不定詞 見分け方が簡単にワカル!
英文を読む際に文章構造を正確に把握する必要があります。不定詞は文構造を判断するために非常に重要な文法項目になります。
ですから、不定詞の3用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)を正確に判断する必要があります。
本日は「不定詞の見分け方」についてお伝えしたいと思います。
不定詞 見分け方 問題 が出来るようになります!
・以下の下線部が不定詞の 名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法のどれになるか?を明らかにし和訳して下さい。
1.To study English is interesting.
2.She was dissapointed to hear the news.
3.She knows the best way to solve the problem.
4.He decided to be a teacher.
5.He studies hard to be a doctor.
6.His plan is to go to the beach next Friday.
7.I went to the park to play baseball.
8.The time to cook is now.
9.To master English, he went to the UK.
10.They have tried these methods only to fail.
ポイント
・名詞 形容詞 副詞 それぞれの品詞についての理解をする。
・不定詞の用法と位置を理解する。
品詞の理解をまずシッカリ!
不定詞(=to+動詞の原形)の3用法(名詞的用法 形容詞的用法 副詞的用法)を理解するためには、 まず 名詞の位置、形容詞の位置と働き、副詞の働きを理解することが大切です。
名詞の位置と働き
〝名詞〟は文中の主語、補語、目的語、前置詞の目的語になります。
1.Kenta is a student.(ケンタは学生です。)
2.The student is Kenta.(その学生はケンタです。)
3.I know Kenta.(私はケンタを知っている。)
4.I spoke to Kenta.(私はケンタに話しかけた。)
名詞=ケンタが1番では主語の位置で、2番では補語、3番では動詞の目的語、4番では前置詞の目的語の位置で使われています。
※ 名詞の働きとその他の文法項目の関連性
形容詞の働き
〝形容詞〟は名詞を修飾する(=説明する)言葉です。
・This is a new pen.(これは新しいペンです。)
形容詞newが名詞penを修飾しています。
形容詞が名詞を修飾する時は名詞の前に置きますが、形容詞の働きをする文法事項で2語以上になるものは一般的に名詞の後ろに配置し名詞を修飾します。
※形容詞の働きと位置
副詞の働き
〝副詞〟は動詞、形容詞、副詞を修飾する言葉です。(=名詞以外を修飾する言葉)です。
1.This is a very beautiful flower.
2.He can speak Japanese very well.
1番の文では副詞veryが形容詞beautifulを修飾しています。
2番の文では副詞veryが副詞wellを修飾してます。また副詞 wellは動詞speakを修飾しています。
このように副詞は名詞以外を説明する言葉です。
※副詞の働き
不定詞 名詞的用法の位置と和訳
不定詞の名詞的用法を置ける位置は、〝主語〟〝目的語〟〝補語〟という名詞の位置になります。しかしながら、 〝前置詞の目的語の位置では使えません。〝~すること〟という訳になります。
1.To live is to think.(生きる事は考える事だ。)
2.I like to run.(私は走ることが好きだ。)
・1番の文では To live を主語の位置で使い、to think を補語の位置で使っています。
・2番の文では to run を動詞 like の目的語の位置で使っています。
※不定詞の名詞的用法についての詳細は「不定詞の名詞的用法ってコウなんです!」を参照してみて下さい。
不定詞 形容詞的用法の位置と和訳
上述したように形容詞は名詞を修飾し、2語以上で名詞を説明する時は名詞の後ろに配置する形です。不定詞の形容詞的用法も同じ考え方をします。
・Do you have time to cook?(料理をするための時間はありますか?)
・to cookが後ろから前の名詞 time を修飾しています。
・不定詞の形容詞的用法は名詞の直後に配置し〝~するための〟という訳になります。
※不定詞の形容詞的用法についての詳細は「不定詞の形容詞的用法が分かったよ!」を参照してみて下さい。
不定詞 副詞的用法の位置と和訳
1.He went to Italy to study art.(彼は芸術を勉強するためにイタリアへ行った。)
2.I am happy to see you.(私はあなたに会えて嬉しいです。)
3.The boy grew up to be a handsome man.(その男は成長してハンサムな男性になった。)
1番は不定詞の副詞的用法目的です。〝~するために〟という訳になります。位置は文の後ろになります。この目的用法は以下のように書くことも可能です。
→To study art, he went to Italy.
※文頭に不定詞が来ている時には、名詞的用法との区別が重要になります。名詞的用法で使われるケースでは直後に動詞が来ます。
2番は不定詞の副詞的用法感情です。〝~して〟という訳になります。この用法では感情を表す形容詞の直後に配置する形になります。
3番の不定詞は副詞的用法結果です。〝~した結果・・〟という訳になります。この用法では、よく使われるパターンがあります。
※不定詞の副詞的用法についての詳細は「不定詞の副詞的用法を7分で理解しよう!」「不定詞 結果用法をラクラク理解しよう!」を参照してみて下さい。
冒頭の問題解説
冒頭の問題解説です。
1番の問題「To study English is interesting.」
用法:名詞的用法
和訳:英語を勉強する事は面白い。
・To study English が主語の位置で使われているので名詞的用法になります。
2番の問題「She was dissapointed to hear the news.」
用法:副詞的用法
和訳:彼女はそのニュースを聞いてガッカリした。
・to hear the news が感情を表す形容詞 dissapointed の後ろに来ているので副詞的用法になります。
3番の問題「She knows the best way to solve the problem.」
用法:形容詞的用法
和訳:彼女はその問題を解決するための一番良い方法を知っている。
・to solve the proble が名詞wayの直後に置かれこれを修飾しているので形容詞的用法になります。
4番の問題「He decided to be a teacher.」
用法:名詞的用法
和訳:彼女は先生になることを決めた。
・to be a teacher が他動詞 decide の目的語の位置で使われているので名詞的用法になります。
5番の問題「He studies hard to be a doctor.」
用法:副詞的用法
和訳:彼は医師になるために一生懸命勉強します。
・to be a doctor が動詞 hard を修飾しているので副詞的用法になります。
6番の問題「His plan is to go to the beach next Friday.」
用法:名詞的用法
和訳:彼の計画は次の金曜日ビーチへ行くことです。
・to go to the beach next Friday が補語の位置に置かれているので名詞的用法です。
7番の問題「I went to the park to play baseball.」
用法:副詞的用法
和訳:私は野球をするために公園へ行った。
・to play baseball が動詞 went を修飾しているので副詞的用法です。
8番の問題「The time to cook is now.」
用法:形容詞的用法
和訳:料理をする時は今です。
・to cookが名詞timeの直後に置かれそれを修飾しているので形容詞的用法です。
9番の問題「To master English, he went to the UK.」
用法:副詞的用法
和訳:英語を習得するために彼はイギリスへ行った。
・To master English が前から動詞went を修飾している副詞的用法です。
10番の問題「They have tried these methods only to fail.」
用法:副詞的用法
和訳:彼らはこれらの方法を試したが失敗するだけだった。
・only to ~ は副詞的用法の結果を導く形です。
重要文法用語まとめ
・名詞
・形容詞
・副詞
・不定詞の名詞的用法
・不定詞の形容詞的用法
・不定詞の副詞的用法
・不定詞の副詞的用法 結果
まとめ
不定詞の見分け方の理解は進みましたか?
・名詞、形容詞、副詞の理解
・不定詞の用法と位置を理解
の2つのポイントを理解する事が重要です。