番の文では that 節を補語の位置で使っています。

 

3番の文では that 節を目的語の位置で使っています。

 

4番の文では that 節を前置詞の目的語の位置で使っています。

 

接続詞 that について更に詳細を知りたい方は ※ 接続詞 that 名詞節はこれでスッキリ! を参照してみて下さい。

 

whether

 

名詞節として whether 節を使うこともできます。 

 

1.I haven’t told her whether I am going to stay here or not.(私は彼女にここに留まるかどうか彼女に伝えていない。)

 

2.The study will examine the question of whether the medicine can prolong good health.(その研究はその薬が良好な健康状態を伸ばすかという問題を調査します。

 

1番の文では whether 節を動詞 told の目的語の位置で使っています。(※動詞 tell は 第4文型 SVOOで使える動詞なので、目的語を2つ取ることが出来ます。)

 

2番の文では whether 節を前置詞の目的語の位置で使っています。

 

さらに whether 節について更に知りたい方は ※  全ての位置で使える〝whether〟 を参照してみて下さい。

 

 

if

名詞節4

 

名詞節として if 節を使うことも出来ます。例えば以下のような形です。

 

・I don’t know if it will be sunny tomorrow.(私は明日晴れかどうかわかりません。)

 

if 節を他動詞 know の目的語の位置で使っています。

 

・if 節を名詞節として使った時には、動詞の目的語の位置でのみ使えます。

詳細を知りたい方は ※ 極めて限られた位置でしか使えない 〝if〟  を参照してみて下さい。 

 

 

間接疑問文

 

1.I would like to know which is better.(私はどちらがより良いか知りたいです。)

2.I am not interested in why you voted for him.(私は何故あなたが彼に投票したのかに興味はありません。)

 

1番の文では間接疑問文を動詞knowの目的語の位置で使っています。

2番の文では間接疑問文を前置詞inの目的語の位置で使っています。

 

・更に間接疑問文について知りたい方は ※ 間接疑問文 語順にお気をつけ下さい。 を参照してみて下さい。

 

関係代名詞 what

 

関係代名詞 what を名詞節として使う事が出来ます。 

 

1.What I want to tell you is that I want you to enjoy studying English.(私があなたに伝えたいことは、私はあなたに英語を勉強することを楽しんで欲しいということです。)

2.She couldn’t believe what she was hearing.(彼女は彼女が聞いたことを信じることが出来なかった。)

3.This is what he told me yesterday.(これは彼女が昨日私に伝えてくれたことです。)

4.I started to write about what he found.(私は彼が発見したものについての報告を書き始めた。)

 

・1番の文では関係代名詞 whatを主語の位置で使っています。thatは接続詞として使われ、wantは 動詞 人 to doの形で使われています。enjoy は動名詞のみを目的語に取る動詞ですので、studyingになっています。 

 

・2番の文では関係代名詞 whatを他動詞 believe 目的語の位置で使っています。

 

・3番の文では関係代名詞 whatを補語の位置で使っています。

 

・4番の文では関係代名詞 whatを前置詞の目的語の位置で使っています。

 

・詳細を更に知りたい方は ※ 関係代名詞 what 使い方が3つのポイントで解かる! を参照してみて下さい。

 

 

複合関係代名詞

 

1.Whatever the teacher says will be on the test.(その先生が言う事は何でもテストに出ます。)

2.Help yourself to whichever you want.(どれでもお望みのものを召し上がって下さい。)

 

・1番の文では複合関係代名詞 whatever を主語の位置で使っています。

・2番の文では複合関係代名詞 whichever を前置詞の目的語の位置で使っています。

 

※以下のそれぞれの複合関係代名詞について知ることが出来ます。詳細を知りたい方は参照してみて下さい。

 

複合関係代名詞 whatever 知っておくべき2つのパターン!

複合関係代名詞 whoever 2つのポイントを理解しよう!

複合関係代名詞 whichever 2つの使い方の違い 書き換えは大丈夫?

 

 

 

冒頭の問題解説

名詞節5

 

問題1「Whether they will agree or not is not clear.」

日本語訳は「彼が同意するかどうかは明らかではありません。」です。

・接続詞Whether~clear までが主語の位置で使われています。

 

問題2「We care about where our vegetables come from.」

日本語訳は「私達は野菜が何処から来るのか気に掛ける。」です。

・where~fromまでの間接疑問文が前置詞の目的語の位置で使われています。

 

問題3「This is not what she told us.」

日本語訳は「これは彼女が私に言ったことです。」です。

・関係代名詞what~usまでが補語の位置で使われています。

 

問題4「I don’t know if he will come to the meeting.」

日本語訳は「私は彼が会議に来るかどうか分かりません。」です。

・接続詞if~meeting 他動詞knowの目的語の位置で使われています。

 

 

問題5「The news is that our new CEO will be selected in one month.」

日本語訳は「そのニュースは我々の新しいCEOは1か月で選ばれるということです。」です。

・接続詞 that~month が補語の位置で使われています。

 

問題6「I will welcome whoever wants to join us.」

日本語訳は「私は我々に加わりたい人は誰でも歓迎です。」です。

・複合関係代名詞 whoever ~us までが他動詞 welcome の目的語の位置で使われています。

 

 

 

重要文法用語まとめ

 

名詞の位置

自動詞 他動詞

接続詞 that

接続詞 whether

接続詞 if

間接疑問文

関係代名詞 what

複合関係代名詞 whatever

複合関係代名詞 whoever

複合関係代名詞 whichever

自動詞 他動詞

動詞 人 to do

動名詞のみを目的語に取る動詞

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

1.名詞を置ける位置 を理解すること。

2.名詞を置ける位置で使える文法事項を理解すること。 

 

の2点がわかると名詞節の理解が一層深まり、リーディング、ライティング、スピーキングで応用していけるはずです。