第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

 

文型を理解する早道は、動詞の使い方を理解し、必要なことを覚えてしまうことだと思います。それぞれの文型には特徴があります。

 

その特徴を一つ一つ吸収していくと、正しく英語を話したり、書いたり、読んだり、聞く力に繋がる一つの道具になります。今回は「SVC動詞=第2文型」についてお伝えしたいと思います。

 

第2文型=SVC動詞が理解できると、こんな問題や英文が解るようになります!

第2文型SVC3

 

 

1.空欄に入らない英単語を選んで下さい。

・She looks(          ).

A: stupid   B: rich  C: intelligence D: intelligent.

 

2.次の英文と同じ文型の英文を選びなさい。

This cake tastes wonderful.

A: That politician will resign soon.

B: I enjoyed the party last week.

C: I sent her mail several weeks ago.

D: The signal turned red.

E: Everyone calls him Tom.

 

3. (      )部分の英単語を英語辞書で調べる前に、品詞をすでに把握していますか?

 

That sounds (awesome). 

 

※英語辞書の効率的な使い方が分らない方はこちらの記事を参照してみて下さい。

英語辞書の正しい使い方を知って10倍得をしよう!

 

 

第2文型=SVC動詞で使える動詞を理解するためのポイントは?

第2文型SVC5

 

SVC動詞を理解する為に必要なポイントは以下になります。

 

・動詞の後ろにどのような言葉を置くことが出来るか?

・どのような動詞をSVC型動詞で使うことが出来るか?

・動詞の後ろに置く言葉を動詞ごとに正確に置けるようにするには?

 

 

第2文型=SVC動詞とは何ですか?

第2文型SVC4

 

文型を理解する時に重要になるのは、動詞の後ろにどのような単語を配列していけるのか?ということ文型は、動詞によって決まってくるということです。

 

動詞によって、後ろにおける言葉が違ってきたり、配列の仕方が違ってきます。例えばSVOO型動詞の場合は、動詞 人 物 という配列で並べる事ができるというのがポイントになります。

(※第4文型=SVOO動詞に関しては あら簡単!SVOO動詞が〝全然解らない〟にサヨナラ!を参照してみて下さい。

(※第5文型=SVOC動詞に関しては 第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました! を参照してみて下さい。

 

「それじゃSVC型動詞はどのように使う動詞なの?」という事になりますが、簡単に言うと動詞の後ろに形容詞を置いたり、名詞を置いたりすることが出来る動詞の事です。

 

・動詞+形容詞 

・動詞+名詞 

 

第2文型SVC16

 

 

という形で使っていく動詞です。

 

〝動詞+形容詞という形で使うパターンが圧倒的に多い〟ので、そちらをメインと考えて、「動詞の後ろに名詞も置ける動詞を例外として覚える」と、頭の中がスッキリするように思います。

 

動詞の後ろに形容詞を置ける動詞の共通傾向!

第2文型SVC6

 

 

動詞の直後に形容詞を置く動詞はある程度、傾向があります。以下になります。 

 

・人間の五感に関連する動詞

・〝~になる〟という意味を持つ動詞

・状態を維持する意味を持つ動詞

・〝~に見える〟という意味を持つ動詞

 

人間の五感に関する動詞

第2文型SVC7

 

・smell ~な香りがする

・taste ~な味がする

・sound ~に聞こえる

・feel ~~に感じる 

など  

 

・This flower smells nice. (この花は良い香りがする) などと使います。

 

~になる という意味の動詞

 

・turn(~になる)

・become(~になる)

・get(~になる)

・go(~になる) 

 

・The signal turned red.(信号が赤になった) などと使います。

 

※同じ〝~になる〟でも、動詞によって後ろにくる英単語には、よく使われる英単語があります。いわゆるコロケーションです。最終的にスピーキングやリスニングなどの事を考えると、コロケーションまで覚えておくと使いやすくなります。

(※コロケーションとリスニングの関係について興味がある方は →コロケーション知識拡充で英語リスニング力が伸びたを参照してみて下さい。

 

〝状態を維持する〟意味を持つ動詞

第2文型SVC8

 

・stay(~のままでいる)

・keep(~ままでいる)

・remain(~のままでいる) 

など 

 

・She kept silent.  (彼女は黙ったままでいた) などと使います。

 

※それぞれの動詞の細かい使い分けは辞書で調べてみましょう!

 

~に見える と言う意味を持つ動詞

 

・look (~に見える)

・appear(~に見える)

・seem(~に見える)

 

など  

 

・The doctor looks busy.(その医師は忙しそうに見える)  などと後ろに形容詞をおいて使います。

  

※それぞれの英単語のニュアンスの違いは、辞書でチェックしてみましょう!

 

動詞の後ろに形容詞も名詞もおける動詞

第2文型SVC9

 

SVC動詞で名詞を置くことができるのは例外的だと考えた方が解りやすい。と記しましたが・・・ SVC動詞の直後に名詞も置くことが出来るのは(名詞も形容詞も置くことができるのは)

 

be動詞 と become になります。

 

以下の例文をみると理解しやすくなると思います。

 

・He is a teacher.(動詞の後ろに名詞が置かれています。)

・He is fat.(動詞の後ろに形容詞が置かれています。)

・He became a teacher.(動詞の後ろに名詞が置かれています。)

・He became fat.(動詞の後ろに形容詞が置かれています。)

 

SVC動詞の後ろに正確な品詞を置けるようにするには?

 

動詞の後ろに、形容詞や名詞を置ける名詞だということは理解できたけれど、実際に英語で話をしたり、英作文で正確な品詞を置けるようにするには、どうしたら良いか? と思う方もいるかもしれません。私は以下の2つを知っているので、間違いを犯すことが少ないのだと思います。

 

・それぞれの動詞の意味を確実に覚える。 

・動詞ごとに、後ろにくる品詞は頭に確実に入れる。

 

 

例えば『このスープは良い香りがします。』

・This soup smells good.

 

この文章が本当に正しいか?と思ったら・・ 

 

『smell は〝~な匂いがする〟という意味であるし、後ろに形容詞を置いて使う動詞だったな・・ good は形容詞だから、形として正しいな~』と判断できます。

 

また、『彼は学生に見えます』という文章を間違って英作し・・

 

・He looks a student. 

 

のように英作しても『lookは 〝~に見える〟 だから意味は良さそうだけれど、lookの後ろは形容詞しかおけないはずだ。今 a student を入れているからおかしいな~』と思いながら文法書などで再度確認すると・・・ 

 

『後ろに名詞が来るときは、like を付けなればならないと記されているな~』と考えられるようになり・・・

 

・He looks like a student. と英作出来るようになります。  

 

意味と形を知っていると、英作をする時の間違いをかなり減らすことが出来ると思います。

 

補語って何なの?

第2文型SVC10

 

SVC動詞について勉強していると、Cの位置に置ける英単語のことを補語と書いていて、補語が何なのか?よくわからないな~と思う人も多いと思います。

 

以下のような説明を読むから解らなくなるのだと思います。「名詞や形容詞が補語になります。」

 

ですが、第2文型の動詞の使い方には・・・

 

・動詞+形容詞 

・動詞+名詞 

 

という2つのパターンがあり『〝動詞によりその直後における物は決まっている〟という事を理解した後で、これらの動詞の後ろに来ている、形容詞や名詞の部分の事を補語と言いますよ。』と教えられると案外あっさり理解出来るハズです。

(※実際には、補語にはSVOC型動詞のケースもあります。これもCのところに形容詞や名詞がきますが、Cのところに形容詞が来る事が多いという事を頭の片隅に入れておくと良いと思います。SVOC型動詞については、第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました! を参照してみて下さい。)

 

S=C は何故知っておく必要があるの?

第2文型SVC12

 

第2文型の説明について文法書で読んでいると〝S=Cの関係になります。〟などと書かれていますが・・

 

「何故、こんなこと覚える必要があるの?」と考える方も少なからずおられると思います。実際、私も高校のテストなどで26点を取っていた位の時は、同じ疑問を持っていました。

 

以下が S=Cという関係を覚えておくと得られるメリットです。

 

・SVC動詞とSVO動詞の文型の識別で混乱しない。

 

例えば・・ 

・I ate chocolate.

・ This is chocolate.

 

という2つの文章の文型の識別が必要になった時に、文型の識別を判断する為の補助になります。

 

〝be動詞はSVC型文型を作る動詞=第2文型で作れる動詞だけれど、eatはその形では使えない〟と覚えていれば、それで一発解決ですが・・・

 

仮に〝eatがこの文型で使えるのだろうか?〟と迷った時に、「S=Cの関係が成り立つのが第2文型だよな~」と言う事を知っていると・・・

 

「私=チョコレート という関係は成り立たないな~」と判断出来て「SVC型動詞でないのだな~」とわかります。

 

そういう意味で、S=Cという公式は、理解を助けるためのツールと考えるとよいと思います。

 

 

まとめ

第2文型SVC11

 

SVC型動詞の使い方を理解し、動詞をある程度記憶したら、実際の英文を読みながら、動詞に注意を払ってみて下さい。ちらほらこの文型で使用されている動詞があるはずです。

 

英会話をする為に、この文型の知識を役立てたい場合は、それぞれの動詞の後ろに来る言葉にはどのような物が考えらるか?可能な限り列挙し、実際に使いこなせるように短文 英作文などを行いながら練習してみるのが良いでしょう。

 

(※短文 英作文 に関しては短文 英作文 練習が英会話を上達させる を参照してみて下さい。)

 

自分の口からある程度正しい形で出せるようになると、TOEIC試験などで品詞の識別問題などが出された時にはかなり簡単に感じるはずです。また、間違った英文を口から出した時に〝間違いをした!〟と気付けるようになるでしょう。

 

2016年6月13日 | カテゴリー : 動詞, 文型 | 投稿者 : HOSHINO

SVOO動詞が〝全然解らない〟にサヨナラ!

 SVOO動詞が〝全然解らない〟にサヨナラ!

 

高校の授業などで文型の話が始まると、英語が嫌になる人もいるのではないかと思います。

 

実は私もそうでした。『この文章は何文型ですか?』と尋ねられても『わかりません』の連続であったように思います。そして、英語が嫌になっていたのです。本格的に英語学習を開始してから、文型について理解を深めていくと、あれ程わからなかった事が明快に理解できるようになりました。

 

本日は文型の中の一つ 『SVOO動詞=第4文型』についてお伝えしたいと思います。

 

 

そもそも、どうして文型の理解が必要なの?

 SVOO動詞9

 

高校の授業などで『これは何文型ですか?』と尋ねられたり、定期テストの問題で『上記文章と同じ文型の英文を選びなさい』という問題が出題された時などに『英語を理解する上で、そんなこと本当に必要なのだろうか?』と思う方が多いかもしれません。

 

結論から先にお伝えすると、高校の授業で答えられなくても、定期テストで文型の問題に答えられなくても、あまり困りませんが、英語学習を進めていく上で〝文型を知っていた方が絶対に得〟です。知らないと困る場合の方が多いでしょう。ちなみに、文型を知ることで、私は以下のような得をしました。

 

・文法書の理解が楽になり、イライラして壁に文法書を投げる事がなくなった。(笑)

・英文の構造が正しく見えるようになる事で、英文を正確に理解できるようになった。

・英文を速く読めるようになり、多読が出来るようになり、結果として英単語を沢山覚えられるようになった。

・正しい順番で英単語の配列が出来るようになり、英会話学習を進める時に楽になった。

 

文型を理解して、良い事尽くしでした。ですから、文型を理解することは、英語力upに不可欠であると思います。文型を理解した方が、英語力全般を効率的に上げる事が出来るため、文型は理解した方が良いという事になります。

 

 

文型は〝動詞の使い方〟と考えるとラク!

SVOO動詞10

 

 

文型は5文型とか言われて、色々ありますが、文型を決める要素は動詞です。

 

人間が言葉を話す時に、単語を配列していきますが、この言葉の配列には一定の法則があります。そして、その中でも動詞が言葉の配列を決める上で、大きなウエイトを占めています。

 

例えば・・・

 

・I speak English every day.

(私は毎日英語を話す)

 

・ I eat vegetables every day.

(私は毎日野菜を食べる)

 

という時に『~を』の部分には必ず名詞が入ることになります。そして、この『~を』が付いてくる動詞はなんでも良いという訳ではなくて、動詞によって決まっています。

 

文型で言うと、これはSVOという第3文型になりますが、speakやeatはこの形になりますが、look はこのような形にすることが出来ません。

 

上の2つの文章では  speak と eat が使われていますが、これら2つの動詞が名詞が来るというように制限を与えて、 I やEnglish、vegetables の位置を決めてしまっていることになります。 

 

したがって、文型を決める要素は動詞という事になります。ですから、動詞の使い方を理解して覚えると文型の理解が飛躍的に進みます。 

 

私が文型に関して暗中模索していたころ、『Oは目的語で名詞がきます。』『Cは補語で名詞や形容詞がきます。』などと説明を聞いていても、よく理解できなかったのですが、 それぞれの動詞の使い方を理解すると、気付けば後で勝手に文型が理解できていた記憶があります。

 

→第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

 

第3文型[SVO]を基礎から確実に理解しよう!

 

→第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

第4文型SVOO動詞が理解できればこんな問題が出来るようになります!

SVOO動詞

 

第4文型のポイントが解りある程度記憶してしまうと、以下のような問題もスラスラ解けるようになります。

 

1.指定の前置詞を使って、同じ意味になるように文を書き換えなさい。

 

・He teaches us English.(to)

 

2.以下の英文と同じ文型の英文を選択肢から選びなさい。

 

・I sent my grand mother a letter.

A: I call him Taro.

B: She looks young.

C: I enjoyed the party last week.

D: I gave her a present.

 

3. 以下の単語を並び替え文を作成しなさい。

[ of  teacher Hanako  asked   questions  many  Friday  last her ]

 

正解は・・・・  

1.He teaches English to us.

 2.  D 

 3.Hanako asked many questions of her teacher last Friday. 

 

 

高校などの定期テストであれば、ポイントが解れば簡単に解けてしまうでしょう。大学入試、英検、TOEIC、TOEFLなどには上記のような問題は出題されませんが、SVOO知識があると、英文の構造を明確に理解するための一つの要素になるので、是非頑張って理解し、必要なことは記憶して欲しいです。

 

 

 

第4文型SVOO動詞を攻略するポイントは?

SVOO動詞2

 

第4文型SVOOについて理解する為に、必要なポイントは以下であると思います。

 

どのような配列で単語を並べる動詞であるのかを理解すること。

どのような動詞がSVOO型の動詞になるのか、ある程度記憶してしまうこと。

英単語の配列が変わった時に、前置詞が必要になること。

前置詞は動詞ごとにシッカリ覚えておくこと。

 

 

第4文型SVOO型動詞って何ですか?

SVOO動詞7

 

 

第4文型の動詞は簡単に言うと・・

 

SVOO動詞13

 

という配列で単語を並べていける動詞です。

 

 

例えば・・・ 

 

I gave him a pen. (私は彼にペンをあげた。)という文の場合 動詞 giveはこの形で使っていることになります。himの部分=人、a pen の部分=物 になっています。 

 

I bought him a car.(私は彼に車を買った) という文の場合 動詞 buyはこの形で使っていることになります。himの部分=人、a pen の部分=物になっています。 

 

人の部分を『間接目的語』と言ったり、辞書によってはO1と表している場合もあります。

物の部分を『直接目的語』と言ったり、辞書によってはO2と表している場合もあります。 

 

・主語(subject)=S

動詞(verb)=V

・人の部分=O1(間接目的語)

・物の部分=O2(直接目的語) 

 

SVOO動詞14

 

 

S V  O1 (間接目的語)  O2(直接目的語) という事になります。 

 

英語の辞書の中にある全ての動詞が、この形で使える訳ではなくて、このような形で使えるものには、限りがあると考えた方が良いでしょう。

 

例えば、動詞 enjoy ですが、この動詞に関しては、SVOOという文型で使うことはできません。

 

ですから、ある程度、どのような動詞がこの配列で使えるのか?と言う事を頭に入れた方が楽です。

 

〝じゃ、どのような動詞がこの形で使えるの?〟と思う方もいるかもしれませんが、覚える前に一つ注意した方が良い点があるので、以下に注意点を記したいと思います。

 

 

第4文型SVOO動詞の注意点 単語の配列が変わる時に前置詞が必要!

SVOO動詞8

 

 

第4文型SVOOで使える動詞に関する注意点ですが

 

I gave him a pen. という文章を・・

↓↓↓↓↓↓↓↓

I gave a pen to him. と書き換えることが出来ます。 

 

 

SVOO15動詞

 

 

という形で書き換え可能ということです。  

 

I bought him a car. という文章も・・

↓↓↓↓↓↓↓↓

I bought a car for him. と書き換えることが出来るようになります。

 

 

動詞 +人+ 物 から 動詞+ 物+ 前置詞+人 に書き換え可能ということです。

 

動詞+ 人+ 物 でも 動詞+ 物+ 前置詞+人 でも基本的に意味は一緒になります。

 

SVOOの文章を書き換えた時には、前置詞to か 前置詞for を使って 物と人 の位置を交換します。

 

そして、動詞によって、toを使って書き換える動詞と、forを使って書き換える動詞があります。

 

toを使って書き換える事が出来るSVOO型動詞を英文法書などでは「give型動詞」

forを使って書き換える事が出来るSVOO型動詞を「buy型動詞」

 

と呼んでいる場合が多いです。

 

もう一度、どのような動詞が SVOOで使えるのか?覚える際に、注意するべき点を以下に記したいと思います。

 

人と物の部分を書き換えた時に、前置詞(to か for)が必要になる。

動詞によってtoを使うべきか?forを使うべきか決まっている。(フィーリングで勝手に決めてはいけない。)

 

ここまで理解した上で、どのような動詞がSVOO型で使えるのか?を覚えた方が効率は良くなると思います。以下に「give型動詞」と「buy型動詞」を記したいと思います。

 

 

give型動詞

SVOO動詞3

 

以下の動詞が give 型=人と物の位置を交換した時に前置詞toが必要になる動詞です。

 

・give 

・write 

・send 

・lend 

・teach 

・throw 

・show 

・pass 

・sell 

・read 

・bring  

・carry など

 

buy型動詞

SVOO動詞4

 

以下の動詞が buy型動詞=人と物の位置を交換した時に前置詞forが必要になる動詞です。

 

・buy

・cook 

・make 

・choose 

・get

・earn

・order など

 

 

変わり者の動詞 ask

SVOO動詞5

 

動詞 人 物 という配列で使える動詞 SVOO型の動詞を 人と物の位置を交換した場合、『前置詞to か for を使い、どちらを使うか?は動詞によって決まっているので、動詞ごとに覚えなければならない』という事でしたが・・・

 

ask という動詞は変わり者で、 ask 人 物 という形で使う時は特に問題ないのですが物と人の位置を交換した時に、前置詞がtoでもforでもなくてofになる という事を覚えておかなければなりません。

 

I asked him a question.

I asked a question of him.

 

という形になります。文法書などではASK型動詞などと書かれているものがありますが、これはそのような特殊な形の為です。

 

 

SVOO 動詞 覚え方

 

上記で「give型動詞」「buy型動詞」「ask」と3つのタイプのSVOO動詞について説明をしましたが・・

 

「沢山あるこれらの動詞をどのように覚えたら良いのか?」と皆さん思うのではないでしょうか?

 

最終的には一つ一つ覚えて確実に使えるようにする方が良いと思いますし、ゴロ合わせのようなものはありませんが私は以下のように覚えています。

 

SVOO動詞は「~に~をする」というパターンである 

 

例えば・・

give:「~に~を与える」

show:「~に~を見せる」

send:「~に~を送る」

make:「~に~を作る」

buy:「~に~を買う」

ask:「~に~を尋ねる」

 

という形です。

 

第2文型SVCで使える動詞 taste:「~な味がする」 をこれに当てはめようとしてもうまく行きません。ですから、tasteはSVOO動詞ではないと判定出来ます。

 

第2文型SVCが解って涙が出ました!

 

この覚え方で一つだけ注意しなければいけないのは第5文型SVOCの動詞と混同する可能性があることです。

ただし、O1(人)とO2(物)はイコールにはならないが、O=Cという関係は成り立つといういことを抑えておくと心配しなくても良いと思います。

 

第5文型SVOCが解って飛び跳ねました!

 

 

 

まとめ

SVOO動詞6

 

どのような動詞をSVOOで使うのか、またどのような前置詞で書き換えが出来るのか?を理解し、覚えてしまうと案外ラクにSVOOをクリアすることが出来ます。

 

高校のテストなどはここまで出来ると、殆ど正解出来ると思います。また、英文を読む段階までは、ここまで出来ると、文章の構造を理解することは、かなりラクになるはずです。

 

もし英会話学習を進めたり、ライティングの力を上げたい方は、それぞれの動詞を使って自由自在に文章を作れるまで練習してみることをオススメします。

 

 

2016年6月6日 | カテゴリー : 動詞, 文型 | 投稿者 : HOSHINO

使役動詞 make let have 使い分けをマスター!

使役動詞 make let have はこうだべさ~

 

文法書を読んだり、文法問題集の設問に取り組むと〝使役動詞〟という言葉がチラホラ出てきます。説明や解説などを読んでも、何だかよくわからないな~ という事があるかもしれません。

 

難しそうに見えますが、そんなに難しいものではありません。難しく感じてしまうのは、使役動詞に関するポイントが掴めていない為です。

 

使役動詞について学ぶ時、ポイントはどんなところであるのか?を頭に入れてしまうと、それほど悩まなくても済んでしまいます!確実にポイントを抑えて自分のものにしてみましょう!

 

こんな問題が解けるようになりますよ~!

使役動詞9

 

1. I made my son (study ,  studying  , to study) English .

私は息子に英語を勉強させた。

 

2. My father ( let  ,  had ,  made     )me go there alone.

私の父は私をそこへ一人で行かせた。(そこへ一人で行くことを許可した。)

 

3. I was made (to eat , eat, eating) some spinach by my mother.

母親にほうれん草を食べさせられた。

 

4.I had my car (to repair, repair , repaired).

私は車を修理させた。

 

これらの問題がスラスラ解けるようになるためには、ポイントを理解し、頭に入れておけば良いだけです。以下にポイントを記したいと思います。

 

ちなみに上記問題の正解は 1.study  2.  let   3. to eat  4. repaired  です。

 

使役動詞を攻略するポイントは?

使役動詞4

 

使役動詞を攻略する上でのポイントは以下になります。

 

・動詞ごとのニュアンスの違いを知る

・語法を知る→〝原形を取る動詞〟であるという事。

・使役動詞makeは受け身の文章になった時に、原形だった部分がto do(不定詞)になること。

・使役動詞haveには過去分詞が入るケースがあること。

 

使役動詞はどんな動詞なの?

使役動詞5

 

動詞 目的語 原形 という形を取る動詞を 使役動詞 と言います。

 

make  let   have が使役動詞になります。

 

これら全て動詞 目的語 原形という形になり、日本語ではこれら3つを ~させる という意味で訳すことができます。英語では、動詞によって意味の違いがある為、使い分けが必要です。

 

〝妻が私にこの部屋を掃除させた〟

 

という文があるとします。この文章は、文の背景にある状況によって解釈が違ってきます。以下のような状況が考えられます。

 

・妻が私に強制的に部屋を掃除させた 場合

・掃除をしたがる私に妻が許可を与えて掃除をさせた 場合

 

など、色々な状況が考えられます。結局日本語の場合は、掃除をさせた という意味を、その背景にある状況から判断していることになります。ところが、英語の場合は、その部分を明確に動詞を使い分ける事によって違いを表している ということになります。

 

ですから、make let have という動詞がどのようなニュアンスを持つのか?という事を知らないと、明確に使い分けが出来ないことになります。以下でそれぞれの使役動詞に関して、意味の違いを記したいと思います。

 

make 強制的に~をさせる。

使役動詞3

 

使役動詞 ”make” は ”~させる”という意味ですが、相手に”強制的に何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

英語の先生が私達に毎日英語の宿題をさせる。

Our English teacher makes us do our English homework every day. 

 

宿題をさせる となっていますが、ここでmakeを使っているのは、”強制的にさせる” というニュアンスが含まれているからです。

 

let 許可を与えて~させる。

使役動詞12

 

使役動詞 ”let” は ”~させる”という意味ですが、相手に”許可を与えて何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

He let me use his computer.(彼は私に彼のコンピューターを使わせた。) 

 

私がコンピューターを使いたい状況で、彼が私に許可を与えてコンピューターの使用を許可してくれた ということになります。ここでletの代わりにmakeを使うと、彼が私に強制的に使わせたという意味になってしまいます。

 

 

have ~してもらう

使役動詞8

 

 

使役動詞 ”have” は ”~させる”という意味ですが、相手に”依頼をして何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

私は妻にお茶を入れさせた。(入れてもらった。)

I had my wife make some tea.

 

ここで haveを使っているのは、依頼し”お茶を入れてもらった” という感覚が入ってくるためです。強制的にさせている訳ではないので、makeを使う訳でもなく、私が妻に許可を与えてお茶を入れさせている訳でもないのでletを使う訳にもいきません。

 

 

使役動詞 make の注意点

使役動詞6

 

使役動詞makeに関して注意しなければならない事は、目的語の部分を主語として文を書き換えた時に、原形だった部分がto do(不定詞)になるという事です。以下の例文を見ると理解しやすいと思います。

 

My parents always made me clean my room before I went to bed. 

(両親は私が寝る前にいつも私の部屋を掃除させた)

                ↓↓↓↓↓↓

この文章が、目的語を主語として、受け身(受動態)に変化すると・・ 

 

I was always made to clean my room by my parents before I went to bed.

 

原形だった部分が不定詞に変わっています。

 

使役動詞 have の注意点 依頼・受け身

使役動詞10

 

 

ネイティブの方から英会話を習ったことがある方の中には『先週髪を切ったんだ』という表現を・・

 

I cut my hair last week.などと英作して・・・

 

『自分で髪を切ったのでなくて、美容師さんなどに切ってもらったのであれば〝I had my hair cut last week.〟が正解ですよ~』と教わったことがある方もいるかもしれません。実は、この時のcutは原形ではなくて過去分詞です。

 

このように、使役動詞 have は 目的語の部分が~される という場合、上の例で言うと、 髪が 切られる という受け身の関係が成立する時に、原形ではなくて、過去分詞が入ります。

 

”彼女は車を修理してもらった”という文章も・・”She had her car repaired.” などという形になります。

彼女の車が修理したわけではなくて、彼女の車が修理されたので、過去分詞が入るということです。

 

また、I had my wallet stolen. などという文章をみた事がある方もいるかもしれません。これも考え方は一緒です。財布が盗まれた という 受け身の意味になります。

 

 

have 目的語 過去分詞  という形になると・・・ 

 

使役動詞15

 

 

1.~を~してもらう(依頼)

2.~が~される(被害) 

 

という2つの意味が考えられる ということです。どちらの意味になるかは、文脈で判断する形になります。

 

 

まとめ

使役動詞7

 

使役動詞を使いこなしたり、英文法の問題で正解を選べるようになるには、まずどんなポイントがあるのか、簡単に理解してから、実際に英文を読んだり、書いたり、話したり、文法問題を解いて見ると良いでしょう。

 

必要な事が解ってしまうと、案外簡単に理解できるものです。

 

使役動詞のポイントを頭に入れた上で、一番最初の問題に取り組んでみると、難しく感じていたものが、案外簡単に感じられると思いますよ!

 

動詞 人 to do の形を取る動詞について。

 

動詞 want を使いこなそうとする場合「~を欲する」という意味だけを覚えても、実際の英会話や英作文では使い物にならない。   want 人 to 動詞の原形 という形を覚えてこそ、本当にこの動詞を使いこなせるようになる。

 

また、このタイプの動詞には他にどのような動詞があるのか?という事を知っていると、さらに英語表現力は拡がる。  

 

本日は 動詞 人 to do タイプの動詞について説明したい。  

 

 この動詞はどんな形?

v o to do型動詞  

 

〝I think that he is a student.〟

 

という文章では、接続詞that以下の中の主語と述語はそれぞれ he と isであり「私は彼が学生であると考える」という風に解釈するが・・・

 

接続詞 that 名詞節 

 

I want my students to study English. となると・・・

 

「私は(私の)生徒さん達に英語を勉強して欲しい」とか「私は生徒さん達が英語を勉強して欲しい」と言う和訳になる。  

 

動詞 O to do タイプの 動詞は、O と to do のところに主語 述語のような関係があると考えると理解しやすい。

 

※「なぜ不定詞(to do)の前にOを置く必要があるのか?」と疑問を持つ方は・・・

不定詞意味上の主語『動詞 人 to do』  

 

 

動詞 人 to do を使いこなす為に知るべきポイント

v o to do型動詞2  

 

このタイプの動詞を使いこなす為には、以下のようなポイントを知る事が最善である。  

 

このパターンを取る動詞を知っておく事。(この語法を取る動詞を覚えておく方が最終目標!)

不定詞部分を否定する時には、不定詞の前にnotを置くという事。

 

 

動詞 人 to do 型 動詞の注意点について

v o to do型動詞3  

 

このタイプの動詞を使う時に、気を付けなければならないポイントは、不定詞の部分を打ち消す時に不定詞の前にnotを置くということである。  

 

例えば I want you to speak Japanese.(私はあなたに日本語を話して欲しい) と言う文章を・・・

 

「私はあなたに日本語を話さないで欲しい」とする場合

 

I want you not to speak Japanese. という風にする事である。  

 

このようなポイントは、試験英語例えば、英検の文法対策などにも有効であるので是非抑えて欲しい。  

 

 

動詞 人 to do 型 動詞 にはどのような物があるか?

v o to do型動詞4  

 

このタイプの動詞の応用力を増やす為には、他にどのような動詞がこの形で使えるとかという事を知った上で、それを使って英文が作れるようになると良い。  

 

このタイプの主な動詞は以下である。  

・allow O to do(Oが~するのを許す)

・ask O to do(Oに~するよう頼む)

・cause O to do(Oが~するのを引き起こす)

・enable O to do(Oが~するのを可能にさせる)

・expect O to do (Oが~するのを期待する)

・force O to do(Oが~するのを強要する)

・get O to do(Oに説得して~させる)

・invite O to do (Oが~するよう勧める。)

・instruct O to do(Oが~するよう指示する)

・oblige O to do (Oに~する義務を負わせる)

・persuade O to do(Oが説得して~させる)

・recommend O to do (Oに~するよう勧める)

・tell O to do (Oに~するよう伝える)  

 

 

このタイプの動詞をリーディングの知識と結びつけるには?

v o to do型動詞5  

 

私が上記の様なタイプの動詞を覚えて以来、英文を読む時に非常に役に立ってる。  

 

なぜなら、文章構造を正確に掴む一つの材料になり、英文の先を予測して読めるようになるからだ。  

 

例えば、TOEICリーディング対策をする時に、part6などを読んでいる時に、I want you と来た瞬間に to を探しに私の頭は自動的に動いている。  その時点で同時に「あなたが何をすることを望むのか?」という発想で英文を読んでいる。  

 

このように、上記の動詞を覚えて英作文などで使えるようになると、先の展開を予測する材料の1つとなり得るので、積極的に理解し、覚え、使えるようにしてほしい。

 

2015年6月7日 | カテゴリー : 動詞, 英文法 | 投稿者 : HOSHINO

that 使い方 を理解しよう。

that 使い方 を理解しよう。

 

※2018年11月29日加筆

 

thatの使い方 はなんとなくゴチャゴチャしているように感じて初心者の方は難しく感じるかもしれない。 英文を読んでいる時に、とても沢山出てきて嫌気がさす方もいるかもしれない。

 

しかしながら、なんとなく判るものと、曖昧なものをシッカリ区別すれば、そんなに難しいものではない。本日は〝thatの使い方〟について述べたい。  

 

that の種類と使い方が解ると以下の英文もスッキリ考えられます!

that 使い方 を理解しよう。5

 

 


1. I think that is a boy.

2. I think that boy is very strong.

3. I think that the boy climbed the mountain.

4. I know the boy that climbed the mountain.

5. I heard the news that the boy had climbed the mountain.

 

 

that 使い方 理解の必要性。

that 使い方 を理解しよう。2

 

簡単な英文を読む時には、thatの使い方が明確でなくてもそんなに困らないかもしれない。ところが、英文が複雑になると、thatが何であるか?が解からなければ、文章構造がハッキリと見えてこない。

 

文章構造を明確に出来なければ、正確な意味が取れない。一文単位をキチンと理解出来なければ、段落はもちろん、話全体が把握できない。  

 

こんな状態で多読 学習を続けたり、TOEIC対策英検対策の為に問題演習ばかりをこなしても、殆ど力にならない事になる。   また、英作文をする時に、理解出来ていれば、簡単なミスを犯さないで済むのに、使い方を理解していないが為に、細かいミスをしたりする。  

 

that には様々な種類があるが、明確に区別出来ているか?

 

英文を読んでいると、実に様々なthat が出てくる。   英文法が苦手な方が、これを理解しようにも、難しく感じてしまうのは、英文法全体で見た時に、どのようなthatがあるのか?ということが明確になっていないからであると思う。分類方法は色々あると思うが、以下で考えてみると判りやすい。  

 

・代名詞のthat

・形容詞のthat

・関係代名詞のthat

・接続詞のthat

・同格のthat  

 

以下でそれぞれの「that」について詳しく述べたい。

 

代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。

 

中学1年で出てくるもので、これが解からないと言う方はあまりいないかもしれない。  

 

・That is a  pen.

・The climate of Tokyo is milder than that of Sapporo.  

 

thatが「あれ(は)」「それ(は)」という意味で使われているパターンである。  

 

 

形容詞 that について(代名詞のthatと混同していないか?)

 

意外に英語が苦手な人が、不完全に理解しているのがこのthatである。  

 

・That pen is mine.

・I know that boy.  

 

という英文を見た時に、和訳は正確に出来るかもしれない。  

 

ところが以下の日本語を英語にして下さい と言われた時に、意外に2つの答えがごちゃごちゃになる方がいる。  

1.あれは私の車です。 2.あの車は私のものです。  

 

1はThat is my car.であるし、2はThat car is mine.である。   

 

言っている内容の方向性は同じであるが、1のthatは代名詞のthatであり、2のthatはcarを説明しているので、形容詞ということになる。  

 

 

関係代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。3

 

・I know the man that plays the guitar every day.

・She is the most beautiful lady that I have ever met. 

 

関係代名詞 that の特徴は that以下が不完全な文であるということである。主格の関係代名詞thatでも、目的格の関係代名詞 thatでも、どちらでも後ろの英文が不完全な構造となっている。  

 

関係代名詞 主格 基礎からマスターしよう!

関係代名詞 目的格 理解は大丈夫ですか?

 

 

接続詞 that について

 

・I know that he is a student.

・I am sure that he will win the game.

・She was so tired that she could not cook dinner.  

・He is such a nice guy that everyone likes him.

 

上記英文のように、that以下が完全な英文である場合、接続詞のthatになる。名詞節について理解を進めるとさらに理解が進む。接続詞のthatは英文を読んでいると良く出てくるし、英作文をする時にも、良く使う形である。

 

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう! 

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

so that 使い方 基本パターンを知ろう!

so that such that 違い・区別は大丈夫?

 

 

完全な文・不完全な文とは何か?

that 使い方 を理解しよう。4

 

接続詞のthatと関係代名詞のthatのところで「完全な文」「不完全な文」と説明したが、そもそも自分で文章を見た時に〝完全か不完全が判断できない〟という人が多いように思う。  

 

1.He slept.(完全な文)

2.I go.(完全な文)

3.I arrested(不完全な文)

4.I enjoyed.(不完全な文)  

 

完全な文 というのは、その文単体で意味が成立するものであり、不完全な文というのはその逆である。 こう説明しても、理解が難しい方は、日本語で1から4までの文章を訳した時に・・・   1と2は正確に和訳が出来ても・・・ 3番を 私は逮捕した。 と訳したり、4番を私は楽しんだ と訳していると思う。ところが、実際は、3番は私は~を逮捕した、4番は私は~を楽しんだ である。

 

つまり、3番4番は~をの部分がないので不完全という事になる。 このように、上記の英文を見た時に、不完全な文か否か?を識別するのが難しいと感じた理由は、動詞に目的語が付くか?付かないか?という場合、目的格のthat の時に起こりやすい。

 

これが理解出来ない理由は、自動詞 他動詞の見分け方 がうまく行っていないことだと思われる。   日頃から、自動詞 他動詞を意識しながら動詞の意味と使い方を覚える事も、that以下の文が完全か不完全か?の識別をする上で重要になる。

  

接続詞 that 同格 について

 

・I heard the news that the new car will be released soon.  

 

上記のように、名詞の後ろにthatを置いて使う形の英文である。   そんなに頻度は高くないかもしれないが、英文を読んでいると、時々出てくるので、that の識別をする為には、理解をしておくことが重要になる。  

 

関係代名詞 thatと同格 thatは一体何が違うのか?

 

関係代名詞のthatは上記で述べたように、that以下が不完全な文である。一方、同格のthatは接続詞のthatであるので、その後ろの文は完全である。

 

これが一つ目の大きな違いであるが、もう一つ大きな違いがある。   それは関係代名詞のthatの場合、前に来る名詞とthatの組み合わせはほぼ無限にあるが、同格のthatの場合、勝手に前の名詞とつなげる事ができない。

 

先ほど出てきた文章では〝news という名詞だから同格のthatを使う事が出来る〟ということである。   同格のthatを後ろに置く事ができる名詞は数が限られている。以下のようなものである。   news   fact   advice   belief  evidence  conclusion   関係代名詞と同格thatの大きな違いについての説明は以上である。  

 

※ 同格 that について更に詳細を知りたい方は・・・ 

同格 that を基礎からラクラク理解しよう! 

 

自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!

 

自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!

 

  中学生、高校生や、英語が苦手な方、英文法を学習している方から〝 自動詞 他動詞 がよく解らない〟とか〝どうして自動詞 他動詞を覚える必要性があるのですか?〟などと相談されることがあります。

 

私も英語が26点だった時は、この辺りの事が全くわからなくて、動詞を覚える時には 「go=行く」と覚えていただけでした。

 

ですから、辞書の中に「自」「他」とか「Vi」「Vt」などと書かれていても、気にも留めませんでした。ですから、中学生や高校生の質問はよくわかります。

 

本日は 自動詞 他動詞 についてお伝えしたいと思います。  

 

 

自動詞 他動詞が分ると以下の問題が理解出来ます!

自動詞 他動詞 見分け方8

 

下のそれぞれの文章の中から正しい文を見つけてみて下さい。

 

1.Ienjoyed.

2. I go to there.

3. Come here.

4.I discussed the problem.

5.I talked my friend.

6.I called my friend last night.

7. I spoke my friend yesterday.

8. I speak English every day.

9.I went to abroad.

10.I went to America. 

 

 

 

正解は 3、4、6、8、10です。 全ての文章が 自動詞 他動詞 と関連しているので、理解できるようになると文章の中のおかしなところが発見できるようになります。

 

 

どうして自動詞 他動詞 を意識する必要性があるの?

 

高校生などが4月からの新学期で、他動詞や自動詞を習うようになりますが、意外にそれを理解することの重要性を理解出来ていない場合が多いと思います。  

 

「何故 他動詞 自動詞 の判別が必要になるか?」と言うと・・・それは以下の理由です。  

 

動詞の正しい使い方が解り、正しい英作、英会話が出来るようになる。  

 

 

正しい英作文・英会話に繋がるってどういうこと?

自動詞 他動詞 見分け方4

 

正しい形で英作文をしたり、英会話学習を進める際にブロークン英会話は避けたいと思うのであれば、他動詞 自動詞 を覚えて使う方が得です。

 

例えば、ALTの先生に以下のような英語で話しかけたり、英作文を作ったとします。

 

「I visited 3 years ago.」

 

それに対してALTの先生から

 

「I visited the city  3 years ago.」

 

と言い直しをされたり、添削後に返却されたとします。

 

この時に、自動詞 他動詞 の知識がある学生さんは、直された部分をみて「ああ visit は他動詞ということか」などと気づく事ができます。

 

ところが、この部分の知識がない学生さんは、気付くことが出来ないので「ああ そうなのか」で終わり、間違いを次の正しい英会話や英作に繋げる可能性が消えてしまいます。

 

知識の有無で、正しい形を意識しながら、英会話練習をしたり、英作をする可能性が大きく変わるのですから、知識をインプットした方がオトクです。

 

 

正確に文章を読む助けの一つになる。

自動詞 他動詞 見分け方5

 

 

英文法知識が体系的で豊富であればあるほど、英文を読む際に、先の展開が予測しやすくなります。そしてそれは、速読力向上にも繋がります。  

 

他動詞 自動詞 の知識があり、それぞれの動詞の使い方が理解出来ていると、その部分の構造は自信を持って判断できるようになります。文章の区切り方が明確に判るようになり、正確に理解できるようになります。

 

例えば・・・・  

 

1.Islept / about 11 last night

2. I talked about our town / last night.  

 

1番ではslept とabout 間で区切りを入れていますが、2番ではtalk とaboutの間では区切りは入れていません。sleptもtalkもどちらも動詞であるのにです。

 

 

これは自動詞に目的語が無い場合とある場合の話ですが、 自動詞が理解出来ていると、区切り方の意味が理解できます。

 

 

自動詞 他動詞を攻略するポイントは?

自動詞 他動詞 見分け方9

 

・自動詞と他動詞を攻略する為のポイントは以下です。

 

自動詞 他動詞 というのはどういう物なのか?概念を理解する

自動詞に目的語が必要になる時には前置詞が必要になることを理解し覚える。

(例 talk about the matter など)

go to there や go to abroad  などは何故間違った表現なのか?理解する。

 

 

自動詞 他動詞 の判別。

 

「自動詞 他動詞 の違いを理解することが重要である」ということは解かっても、判別をどのようにすれば良いのか?よく解らない方もいるかと思います。

 

以下に記していきたいと思います。  

 

 

自動詞 他動詞 の判別の仕方。

自動詞 他動詞 見分け方2  

 

他動詞 自動詞 が解からなくなる理由の一つは、文法書を読んだ時に、以下のような説明を読んだ時ではないかと思います。  

 

「自動詞は目的語を付ける際に、前置詞を必要とする。一方で、他動詞は目的語を付ける際に前置詞は必要としない。」  

 

自動詞 他動詞 が理解出来た人は、この説明を読んでピンとくると思いますが、理解できていない人にとっては難しいのではないでしょうか?

  

しかしながら・・・  

 

・I sleep. 

(私は寝る。)  

 

・I enjoy the event.

(私はそのイベントを楽しむ。)

 

・I call him.

(私は彼に電話をかける。)  

 

・「寝る」 は自動詞。

 

・「~を楽しむ」

「~に電話をかける」 のように・・

 

動詞に「~を」「~に」が付いていると他動詞 になる場合が多いと考えると楽になると思います。 

 

「 寝る」 に〝~を〟〝~に〟を付けようと思っても付けられない。だから自動詞。基本はそう考えれば良いと思います。  

 

ところが〝「住む」「聴く」はそれぞれ〝~に〟〝~を〟が付けられるので他動詞ですか?辞書を引いてみても自動詞としか書かれていません〟という反論が出るかもしれません。

 

そんな時に、冒頭の説明が有効になります。  

 

自動詞は目的語を付ける際に前置詞を必要とする。」  

 

・I live in Sapporo.

(私は札幌に住む。)

 

・I listen to music.

(私は音楽を聴く。)

 

どちらも確かに日本語上は〝に〟〝を〟が付きますが、上に出てきた、enjoy や call のように前置詞無しで後ろに名詞を置く使い方が出来ません。

 

× I live Sapporo.

× I listen music.  

 

このような使い方が出来ません。よって自動詞と判断できます。  

 

自動詞か他動詞を判断する手順をまとめると・・・  

 

① その動詞に 〝に〟〝を〟を付けられるか?

② 〝に〟〝を〟を付けられても前置詞が付く場合は自動詞  

 

と考えると分かり易いと思います。  

 

 

自動詞には前置詞が付く場合。

自動詞 他動詞 見分け方6

 

とりあえず、自動詞と他動詞の判別は出来るようになったけど、そもそも・・・  

 

・ I live in Sapporo.  

 

という文で何故「in」が必要なのか? と思う人がいると思います。

 

それは、まさにlive が自動詞だからなのですが、それでは意地悪な答えになるので、以下のように考えてみる事をお奨めします。

 

〝「live」は「住む」〟という意味しか持っていない。  

 

・I live Sapporo.  

 

と記すと「私は札幌住む」という、日本語を勉強している外国人が話している状態になってしまいます。

 

「私は札幌住む」という状態が正しいので・・・「~に」に相当する単語が必要になる。それで「in」が必要になるという事になります。

 

同様に・・・  

 

・I go to school.  

 

という文で何故 to が必要になるのか? それも同じ考え方です。  

 

go は行く という意味しか持っていません。「私は学校行く」というのはやはりおかしい。

 

「私は学校行く」が正しい。 「~に」の意味をto で持たせていることになります。 

 

 

go there  go abroad に何故〝to〟は必要ないか?

自動詞 他動詞 見分け方3

 

上記のgo の説明を読んだ時に〝「go there」そこに行く 「go abroad」外国に行く と言うのではないか?前置詞を付けていないのに「~に」の意味が入っているではないか?〟と疑問に思う方もいるかと思います。

 

これは・・・  

 

・go(行く) + there(そこに)=そこに行く

・go(行く)   + abroad(外国に)=外国に行く   

 

 〝there〟 〝abroad〟 それぞれの中に「に」の意味が含まれている と考えると納得頂けると思います。  

 

・come here 

・go home 

・go overseas

 

なども それぞれ here(ここに) home(家に) overseas(海外に) と同じ考え方です。

 

 

自動詞 他動詞の判別は最終的には理解し覚える。

自動詞 他動詞 見分け方7

 

生徒さんから時々「他動詞、自動詞を動詞ごとにどのように習得していけばよいか?」と聞かれますが、最終的には、動詞ごとに理解し、記憶していく必要があります。  

 

ただし、少しずつこのような作業を繰り返していくと、ある水準まで来た時に、未知なる動詞でも「こういう使い方をするであろう?」と推測が出来る様にはなります。

 

 

辞書のVi( 自動詞 ) Vt( 他動詞 )情報に気を配る。

 

動詞の情報を知りたくて、辞書を活用した時には、必ず 自動詞 他動詞 の情報は確認して下さい。(辞書によっては それぞれをVi(intransitive verb) Vt(transitive verb)などとしてされている物もある。)

 

というのも、正しい形で一つ一つの英単語を使えるようになる事が、最終目標であるので、これらの情報を知らないと、正確に使えるようにならないからです。  

 

自動詞 他動詞 と言う情報を覚えるというのは、言い換えると・・・   

 

「・・する」 例:walk on the street の場合 walk は自動詞で 歩く である。

「~を(~に)+・・する」 例:walk the dog の場合 walk は ~を散歩させる である。

 

という情報をきちんと覚えるということです。 

 

 

英検 TOEIC TOEFL問題集の 自動詞 他動詞 関連に気を配る。

 

 自・他動詞 の区別が出来るようになった後で、英検対策TOEIC対策、TOEFL対策などをする為に問題集を使うと、自・他動詞 の部分の解説が理解出来るので、一気に片づけてしまうと良いと思います。

 

例えば、以下のような問題と解説が出てきます。  

 

・ We will (        ) the problem.

A: talk  B:discuss C: discuss about

 

「正解はBである。talk は自動詞であるので、前置詞が必要になる。talk about なら可。discussは他動詞なので、前置詞 about は不要。」  

 

このような解説を読んでもピンとくるようになるので、関連する部分の問題をゲーム感覚で取り組めます。

 

2015年4月20日 | カテゴリー : 動詞, 文型 | 投稿者 : HOSHINO