英語 長文読解を苦手にしてしまう3つの悪因

英語 長文読解を苦手にしてしまう3つの悪因

 

  どういう訳なのか、短時間睡眠が昔のように出来るようになり、夜型生活を楽しんでいるこの頃です。短時間睡眠でも、昼間も眠くなりません。睡眠時間も重要ですが、質の高い睡眠も同じように重要だと痛感するこの頃です。

 

  さて、“英会話や英語リスニングは得意だけれど、英語長文読解に苦手意識がある・・・” または、“英検やTOEIC対策などで、沢山英文を読んでいるのに問題を解いてみると、正答が導けない・・・”という事はありませんか?  

 

長文読解が苦手になってしまう原因はいくつか考えられますが、一つ一つの原因を潰していけば、必ず長文が明確に理解できるようになり、正しい答えも選べるようになります!  

 

実は、私がその昔26点とかを取っていた時には、長文読解がダメだったのです。ところが、その妨げの原因一つ一つを潰して行ってから、長文読解が得意になり、英語力が一気にアップしました。  

 

今回は、長文読解を苦手としている方が、読めるようになるための具体的な解決策を示したいと思います。  

 

 

英語 長文読解を妨げる悪因はコレだ!

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まず、英語長文読解を苦手にさせる主な要因は以下のものです。  

 

1.フィーリングで訳をしており、一文単位で正確に訳せないので、全体で何を言っているのか確信が持てない。

2.読みながら、話の内容を理解できていない。(話の流れを追うことができていない。)

3.速読ができなくて、最後まで文章を読み切ることが出来ない。(英文量に圧倒されてしまう。)  

 

以下で、それぞれの要因についての詳細と、解決策について説明したいと思います。      

 

フィーリングに基づく和訳は絶対やめて~

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長文読解が苦手になってしまう要因の一つとして、一文を正確に和訳できないことがあります。一文単位で正確に訳せなければ、長文全体像を掴むのはまず不可能です。  

 

正確に和訳しないで、フィーリング=根拠のないヤマ勘 で和訳をしたりするとアウトです。長文読解の基本は書かれている通りに英文を読むことです。フィーリングに頼っていると、永遠に長文和訳を正確に出来るようになりません。一日も早くやめましょう。    

 

 

一文を正確に読めるようにするための訓練をしよう!

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一文単位で正確に和訳が出来るようになるためには、和訳のついた参考書を選び、自分で一文一文を和訳しながら、解答和訳と比較します。  

 

自分の和訳した内容が、解答和訳と一致していれば大丈夫ですが、解答からかけ離れている場合は、その理由を分析し、弱点を潰していきます。この練習を継続していくと、最終的に一文単位でおかしな和訳をすることが殆どなくなります。  

 

私の英語教室でも長文和訳を結構やるのですが、その意義は、生徒さんの苦手な項目を一気に効率よく潰していく事が出来るからです。    

 

一文を正確に読むために注意しておきたい文法項目

 

一文単位で文章構造に注意しながら読むうえで注意しておきたい文法項目は以下です。

 

・品詞の理解

 

→例えば文章の中にearlyが出てきた時に、early bird  get up early とearlyの位置が変わるのは何故でしょうか?品詞の理解が出来ていると、この辺りの問題は簡単に解決出来ます。

 

英語 品詞 語順を決める4つの品詞を攻略し英語力UP!

 

 

・thatの識別

 

→長文を読んでいる時に、色々なthatが出てきます。それぞれどのような使い方をしているのか?が解らないと正確に訳すことが出来ません。

 

that 使い方を理解しよう。

 

・itの識別

 

→文章を読んでいる時に様々なitが出てきます。〝それ〟と訳さなければならない場合、訳してはいけない場合・・・ 〝it〟を文章の中で発見した時に判別が出来なければ正確な和訳が出来ません。和訳が正確に出来なければ内容理解が正確に出来ないことになります。

 

英語 代名詞 〝it〟使い方 知っておくべき5種類

 

・ingの識別

 

→文中に沢山出てくるingも幾つかのパターンがあります。ある場合は「~すること」、また別の場合は「~する時」などと訳すこともあります。ingを発見した時にどの意味になるのか?理解出来なければいつまでも正確には訳せません。

 

ing 英語 進行形 現在分詞 動名詞 分詞構文 見分け方

 

・It ~that 

 

→It ~ that という見た目が同じものでも、訳し方が違う場合があります。これもやはりそれぞれのパターンを理解しておくことで解決出来ます。

 

形式主語 強調構文 見分け方をマスターしよう!

 

 

 

案外忘れられている・・話の流れを追う訓練

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一つ一つの英文がある程度正確に訳せる人は、話の流れを追う訓練をしていきます。  

 

一つ一つの英文を正確に訳せても、長文全体で何を言っているのか?理解できていなければ、意味がないので、沢山の英文を読みながら、どのような内容を全体としては言っているのか?を読み取る訓練していきます。  

 

この訓練は、わからない英単語がある時に、その意味を推測できる力の獲得や、英文構造をうまく取れないことにより、正確に意味が理解できないような場合でも推測できる力、速読力を上げる力(話の流れがわかるとドンドン読み進める事が出来る)の獲得にも繋がるので、非常に重要です。  

 

速読力を上げる訓練とは?

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英文を正確に読め、話の流れを追うことが出来ても、時間がかかり過ぎるようであれば、スピードを上げる訓練をしなければなります。速読には2つのポイントがあります。  

 

1. 一つ一つの英文を瞬時に理解出来ること。

2. 話の流れを早く捕まえること。   多読を進めることで、これら2つの問題を解決できます。

(→多読についてもっと知りたい方は「多読 英語 学習の進め方」を参照してみて下さい。)  

 

沢山の英文に触れることで、文章の構造を把握するスピードが上がり、様々な英文を経験することで、ジャンルを問わず、話の流れを捉えるスピードが上がります。これら2つのスピードが上がり、全体として速読力が上がるのです。 

(→速読力をさらに改善したい方は「英語 長文 速読力 獲得に必要な5つの条件」を参照してみて下さい。)

 

語法知識・語彙力増強の効能

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語法知識が沢山あると、一文一文の構造分析スピードがUPします。語彙力が豊富であればあるほど、内容理解のスピードが上がります。英文を読みながら、是非、これらもシッカリ吸収したいところです。  

 

例えば、I attribute my success to hard work. (私は自身の成功をハードワークのおかげだとする)という英文がある時に、attribute A to B (AをBのおかげだとする)という語法を知っている人は、attribute という単語を見た時に、次にtoが来ることを予想しながら読めます。  

 

ところが、この単語の意味を知らない人は、言うまでもありませんが、意味を知っていても、語法を知らない人は、先の展開を予測しながら読めないので、結果としてスピードが落ちてしまいます。   日頃から少しずつ、語法知識、語彙力UPをすることは大切です。即効性はありませんが、長い目で見ると速読力を上げるのです。

 

 

まとめ

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英語 長文読解が苦手な人は、まず、読解を妨げる3要因の何が一番の原因か?を明確にしましょう。  

 

それから、段階的にそれらの要因を潰していきましょう。確実に穴を潰していくと、ビックリする位、英語内容理解が出来るようなっていると思います!