英語 代名詞〝 it〟 使い方 知っておくべき5種類

英語 代名詞 〝it〟  使い方 知っておくべき5種類

 

英文リーディングを行っている時に様々なingや色々なthatの識別が重要になります。これらの判別が出来なければ文章構造を正確に取ることが出来ないケースがあるからです。

 

〝it〟 にも様々な種類があり、これらを正確に判断することが正確な文章構造把握へと繋がり正しい英文解釈に繋がります。

 

今回は〝itの種類と識別〟についてお伝えしたいと思います。

 

英語 代名詞 it 使い方 が解ると以下の英文を正確に和訳できるようになります!

英語 代名詞 it 2

 

・以下の英文の〝it〟の種類を考えながら和訳をしてみて下さい。

 

1.It was very windy yesterday.

2.It was the day before yesterday that my uncle visited New York.

3.I found it easy to play the violin.

4.I will think about it.

5.It is important to master several foreign languages.

6.It was my old dictionary.

 

 

英語 it 使い方のポイント

 

英語 it 使い方のポイントは以下になります。

 

〝どのような種類のitがあるのか?〟把握しておく。

それぞれのitの使い方を正確に理解する。

itを文中で見つけた時に気を付けることを頭に入れておく。

 

 

代名詞 it

英語 代名詞 it 3

 

それ〟と日本語訳が出来る it です。例えば以下のような英文です。

 

『She broke a pen.』(彼女はペンを壊した。)

『It was mine.』(〝それ〟は私のものでした。)Itを主語の位置で使っています。〝It〟は the pen と言い換え出来ます。

The pen was mine. と言い換えが可能です。

 

もう一つ例を挙げたいと思います。

 

『She gave me a pen.』(彼女は私にペンをくれました。)

『But I lost it』(しかし私はそれを失くしました。)itを目的語の位置で使っています。〝it〟は the pen と言い換え出来ます。

※動詞 give の英単語の語順を理解したい方は・・〝SVOO動詞が全然解らないにサヨナラ!”を参照してください。

 

このように「代名詞 it=〝the + 名詞〟 と考えることが出来る」 という点がポイントです。 

 

 

天気などの it

 

〝it〟 を特に日本語訳しないにも関わらず文頭に置いているのが 天気 などを表す it です。これは、天気 季節 時間 寒暖 明暗 などの概念を表す時に使われます。

 

・It was cloudy yesterday.(昨日は曇りでした。)

・It is summer now.(今夏です。)

・It is 7 o’clock now.(今7時です。)

・It is cold today.(今日は寒いです。)

・It is dark in this classroom.(この教室は暗いです。) 

 

※これらの it は〝それ〟とは和訳出来ないという点が重要です。

 

形式主語 it

英語 代名詞 it 4

 

本来の主語を文の後ろに移動する為に文頭に it を置いている形です。

 

To speak Chinese is difficult for me.

That he made a mistake on purpose is clear.

 

太字部分が長い主語であるため、文頭に it を置き 長い主語の部分であった〝To ~ difficult〟や〝That ~ purpose〟を文章の後ろに移動する為にIt を前に置き、以下のような英文を作っています。

 

It is difficult for me to speak Chinese.(私にとって中国語を話す事は難しい。)

※ 〝for me〟の部分では不定詞の意味上の主語が使われています。

 

It is clear that he made a mistake on purpose.(彼が意図的にミスをしたのは明らかです。) 

 

このような it を形式主語のit と呼びます。

 

※さらに形式主語について理解したい方は・・・ 〝形式主語 itは3つのポイントで大丈夫!を参照してみて下さい。

 

 

強調構文 it

 

英文中の主語、目的語、副詞句、副詞節などを強調したい時に文頭に it を置く場合があります。例えば以下のような英文の太字部分を強調しようとします。

 

・I saw Ken near the store yesterday.(私はケンを昨日そのお店の近くで見た。) 

 

太字部分を強調するために、以下のような形にすることが出来ます。

 

・It was near the store that I saw Ken yesterday.(私がケンを昨日見たのはそのお店の近くでした。) 

 

このような文法パターンを強調構文と呼びます。一見、上述の形式主語と似ているので注意が必要です。

 

※強調構文と形式主語の判別に興味がある方は・・・〝強調構文 形式主語 見分け方をマスターしよう!〟を参照してみて下さい。

 

 

形式目的語 it

英語 代名詞 it 5

 

〝it〟の中には形式目的語もあります。これは本来の目的語が長い時に使われる形です。

 

・I found to cook delicious dishes difficult.(私は美味しい料理を作ることが難しいと分かりました。)

・I think traveling alone in the country dangerous.(私はその国を一人で旅行することは危険だと思います。) 

 

上記太字部分が目的語が長い形であり、これをスッキリとした形にさせるために 形式目的語 it を使い長々した目的語を以下のように後ろに移動することが出来ます。

 

・I found it difficult to cook delicious dishes.

・I think it dangerous traveling alone in the country.

※aloneの使い方に自信が持てない方は〝aloneの使い方を理解するために必要不可欠なポイント!〟を参照してみて下さい。

 

このように英文中の目的語の位置に it を見つけた場合は形式目的語の可能性があるので要注意です。代名詞のit か形式目的語の it の区別をする必要があります。

※形式目的語について更に詳細を知りたい方は〝形式目的語ー動詞との関係を理解している?〟を参照してみて下さい。

 

 

様々な it をラクに判別する方法

 

・文章の中に it が出現し判別に迷ったら以下のように考えるとスムーズに判別できると思います。

 

文頭に it が出てきたら代名詞(=それ)や天気のit ではないか?確認する。

代名詞や天気のitでない場合は形式主語か強調構文の it になるので不定詞やthatが文の後ろに無いか確認する。

文中の目的語の位置にitが出てきた場合は、代名詞(=それ)のit ではないか?確認する。

目的語のitが代名詞(=それ)でない場合は 形式目的語の可能性が高いので後ろに不定詞や動名詞などが無いか確認する。

 

 

冒頭の問題の解説

英語 代名詞 it 6

 

・冒頭の問題の和訳と解説です。

 

1番の問題〝It was very windy yesterday.〟ですが・・・

 

和訳は〝昨日は風が強かった〟になります。

この場合の it は〝天気のit〟になります。

 

2番の問題〝It was the day before yesterday that my uncle visited New York.〟ですが・・・

 

和訳は〝叔父がニューヨークを訪れたのは一昨日のことでした。〟になります。

この場合の it は〝強調構文のit〟になります。

元々の文章は〝My uncle visited New York the day before yesterday〟です。この中の the day before yesteday を強調する形になっています。

 

3番の問題〝I found it easy to play the violin.〟ですが・・・

 

和訳は〝私はバイオリンを弾くことが簡単だと分かった〟になります。

この場合の it は〝形式目的語のit〟になります。元々の文章は〝I found to play the violin easy〟です。目的語の部分が長い形になっています。

 

4番の問題〝I will think about it.〟ですが・・・

 

和訳は〝私はそれについて考えるつもりだ〟になります。

この場合の it は〝代名詞 it(=それ) 〟になります。think about の目的語の位置でit を使っています。

 

5番の問題〝It is important to master several foreign languages.〟ですが・・・

 

和訳は〝いくつかの外国語を習得することは重要です〟になります。

この場合の it は〝形式主語のit〟になります。

元々の文章は〝To master foreign languages is important.〟です。 To master foreign languages の部分が長い主語になっており、これを形式主語 it に置き換え主語をスッキリまとめた形になっています。

 

6番の問題〝It was my old dictionary.〟ですが・・・

 

和訳は〝それは私の古い辞書でした。〟になります。

この場合の it は〝代名詞 it (=それ)〟になります。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・代名詞

形式主語

強調構文

形式目的語

aloneの使い方

SVOO動詞

 

その他 英文構造解析に役立つ文法項目

 

that 使い方を理解しよう!

ing 英語 進行形 現在分詞 動名詞 分詞構文 見分け方

when 使い分け 5つのパターン 区別は大丈夫?

 

まとめ

 

いかがでしたか? it の識別の理解は進みましたか?

 

どのようなitがあるのか?

it が文中にある時にどのような点に気を付ければ良いのか?

 

が解ると it の判別はスムーズに進みます。it判別の考え方を理解し最終的に頭の中で自動的に処理できるようになることが目標です。

 

2017年7月28日 | カテゴリー : 名詞, 品詞 | 投稿者 : HOSHINO

動名詞 意味上の主語が誰でも簡単にワカル!

動名詞 意味上の主語

 

英文を読んでいると、時々以下のような文を目にします。

「Do you mind my smoking?」

 

この英文を見ていると「myがどうしてこのような位置にあるのか?」と考える方もいると思います。

 

今回は〝動名詞 意味上の主語〟についてお伝えしたいと思います。

 

 

動名詞 意味上の主語が理解出来ると以下の英作が出来るようになります!

動名詞 意味上の主語2

 

以下の日本語を英訳して下さい。

 

1.私は彼がコンテストで勝つことを確信しています。

2.このドアが開いていてもいいですか?

3.彼は息子がF1ドライバーであることを誇りに思っている。

4.彼女は彼が1人でいるのに気付いた。

 

 

動名詞 意味上の主語 を理解するためのポイント

動名詞 意味上の主語3

 

動名詞 意味上の主語を理解する為のポイントは以下です。

 

動名詞の基本を理解する。

なぜ意味上の主語が必要であるか?理解する。

意味上の主語の形は何か?を理解する。

 

 

まず動名詞の基本は大丈夫?

 

Do you mind my smoking? という英文の my の理解をする前に・・・

 

「smoking をどうしてmindの後ろに配置しているのか解らない・・」という方は、動名詞の基本が理解出来ていません。

 

基本を理解した方お得ですので、まずそちらを固めて下さい。

動名詞とは何か知っていますか?

 

 

なぜ意味上の主語が必要であるのか?

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・He insisted on my going there alone.

(彼は私がそこに一人でいくよう主張した。)

 

という英文で 〝動名詞の意味上の主語〟である〝my〟が使われていますが、これは going there alone の主体が誰であるか?を明確にしたい為です。 insist は that 節を取る動詞 なので、上記の英文をthat節で書き換えてみると判り易いです。

 

・He insisted that I should go there alone.

(彼は私がそこに一人で行くよう主張した。)

 

この英文を見ると、動詞 insist に対する主体は He で、 動詞 go に対する主体は I です。

 

・He insisted on my going there alone.という例文のmyを付けないで・・・・

 

・He insisted on going there alone.という英文にした場合これをthat 節で書き換えると以下のような文章になります。

 

・He insisted that he should go there alone.

(彼は彼がそこへ一人で行くべきだと主張した。)

 

※aloneの使い方が解らない方は・・・

aloneの使い方を理解する為に必要不可欠なポイント!

 

この英文を見ると、動詞 insist に対する主体は He で、 動詞 go に対する主体も he です。

 

動名詞の前に意味上の主語が必要になるのは、動名詞にたいする主体を明確にする必要がある場合です。

 

英作文をする時に、意味上の主語が必要か判らなくなった時は「この動名詞に対する主体は誰か?」と考えるとスグに必要かどうか?判る筈です。

 

 

動名詞 意味上の主語の形

動名詞 意味上の主語5

 

・Do you mind my smoking?  のように・・・

 

動名詞の主体を明確にしたい場合は、意味上の主語が必要になります。

 

その際、意味上の主語は所有格か目的格を使います。

 

・Do you mind my smoking? 

・Do you mind me smoking? 

 

 

動名詞 意味上の主語 否定形は?

 

「He insisted that I should go there alone.」という英文を意味上の主語を使って書き換える方法は理解出来たけれど・・・・

 

「He insisted that I should not go there alone.」のように否定語が入っている場合、意味上の主語を使って書き換える時にどうなるか?と疑問を持つ方もいると思います。

 

・He insisted on my  not going there alone. になります。 

 

動名詞の前に配置する形になります。 

 

that 節で書き換えた時に 主語+否定語句⁺動詞の 配列になるので、これをそのまま 動名詞に置き換え・・・

 

意味上の主語+not+動名詞  と考えると判り易いと思います。

 

 

冒頭の問題の解説

動名詞 意味上の主語6

 

冒頭の問題の解説です。

 

1番の問題〝私は彼がコンテストで勝つことを確信しています。〟ですが・・・ 

・I am sure of his winning the contest.

・be sure of ~ ~を確信している。 

・I am sure that he will win the contest. とthat節を使って書くことも可能です。

 

 

2番の問題〝このドアが開いていてもいいですか?〟ですが・・・ 

・Do you mind this door being open?

・Do you mind that this door is open? とthat節を使って書くことも可能です。

 

 

3番の問題〝彼は息子がF1ドライバーであることを誇りに思っている。〟ですが・・・ 

・He is proud of his son being a Formula one driver.

・be proud of ~ ~を誇りに思う。 

・He is proud that his son is a Formula one driver. とthat節を使って書くことも可能です。

 

 

4番の問題〝彼女は彼が1人でいるのに気付いた。〟ですが・・・ 

・She was aware of him being alone.

・be aware of ~ ~に気づく。 

・She was aware that he was alone. とthat節を使って書くことも可能です。

 

 

重要文法用語

 

動名詞

・意味上の主語

that節を取る動詞

 

 

まとめ

 

動名詞の意味上の主語の理解は進んだでしょうか?

 

動名詞に対する主体は誰であるのか?

意味上の主語の形はなにか?

 

上記2点が 動名詞 意味上の主語 を理解する上で重要になります。

 

 

2017年4月27日 | カテゴリー : 動名詞, 名詞 | 投稿者 : HOSHINO

英語 品詞 語順を決める4つの品詞を攻略し英語力UP!

英語 品詞 語順を決める4つの品詞を攻略し英語力UP!

 

英語は語順で意味が決まる言語です。

 

英作文をする時に「この英単語をここに配置するのは何故だろう?」と誰もが思うはずです。

 

例えば・・・

 

1.The bird gets up early.

(その鳥は早起きします。)

2. He is an early bird.

 (彼は早起きの人です。) 

 

1番の文章では earlyを bird よりかなり後ろに配置しているのに対して、2番の文章では early をbird の直前に配置しています。これら2つのearlyがそれぞれの位置に落ち着くのは品詞の知識があればこその事です。

 

つまり、品詞と語順には密接な関係があります。ですから、正しい語順で英会話をしたり、英作文をする上でもある一定量の品詞知識を持つ方がお得ということになります。

 

また、英文法書などを開いた時に、名詞節とか不定詞の名詞的用法とか、同じような言葉が付いた文法用語をみる事も多いと思います。これらの似たような文法用語も品詞の理解が進むと芋づる式に理解出来るようになります。

 

今回は 品詞 についてお伝えしたいと思います。

 

品詞の理解が出来ると以下の問題が分り・新たな視点を獲得出来ます!

 

Q1 以下の英文の〇〇〇とXXXの部分にどのような共通の言葉が入るか?考えてみて下さい。答えは無限に考えられます。

 

1. ・Her favourite food is 〇〇〇. 

2. ・I like 〇〇〇.

3. ・I go to ××× every year.

4. ・ ××× is very big.

 

Q2 次の ××× と△△△の部分にはどのような言葉が入るか考え、理由も考えてみて下さい。

 

5.That is a ××× tree.  

6. She looks △△△.

 

Q3 (     )内の言葉を文中のどの位置に配置するか考え、理由も考えてみましょう。

 

7. This data is not correct.(obviously)

8. She eats breakfast.(usually)

9. He can speak French.(fluently)

10. The monkey jumped.(high)

11.I am busy.(often)

12.He is tired.(quite) 

 

Q4 以下の単語を並べ変えて意味の通る英文を作ってみて下さい。(文頭に配置する英単語も小文字になっています。)

 

[quickly  us  surprisingly  sandwiches  certainly,  delicious  makes  always  Ken  .] 

 

 

理解した方が絶対にお得な品詞の種類

英語 品詞2

 

品詞には色々なものがありますが、以下の品詞については 〝働き〟と 〝使い方〟 を知っておく方がお得です。英語の語順と密接な関係がある品詞であるからです。

 

・名詞

・動詞

・形容詞

・副詞

 

・以下でそれぞれの品詞について説明したいと思います。

 

名詞

英語 品詞3

 

・名詞はその名の通り、物の名前を表す言葉です。「車」「川」「馬」などです。

 

・名詞に関して重要なことは、文章の中で名詞をどこに配置できるか?という点です。以下になります。

 

主語

目的語

補語

前置詞の目的語 

 

上記4つが名詞の置ける位置です。以下が具体例です。

 

Ken is a student.(ケンは学生です。)

・Hanako knows ken.(ハナコはケンを知っている。)

・The student is Ken.(その学生はケンです。)

・Hanako spoke to Ken. (ハナコはケンに話しかけた。)

 

上記文章の〝Ken〟の位置がそれぞれ 主語 目的語 補語 前置詞の目的語 になっています。

 

になります。

 

これらの位置には、ほぼ概ね名詞に準ずるものを配置することも出来ます。名詞に準ずるものには名詞のフレーズである名詞句や文章全体が名詞の働きをしている〝名詞節〟も含みます。具体的には以下のようなものがあります。

 

・代名詞

不定詞の名詞的用法

動名詞

接続詞 that

whether if 節

関係代名詞 what

間接疑問文

複合関係代名詞

 

動詞

英語 品詞4

 

・動詞は動作を表す言葉です。日本語でいくつか例を挙げてみます。

 

・走る

・寝る

 

などです。

 

「日本人が英語学習をしていく上で、動詞を覚えていく際に重要なのは以下のポイントです。」

 

動詞の意味を覚える。

 

自動詞か他動詞か?を覚える。

 

自動詞 他動詞 見分け方もう悩まないで!

 

自動詞の場合、前置詞との関連性が出てくるので、セットとなる前置詞を覚える。

 

その動詞が何文型で使える動詞か?を知っておく。

 

第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

SVOO動詞が全然解らないにサヨナラ!

第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

使役動詞や知覚動詞のように特殊な使い方をする動詞を知っておく。

 

使役動詞 make let have 使い分けをマスター!

知覚動詞 語法の違いは大丈夫?

 

形容詞

英語 品詞5

 

形容詞に関するポイントは以下の2つです。

 

形容詞は名詞を説明できる言葉であることを理解する。

形容詞を補語として使う場合について

 

以下でそれぞれに関して詳細を記したいと思います。

 

形容詞の基本

英語 品詞7

 

 

形容詞は名詞を説明する(=修飾する)言葉です。日本語でいくつか例を挙げてみます。

 

綺麗な 女性

親切な 女性

外国の 女性 

 

下線が引かれた単語がすべて〝女性〟を説明しています。

 

 

形容詞が名詞を修飾する場合の重要ルール

 

形容詞に関する重要ルールは以下になります。

 

一般的な形容詞は名詞の前に配置する。

形容詞に相当する文法項目も1語の場合には名詞の前に置く。

形容詞に相当する文法項目が2語以上の場合には名詞の後ろに置く。

 

形容詞は一般的に名詞の前に配置。

英語 品詞8

 

例えば・・・ 

 

・the red flower(赤い花)

・the busy man(忙しい男) 

 

それぞれ形容詞 red と busy を名詞の前に配置して使っています。

 

 

形容詞型文法項目:1語で修飾する場合は名詞の前に配置。

 

・形容詞に準ずる文法事項で1語の場合は名詞に配置するのが基本です。

 

1.the sleeping baby(寝ている赤ちゃん)

2.the broken window(壊れた窓)

 

1番は現在分詞の修飾、2番は過去分詞の修飾を使用しています。共に1語なので名詞の前に置き使います。

 

 

形容詞型文法項目:2語以上で修飾する場合は名詞の後ろに配置。

 

・形容詞に準ずる文法事項で2語以上の物は詳しく説明される名詞の後ろに配置します。

 

3.the baby sleeping on the sofa.(ソファーで寝ている赤ちゃん)

4.the window broken by Tom.(トムによって壊された窓)

5.the student who studies English hard every day. (毎日英語を一生懸命勉強する学生)

6.time to study English.(英語を勉強するための時間)

 

3番は現在分詞の修飾が2語以上なので後ろに配置するケースです。

4番は過去分詞の修飾が2語以上なので後ろに配置するケースです。

5番は先行詞 the studentが人を表しているので関係代名詞 主格 whoを修飾しています。

6番は不定詞の形容詞的用法を使い名詞timeを修飾しています。

 

形容詞を補語として使う場合

英語 品詞9

 

形容詞は補語として使うことも出来ます。

 

・She looks busy.

→ busyを補語の位置で使っています。lookはこの時 look C (Cに見える)という形で使われていて第2文型SVCで使われています。

 

・She keeps her room warm.

→形容詞〝warm〟を補語の位置で使っています。keep はこの時 keep O C(OをCに保つ)という形で第5文型SVOCとして使われています。

 

※このように形容詞は文型との関係もありますので関係性を理解することが重要です。

 

副詞

英語品詞6

副詞に関するポイントは以下になります。

 

副詞の基本的な働きを理解する。

副詞の位置について理解する。

 

 

副詞の基本

 

副詞は名詞以外を説明できる言葉です日本語でいくつか例を挙げてみます。

 

ゆっくり 走る 

→副詞〝ゆっくり〟が動詞〝走る〟を説明しています。

 

とても 綺麗な 花

→副詞〝とても〟が形容詞〝綺麗な〟を修飾しています。

 

かなり ゆっくり 走る

 

→副詞〝かなり〟は副詞〝ゆっくり〟を説明しています。また〝ゆっくり〟は動詞〝走る〟を説明しています。

 

以上のように、副詞は名詞以外を説明しています。

 

副詞の位置

 

副詞は文のどこにでも配列出来るとされていますが、いくつかルールを知っている方が理解しやすくなると思います。

 

1.動詞を修飾する副詞の位置

2.頻度を表す副詞の位置

3.形容詞や副詞を修飾する副詞の位置

4.文を修飾する副詞の位置 

 

それぞれ日本語で例を挙げます。

 

1.彼はゆっくり夕飯を食べた。

2.私はたいてい朝早く起きる。

3.彼女は非常に背の高い人だ。

4.明らかにこのデータは間違っている

 

動詞を修飾する副詞の位置

英語 品詞10

 

動詞を修飾する副詞の位置は動詞が自動詞か他動詞か?である程度決まります。

 

・自動詞の場合→動詞の直後に副詞を配置します。

・She can dance well.

(彼女は上手に踊ることが出来る。)

 

・他動詞の場合→目的語の直後に副詞を配置します。

・He can speak English well.

 (彼は英語を上手に話せる)

 

頻度を表す副詞の位置

 

always usually  sometimes often rarely などの頻度を表す副詞の位置もある程度決まりがあります。

 

・動詞がbe動詞の場合→be動詞の後ろ

・I am always busy.

 (私はいつも忙しい)

 

・動詞が一般動詞→一般動詞の前

・I usually go to school at 8:00.

(私はたいてい8:00に学校に行く)

 

副詞が形容詞や副詞を修飾する場合の位置

 

副詞は前述したように形容詞の修飾で使うことも可能です。TOEIC試験part5の文法問題などを試験でもこの部分は問われます。また、実際に文章を書いたり読んだりする際に重要になるので、シッカリ理解しておくことが重要です。

 

副詞が形容詞や副詞を修飾する時は、修飾される言葉の前に配置する

 

とても綺麗な花 

→a very beautiful flower

 

副詞〝とても〟は形容詞〝綺麗な〟を説明しています。副詞が形容詞を修飾しているので、veryがbeautifulの前に置かれています。

 

・皆は 驚くほど  流暢に 話した。

→Everyone spoke suprisingly  fluently.

 

・副詞〝surprisingly〟は副詞〝fluently〟を説明しています。修飾される言葉の前に修飾する言葉を配置する原則なので、この語順になっています。

 

・副詞 〝fluently〟は動詞〝spoke〟を修飾しています。この文では動詞spokeは自動詞ですので、その後ろに副詞を配置する形となっています。

 

文を修飾する副詞の位置

 

文を修飾する副詞は文頭に配置する場合が一般的。Clearly Obviously Certainly などが文を修飾する副詞として使えます。

 

Luckily,I was able to catch the train.

(幸運な事に、私はその列車に乗ることが出来た。)

 

 

副詞に準ずる文法

英語 品詞11

 

・副詞の基本的な理解が進むと副詞に準ずる文法の理解も一気に進みます。副詞に準ずる文法項目には以下のようなものがあります。

 

不定詞の副詞的用法

副詞節を導く従属接続詞

 

1.I went to a book store to buy some books.

「本を何冊か買うために本屋さんに行った。」

・不定詞部分「本を何冊か買うために」動詞「went=行った」を説明しています。不定詞が動詞を説明していることになります。ですから、不定詞の副詞的用法(不定詞の副詞的用法 目的)になります。

 

2.She was happy to see you.

「彼女はあなたに会えて嬉しかった。」

・不定詞部分「本を買うために」は形容詞「happy=嬉しい」を説明しています。不定詞が形容詞を説明していることになります。ですから、不定詞の副詞的用法(不定詞の副詞的用法 感情)になります。

 

3.I sleep early when I feel tired.

「私は疲れている時早く寝ます。」

・接続詞部分「私が疲れている時」は動詞「sleep=寝る」を説明しています。接続詞が動詞を説明していることになります。ですから、副詞節を表す従属接続詞ということになります。

 

冒頭の問題解説

英語 品詞12

 

冒頭の問題の解説です。

 

Q1 以下の英文の〇〇〇とXXXの部分にどのような共通の言葉が入るか?考えてみて下さい。答えは無限に考えられます。

1. ・Her favourite food is 〇〇〇. 

2. ・I like 〇〇〇.

 

〇〇〇には食べ物の名前が入ります。curryやramen のように名詞を入れることが出来ます。(冠詞が付いていないので、固有名詞の食べ物が入ります。)1番はbe動詞の後ろに〇〇〇があり補語になります。2番は他動詞likeの後ろに〇○○があり目的語になります。

 

3. ・I go to ××× every year.

4. ・ ××× is very big.

XXXには場所の名前が入ります。TokyoやOsaka のように名詞を入れることが出来ます。(冠詞が付いていないので、固有名詞の場所が入ります。)3番は前置詞toの後ろに×××があり前置詞の目的語になります。4番は主語の位置にに×××があります。

 

1番から4番まで名詞が入る位置です。主語、目的語、補語、前置詞の目的語の位置には名詞が入るというルールをもう一度思い出して下さい。

 

Q2 次の ××× と△△△の部分にはどのような言葉が入るか考え、理由も考えてみて下さい。

 

5.That is a ××× tree.  

 

冠詞aがあり、treeがあるので×××部分には形容詞が入ることになります。(=形容詞が名詞を修飾する場合は、形容詞を名詞より前に置くことになります。)

 

tall, famous, common などの形容詞を入れることが出来ます。(正解はまだまだ他にも沢山あります。)

 

6. She looks △△△.

動詞 look は直後に形容詞を置き ~に見える という意味で使う第2文型の動詞です。ですから、△△△の部分には形容詞で、意味が通れば色々な可能性が考えられます。 old , angry ,happyなどを入れることが出来ます。

 

Q3 (     )内の言葉を文中のどの位置に配置するか考え、理由も考えてみましょう。

 

・7. This data is not correct.(obviously) ですが・・・

 

正解:Obviously, this data is not correct.(明らかにこのデータは正しくない。)となります。文を修飾する副詞は文頭に配置するのが通例です。

 

・8. She eats breakfast.(usually)

 

正解:She usually eats breakfast.(彼女はたいてい朝食を食べる。)となります。

頻度を表す副詞は動詞によって配置する場所が決まります。一般動詞eatが今回はあるので、これより前に配置します。

 

・9. He can speak French.(fluently) 

 

正解:He can speak French fluently.(彼は流暢にフランス語を話すことが出来る。)

副詞が動詞を修飾する場合、動詞に目的語がある場合は、目的語の後ろに配置するのが通例です。

 

・10. The monkey jumped.(high)

 

正解:The monkey jumped high.(そのサルは高く跳んだ。)

highは形容詞(高い)、副詞(高く)の両方がありますが、形容詞として考えた場合、修飾する名詞が無いので副詞と考えるのが筋です。動詞が一般動詞で自動詞がなので、動詞の直後に配置します。

 

・11.I am busy.(often)

 

正解:I am often busy.(私はしばしば忙しい。)

oftenは頻度を表す副詞です。頻度を表す副詞を配置する時には、動詞が一般動詞かbe動詞で決まります。今回は、be動詞があるので、その後ろに配置する形になります。

 

・12.He is tired.(quite) 

 

正解:He is quite tired.

副詞が形容詞を修飾する場合、その位置は形容詞の前になります。

 

Q4 以下の単語を並べ変えて意味の通る英文を作ってみて下さい。(文頭に配置する英単語も小文字になっています。)

 

[quickly  us  surprisingly  sandwiches  certainly,  delicious  makes  always  Ken  .] 

正解:Certainly, Ken always makes us surprisingly delicious sandwiches quickly.

〝確かにケンはいつも私たちに驚くべきほど美味しいサンドイッチを素早く作ります。〟

 

英語 品詞14

 

・並べ替え問題は、どの単語を主語と動詞として使うか?を考えると組み立て易いです。

・主語はKen 動詞はmakes と考えるのが妥当です。

・Certainly,はコンマが付いている事と、文を修飾する副詞として使えるので一番最初に配置します。

・動詞 makes はSVOO動詞 なので 人 物という語順になります。ですからus はmakesの直後に配置します。

・副詞 always は頻度を表す副詞で動詞が一般動詞makesなのでこの前に配置します。

・動詞 人 物 の 物 の部分が sandwiches ですが、deliciousは形容詞でサンドイッチを修飾していると考えるのが妥当なのでこの前に配置します。

・副詞 quickly は動詞 makes を修飾していますが、makesは他動詞で使われているので目的語の後ろに配置しこの位置になります。

・副詞 surprisingly (驚くべきほど)は形容詞deliciousを修飾しているので、この前に配置します。surprisinglyが副詞quicklyを修飾していると考えると、この前に配置することも可能です。別解は以下です。

 

別解:Certainly, Ken always makes us delicious sandwiches surprisingly quickly.

〝確かにケンはいつも私たちに美味しいサンドイッチを驚くべきほど素早く作ります。〟

 

まとめ

英語 品詞13

 

4つの品詞 名詞 動詞 形容詞 副詞 の理解は進んだでしょうか?

 

それぞれの品詞の基本的な働き

名詞 形容詞 副詞 の位置に関するルールを理解する 

 

の2点が重要になります。

 

〝自分の聞き覚えがある表現や既に記憶している英文などが上記説明と関連していないかどうか?〟と考えるとより効率的に応用力のある知識に変えることが出来るでしょう。

 

 

関係代名詞 what 使い方が3つのポイントで解かる!

関係代名詞 what 使い方が3つのポイントで解かる!

 

これまで 関係代名詞 主格 所有格 目的格 についてお伝えしました。

 

これら3つに関する共通のポイントは、2つの文章を1つにする際、重複部分を削り代わりに関係代名詞で補う というところでした。

 

本日は関係代名詞 what についてです。

 

 

関係代名詞 what が解ると以下のような問題が解ります!

関係代名詞 what2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい!

 

1.彼が言ったことは興味深かった。

2.私は彼女が見たものを知っている。

3.先生は彼らがしなければならないことを伝えた。

4.彼女がしなければならない事は毎日英語を勉強することだ。

5.私は彼女が見たものに興味はありません。

 

 

関係代名詞 what のポイント

関係代名詞 what3

 

・関係代名詞 what のポイントは以下になります。

 

関係代名詞whatを言い換えると何になるか?覚える。

関係代名詞whatは文章のどの位置で使えるか?

関係代名詞whatとその他の関係代名詞との違いは何か?を理解する。

 

 

関係代名詞 what の言い換えを覚える。

関係代名詞 what4

 

 

関係代名詞 whatは言い換えると以下のようになります。 

 

関係代名詞 what = the thing which 

 

関係代名詞 what は日本語に訳すと「~なもの」「~なこと」となります。ですから、名詞としての働きをすることになります。

 

以下のような例文をみると、より具体的にイメージし易いと思います。

 

What I saw was surprising.

(私が見たものは驚きでした。)

 

関係代名詞 what5

 

・I don’t know what he said.

(私は彼が言ったことを知りません。)

 

 

関係代名詞 what を使える位置

関係代名詞 what6

 

 

関係代名詞 what は上述したように 名詞の働きをする表現です。

 

名詞の働きをする表現である という事は、文中の名詞を配置できる位置で使えるということになります。

つまり以下で使えることになります。

 

主語

目的語

補語

前置詞の目的語  

 

以下の what I said という表現が入った部分に注目して下さい。

 

What I said is not true. 

(私が言ったことは本当ではありません。) 

 

・She doesn’t know what I said.

(彼女は私が言ったことを知りません。)

 

・This is what I said.

(これが私の言ったことです。)

 

・He is not interested in what I said.

(彼は私が言ったことに興味がありません。) 

 

関係代名詞 what10

 

 

それぞれ、主語、目的語、補語、前置詞の目的語で使われています。

 

ですから・・・・ 

 

動名詞

不定詞の名詞的用法

接続詞 that 名詞節 

if whether 

 

などと同じ位置で使えるということになります。

 

 

関係代名詞 what  that との違いは?

関係代名詞 what7

 

『関係代名詞 what と thatの違いは何ですか?』と尋ねられることがあります。

 

〝この2つの違いは何か?〟と言うと・・・・ 

 

それは・・・以下の表を見て分かるように〝whatは関係代名詞の表に載っていない〟ということです。(笑)

 

  主格 所有格 目的格
 人 who whose whom
 物 which whose which
 人・物 that  that

 

 

〝では何故載っていないのでしょうか?〟

 

それは・・・

 

表に載っている関係代名詞は必ず先行詞があるのに対し、関係代名詞whatは先行詞をそれ自体に含んでしまっているから〟という事になります。

 

関係代名詞 what = the thing which なので、whichの直前に先行詞がある状態になっています。

 

 

冒頭の問題解説

関係代名詞 what8

 

・冒頭の問題の解説です。

 

・1番の問題「彼が言ったことは興味深かった。」ですが・・

 

答えは〝What he said was interesting.〟になります。

→主語の位置で関係代名詞 whatを使っています。

 

 

・2番の問題「私は彼女が見たものを知っている。」ですが・・

 

答えは〝I know what she saw.〟になります。

→目的語の位置で関係代名詞 whatを使っています。

 

 

・3番の問題「先生は彼らがしなければならないことを伝えた。」ですが・・

 

答えは〝The teacher told them what they have to do.〟になります。

→目的語の位置で関係代名詞 whatを使っています。

・tell は SVOO型動詞(= 動詞+人+物) という配列で使える動詞です。

 

 

・4番の問題「彼女がしなければならない事は毎日英語を勉強することだ。」ですが・・

 

答えは〝What she has to do is to study English every day. 〟になります。

→主語の位置で関係代名詞 whatを使っています。

 

 

・5番の問題「私は彼女が見たものに興味はありません。」ですが・・

 

答えは〝I am not interested in what she saw.〟になります。

→前置詞の目的語の位置で関係代名詞 whatを使っています。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・先行詞

関係代名詞 主格

関係代名詞 所有格

関係代名詞 目的格

・関係代名詞 what

文中で名詞を置ける位置

 

まとめ

関係代名詞 what9

 

いかがだったでしょうか?関係代名詞 what と その他の関係代名詞 の違いは明確になったでしょうか? 

 

関係代名詞 what のポイントは・・ ・ 

 

その他の表に載っている関係代名詞と違い先行詞を含んでいる。

名詞と同じ考え方で使える表現である。 

 

という事になります。 

 

疑問詞 to do 不定詞 は使える位置を考えるとワカル!

疑問詞 to do 不定詞

 

英文法学習をしていると、同じ考え方で使うことが出来る項目が沢山あります。

 

例えば〝名詞〟と同じ考え方で使えるものとして以下のようなものがあります。 

 

不定詞の名詞的用法

動名詞

接続詞 that

接続詞 if whether

 

などがあります。

 

〝疑問詞+to do〟 も同じ名詞グループで使う事が出来る項目です。

 

本日はこの点についてお伝えしたいと思います。

 

 

疑問詞 to do が解かると以下の問題が出来るようになります!

疑問詞 to do 不定詞2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい。

 

1.彼女は何を言うべきか分からなかった。

2.駅への行き方を教えてくれますか?

3.彼はいつ出発するべきか決められなかった。

4.彼らはどちらの道を選ぶべきか分からなかった。

5.彼女はどこで日本語を勉強するべきか考えています。

 

 

疑問詞 to do のポイント

疑問詞 to do 不定詞3

 

・疑問詞 to do のポイントは以下になります。

 

疑問詞 to do の種類と意味。

疑問詞 to doは文のどの位置で使えるか?

主語と疑問詞 to do の関係

 

 

疑問詞 to do 種類・意味

疑問詞 to do 不定詞4

 

・疑問詞 to do には以下のような種類があります。

 

what to do(何を~するべきか) 

 

・I don’t know what  to say.

(私は何を言うべきか分かりません。)

 

when to do(いつ~するべきか)

 

・I didn’t know when to buy a car.

(私はいつ車を買うべきか知らなかった。)

 

where to do(どこで~するべきか)

 

・She doesn’t know where to go.

(彼女はどこへ行くべきか分かりません。)

 

which to do(どちらを~するべきか)

 

・He couldn’t decide which dictionary to buy.

(彼はどちらの辞書を買うべきか決められなかった。)

 

how to do(~の仕方/~の方法)

 

Do you know how to use the computer?

(あなたはコンピューターの使い方が分りますか?)

 

疑問詞 to do は文のどの位置で使えるか?

疑問詞 to do 不定詞5

 

以前 that節や接続詞 if whether について触れました。その時に、これら2つは不定詞の名詞的用法などと同じように文中の名詞を置ける位置で使えるという説明をしました。

 

文で名詞を置ける位置というのは・・・

 

主語

目的語

補語

前置詞の目的語

 

です。

 

今回の「疑問詞 to do」も文章の中の名詞を置ける位置で使えることになりますが、最も使われているのは目的語で使われるケースです。動詞の目的語前置詞の目的語です。

 

疑問詞 to do と第4文型 SVOO

疑問詞 to do 不定詞6

 

 

・上記のように疑問詞+to do は目的語の位置で使う事が出来るので第4文型 SVOO 動詞と組み合わせて使う事も可能です。

 

例えば以下のようなケースです。 

 

・She told me how to go to the postoffice.

(彼女は郵便局への行き方を教えてくれました。)

 

動詞 tell は第4文型 SVOO で使える動詞です。ですから、動詞という配列で並べることが出来る動詞です。

 

上記の文では 動詞がtell  人がme  物がhow to go to the postoffice になっています。 

 

今までなんとなく聞いたことがある英文も他の知識との関連が分かるとスッキリすると思います。

 

ちなみに第4文型は 動詞前置詞 という形で書くことも可能です。動詞 tell はgive型動詞=前置詞にtoを使って書き換えるパターンです。

 

ですから、上記の文を・・・

 

・She told how to go to the postoffice to me. とすることも可能です。

 

☆動詞 ask も第4文型で使える動詞ですので・・・

 

・I asked her how to go to the bank. 

 

のように 動詞+人+物 で使うことが出来ます。

 

主語と疑問詞 to do の関係

疑問詞 to do 不定詞7

 

疑問詞+ to do の形を使う時に気を付けなければならないことは・・・・ 

 

主語と不定詞部分の主体は一致するということです。

 

例えば以下の英文を見ると解り易いでしょう。

 

・I don’t know which book to choose.

(私はどちらの本を選ぶべきか分かりません。)

 

この時に「選ぶ」人物と「わからない」人物は同一になります。

 

ですから・・・

 

「私は彼がどちらの本を選ぶべきか分かりません。」

 

という日本語のケースでは、疑問詞+to do の形は使えないことになります。主語と不定詞の主体がそれぞれ〝私〟と〝彼〟で別々になる為です。

 

 

冒頭の問題解説

疑問詞 to do 不定詞8

 

・冒頭の問題解説です!

 

・1番の問題「彼女は何を言うべきか分からなかった。」ですが・・・

答えは「She did not know what to say.」になります。

 

・2番の問題「駅への行き方を教えてくれますか?」ですが・・・

答えは「Could you tell me how to go to the station?」になります。

 

第4文型を取ることが出来る動詞 tell を使っています。動詞+人+物という形で配列出来る動詞です。

 

・3の問題「彼はいつ出発するべきか決められなかった。」ですが・・・

答えは「He could not decide when to leave.」になります。

 

・4番の問題「彼らはどちらの道を選ぶべきか分からなかった。」ですが・・・

答えは「They did not know which way to choose.」になります。

 

・5番の問題「彼女はどこで日本語を勉強するべきか考えています。」ですが・・・

答えは「She is thinking about where to study Japanese.」になります。前置詞 about の目的語の位置で 疑問詞+to do を使っている形になります。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・疑問詞+to do

名詞を置ける位置

・目的語

・前置詞の目的語

第4文型 SVOO

 

 

まとめ

疑問詞 to do 不定詞9

 

中学校などで学習し意味だけをなんとなく覚えている方も多いかもしれませんが・・・

 

疑問詞+to doの使える位置

 

に注目すると理解が進むと思います!英会話や英作文で応用できることを目指しながら習得しましょう!

 

 

2016年12月15日 | カテゴリー : 名詞, 構文 | 投稿者 : HOSHINO

形式目的語構文-動詞との関係を理解している?

形式目的語構文-動詞との関係を理解している?

 

前回は形式主語についてでした。

 

前回の考え方が今回も役に立ちます。シンプルに言うと「長々したものは、後ろに置いてしまおう!」という考え方です。

 

本日は「形式目的語構文」についてお伝えしたいと思います。

 

 

形式主語が解ると以下の問題が出来るようになります!

形式目的語構文2

 

・以下の日本語を形式目的語の形を使って英訳してみて下さい。

 

1.彼女は日本語を話す事は簡単だと分かった。

2.私達はこの川で泳ぐことは危険だと思った。

3.彼は夕食後英語を勉強することを常としている。

4.私はそうすることはおかしいと思います。

 

 

形式目的語のポイント

形式目的語構文3

 

・形式目的語のポイントは以下になります。

 

形式目的語の基本的な形を理解する。

第5文型で使われる動詞との関係を理解する。

形式目的語になる前(=目的語の部分が長い文)の形を理解する。

形式目的語にはどのようなパターンがあるかを理解する。

 

 

形式目的語(仮目的語)とは

形式目的語構文4

 

形式目的語は以下のような形になります。

 

動詞 it 本来の目的語  という形です。

 

例えば・・・

 

・I found it difficult to master English.

(私は英語を習得することが難しいと分かった。) 

 

という文章です。

 

この文章は元々・・・

 

・I found to master English difficult.

 

という形です。

 

下線部の部分が不定詞の名詞的用法を使った動詞findの目的語になっていますが、目的語の部分をもっとシンプルにするためにitを置き不定詞部分を後ろに移動し冒頭の・・・・

 

・I found it difficult to master English.

 

という形にしています。

 

上記の例では目的語の部分が不定詞の形になっていましたが、それ以外にも幾つかパターンがあります。

 

もう一点重要なことは、上記の文章では動詞は第5文型SVOCで使えるfindでしたが、これ以外の第5文型動詞でも形式目的語の場合に使っていくことができます。

 

 

ですから、冒頭の「形式目的語のポイント」の部分と話はかぶりますが・・・

 

目的語の部分にどのような形が来るのか?

第5文型の動詞にはどのようなものがあるか? 

 

という点の理解が非常に重要になります。

 

形式目的語と第5文型

形式目的語構文5

 

 

形式目的語は第5文型との関連性があります。

 

第5文型の目的語の部分が長くなり、そのままの状態では判りにくい構造であるため、長くなった目的語を後方に移動する形であるからです。

 

ですから、第5文型で使われる動詞を今一度シッカリ理解し、形式目的語との関連を理解出来るようになりましょう! 

 

・make O C (OをCにさせる。)

(I made him leader of the team.)

→私は彼をチームのリーダーにした。

 

・find O C (OがCだと分かる。)

(I found this book interesting.)

→私はこの本が面白いと分かった。

 

・think O C  (OをCだと考える。)

(She thinks this easy.)

→彼女はこれを簡単だと考える。

 

・consider O C (OをCとみなす。)

(He considered the information reliable.)

→彼はその情報が信頼できるとみなした。

 

上記動詞の目的語の部分が長くなった形をシンプルにした形が形式目的語です。

 

以下に目的語の部分が長々した形を記したいと思います。

 

長々した目的語の部分を眺めながら、第5文型の動詞の使い方と関連性をイメージすると理解がさらに深くなると思います。

 

 

長々した目的語の例

形式目的語構文6

 

 

上記第5文型で使うことが出来る動詞の目的語部分が長い形が以下になります。

 

目的語は名詞節や名詞句に相当するものを配置する事が出来るので、不定詞の名詞的用法、動名詞、接続詞thatなどがあります。それぞれの文法項目の理解が曖昧だと理解するのが難しいかも知れませんので、リンク部分を参照し理解を深めて下さい。

 

 

Imake to get up early a rule.

(私は朝早く起きることを常としています。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

・ I found to be a billionnare in a year difficult.

(私は1年で億万長者になるのは難しいと分かった。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

They consider to speak ill of others wrong.

(彼らは他人の悪口を言うのは悪いと考えています。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

We think going to the area alone dangerous.

(私たちはその地域に一人で行くことは危険だと思います。)

→目的語の部分に動名詞を使っています。

 

Ithought  that the request had been rejected strange.

(私はそのリクエストが却下されたのはおかしいと思った。)

→目的語の部分に接続詞のthatを使っています。

 

 

長々した目的語を後ろに移動させた形

形式目的語構文7

 

・Imake it a rule to get up early.

(私は朝早く起きることを常としています。)

 

・I found it difficult to be a billionnare in a year.

(私は1年で億万長者になるのは難しいと分かった。)

 

・They consider it wrong to speak ill of others.

(彼らは他人の悪口を言うのは悪いと考えています。)

 

・We think it dangerous going to the area alone.

(私たちはその地域に一人で行くことは危険だと思います。)

 

・Ithought it strange that the request had been rejected.

(私はそのリクエストが却下されたのはおかしいと思った。)

 

 

様々な形式目的語のパターン

 

・形式目的語には以下のようなパターンがあります。

 

・動詞 it C(=補語)+ to do(不定詞の名詞的用法)

・動詞 it C + 動名詞

・動詞 it C + that

・動詞 it C + whether

・動詞 it C+if 

 

公式的に記してみましたが、イメージするのが難しい場合は、今一度形式目的語の例文を見て確認してみて下さい。

 

 

冒頭の問題解説

形式目的語構文8

・冒頭の問題の解説です! 

 

1番の問題「彼女は日本語を話す事は簡単だと分かった。」ですが・・・

答えは「She found it easy to speak Japanese.」になります。

 

 

2番の問題「私達はこの川で泳ぐことは危険だと思った。」ですが・・・

答えは「We thought it dangerous to swim in this river.」になります。

 

 

3番の問題「彼は夕食後英語を勉強することを常としている。」ですが・・・

答えは「He makes it a rule to study English after dinner.」になります。

 

 

4番の問題「私はそうすることはおかしいと思います。」ですが・・・

答えは「I consider(think)it strange to do so.」になります。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形式目的語

第5文型SVOC

不定詞の名詞的用法

動名詞

名詞節

接続詞that

if

whether

 

まとめ

形式目的語構文9

 

 

いかがだったでしょうか?

 

形式目的語の理解を進める為には・・

 

目的語にどのような形が来るのか理解すること。

第5文型で使う動詞についてある程度知っておくこと。

 

が重要になります。

 

 

2016年12月1日 | カテゴリー : 名詞, 構文 | 投稿者 : HOSHINO

形式主語 it は3つのポイントで大丈夫!

形式主語 it は3つのポイントで大丈夫!

 

長文読解が苦手になる理由の一つに、文章構造を分析できない場合があります。文章構造を分析する時に若干難しく感じられるのが形式主語が文章の中で使われているケースです。

 

形式主語についてシッカリ理解すると、今まで見えてこなかった構造がスッキリ見えてくるかもしれません。今回は形式主語 itについてお伝えしたいと思います。

 

 

 

形式主語 it が解ると以下の問題が出来るようになります!

形式主語 it 2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい。

 

1.歴史に興味を持つのは当然です。

2.車通勤をするのは便利です。

3.その男が5か国語を話せるのは驚く話ではない。

4.彼女がその星を最初に発見したかどうかは疑わしい。

5.何故あなたがそこに居たかは重要ではありません。

 

 

形式主語 it のポイント

形式主語 it 3

 

・形式主語のポイントは以下になります。

 

形式主語の基本的な形を理解する。

形式主語になる前(=主語が長々した形)の文章構造を理解する。

形式主語にはどのようなパターンがあるかを理解する。

 

 

形式主語(仮主語)とは

形式主語 it 4

 

形式主語は文章が長い場合に、主語を短い形し、長い主語を後ろに持ってくる形式です。形式主語は仮主語とも呼ばれています。

 

英語は主語の部分を短くコンパクトにまとめるという性質がありますが、形式主語(=仮主語)の形を使うことによって、主語の部分を短くすることが出来ます。

 

It is ~ という形 になります。 

 

例えば以下のような例文です。

 

・It is difficult to continue studying English.

(英語学習を続けることは難しい)

 

 

長々した主語の例

形式主語 it 5

 

以下に長々した主語の例を記しますが、関連する文法の理解を先にする方が、より理解が早く進みますので、不明な部分はリンクから参照し、理解を深めて下さい。

 

To speak Spanish is difficult.

(スペイン語を話すことは難しい) 

→不定詞の名詞的用法を主語にしています。「To speak spanish 」の部分が長々した主語になっています。

不定詞の名詞的用法ってコウなんです! 

 

 

Whether he is tired is clear.

(彼が疲れているかどうかは明らかです。)

→接続詞 whether を主語にしています。「Whether he is tired」の部分が長々した主語になっています。

if whether 使い分けがコレで解決!

 

 

That she lost her weight is natural.

(彼女の体重が減ったことは自然です。)

→接続詞 that を主語にしています。「That she lost her weight」の部分が長々した主語になっています。

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう!

 

以下で主語の部分を短くした形を記したいと思います。

 

 

長々した主語を後ろに移動させた形

 

・以下は形式主語を使って長々した主語を後ろに移動させ文頭をシンプルな構造にしています。

 

・It is difficult to speak Spanish .

→不定詞の長々した主語を後ろに移動させています。

 

・It is clear hether he is tired. 

→接続詞whetherの長々した主語を後ろに移動させています。

 

・It is natural that she lost her weight .

→接続詞thatの長々した主語を後ろに移動させています。

 

 

様々な形式主語のパターン

形式主語 it 6

 

・形式主語には以下のようなパターンがあります。

 

・It is~ to do(不定詞)

・It is~ that(接続詞)

・It is ~whether

・It is ~疑問詞(who why when)

・It is ~if 

・It is ~動名詞

 

 

形式主語の文型はどうなるか?

形式主語 it 7

 

形式主語の文型はどうなるのか?と思う方いるかもしれません。このように思った時は元の文章(=主語が長々しい文章)の文型を考えてみると、理解が深まると思います。

 

・例えば以下のように考えると良いでしょう。

 

形式主語の文:It is easy to speak Spanish.

(スペイン語を話す事は簡単です。)

 

「この文の文型は何かな・・・・? よし!元の文(=主語が長い文に)戻そう!」

 

主語が長い文:To speak Spanish is easy. 

 

To speak Spanish はSだよな・・。

be動詞のisがVで・・・。

easyが形容詞でCだよな・・

 

〝そうか! 第2文型 SVC だ。これを形式主語の文で書き換えただけだから、結局 SVC ということだ。〟

 

 

冒頭の問題解説

形式主語 it 8

 

・冒頭の問題解説です! 

 

1番の問題:[歴史に興味を持つのは当然です。]の答えは・・

 

〝It is natural to be interested in history.〟です。

 

主語が長い場合は:『To be interested in history is natural.』になります。

・不定詞を主語としています。

 

 

2番の問題:[車通勤をするのは便利です。]の答えは・・

 

〝It is convenient driving to work.〟です。

 

主語が長い場合は:『Driving to work is convenient.』になります。

・動名詞を主語としています。

 

 

3番の問題:[その男が5か国語を話せるのは驚く話ではない。]の答えは・・

 

〝It is not surprising that the man can speak five languages.〟です。

 

主語が長い場合は:『That the man can speak five languages is not surprising.』になります。

・接続詞thatを主語としています。

 

 

4番の問題:[彼女がその星を最初に発見したかどうかは疑わしい。]の答えは・・

 

〝It is doubtful whether she found the star first.〟です。

 

主語が長い場合は『Whether she found the star first is doughtful.』になります。

・接続詞whetherを主語としています。

 

5番の問題[何故あなたがそこに居たかは重要ではありません。]の答えは・・

〝It doesn’t matter why you were there.〟です。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形式主語

・仮主語

不定詞の名詞的用法

動名詞

接続詞 that

名詞節

接続詞 whether

・接続詞 if

 

まとめ

形式主語 it 9

 

 

いかがでしたか?形式主語の理解は深まりましたか?

 

英文を読んでいる時に〝It〟が出てきたら、形式主語の可能性をこれからは疑ってみて下さい。形式主語の可能性をシッカリ考える為にも、It isの後ろにどのような形が来るのか?知っておくことが重要です。

 

長々した主語をみてもシッカリ訳すことが出来なければ、それぞれの部分の知識を確実に習得しましょう!

 

if whether 使い分け がコレで解決!

if whether 使い分け

 

〝if と whether の使い分け がなんだかよく分からないな・・・〟 と思う方も多いのではないでしょうか?

 

前回は接続詞thatについてお伝えしましたが、その部分が理解出来ると、今回の if whetherの使い分けの理解がラクになります。基本的な考え方は同じだからです。

 

長文読解をしていく際には文構造の把握が重要になります。英語長文読解が苦手な方の多くは文章構造を正確に把握ケースが非常に多いのです。

 

英語 長文読解を苦手にしてしまう3つの悪因。

 

文章構造を正確に判断できるためにもif whetherについてシッカリ理解することが重要です。

 

 

if whether 使い分け が分ると以下の英作文が出来るようになります!

if whether 使い方2

 

・以下の日本語を英文にしてみましょう!

 

1.彼女が成功するかどうかは彼女の努力次第です。

2.問題は彼が忙しいかです。

3.私はこの薬が効くかどうか分かりません。

4.ケンは来るかどうか決めることが出来ませんでした。

 

 

 

if whether 使い分け のポイント

if whether 使い方3

 

・if と whether 使い分けを理解するためのポイントは以下になります。

 

文章の中で名詞を置ける位置をシッカリ理解する。

接続詞の文章構造を理解する。

ifとwhetherの違いを理解する。

〝もし~〟の場合のifとの違いを理解する。

 

 

文章の中で名詞を置ける位置。

if whether 使い方3-1

 

動名詞のところなどでもお伝えしてきましたが、文章の中で名詞の置ける位置は決まっています。

そして、接続詞ifと whetherも名詞の働きと基本原理は一緒です。

 

ですから、名詞の置ける位置を理解すると、ifやwhetherを文章のどの位置で配置できるのか?と考えることが出来るようになります。

 

以下が文章の中で名詞を置ける位置になります。

 

・主語

・目的語

・補語

・前置詞の目的語(=前置詞の後ろに来る名詞)

 

 

接続詞の文章構造

 

 

副詞節を導く従属接続詞のところでもお伝えしましたが、接続詞が入った文構造は〝主語〟+〝動詞〟 という構造になり完全な文になるという事です。

 

・ I don’t know if he is fine.(私は彼が元気かどうか分かりません。)

if以下が「he is fine.」で独立した完全な文になっています。

 

 

 

if whether の違いを理解しよう!

if whether 使い方4

 

if と whetherの違いを理解して使い分けが出来るようになりましょう!以下の2つのグループに分けて考えると解り易いと思います。

 

ほぼ全ての位置で使える〝whether〟

極めて限られた位置でしか使えない〝if〟

 

 

全ての位置で使える〝whether〟

 

全ての位置で使える〝whether〟ですが、2つに分けるとスッキリすると思います。

 

第1グループ

「主語、補語、目的語、前置詞の目的語として使える whether 」

 

Whether he is dead is not sure.

(彼が死んでいるかどうかは確かでありません。)

 

→whetherを主語の位置で使っています。

 

・The point is whether she will come.

(問題は彼女が来るかどうかです。)

 

→whetherを補語の位置で使っています。

 

・I don’t know whether he got a new smart phone.

(私は彼が新しいスマホを手に入れたかどうかわかりません。)

 

→whetherを目的語の位置で使っています。

 

 

第2グループ

「or notを直後に付けられる、不定詞が後ろに置ける whether」

 

・I don’t know whether or not he will come here.

(彼がここに来れるかどうかわかりません。) 

 

whether の直後にor not が付いていますが、ifの直後をこのような形にすることはできません。

 

・It is up to you whether to start or not.

(始めるかどうかはあなた次第です。) 

 

whetherの直後に不定詞が来ていますが、ifの直後をこのような形にすることはできません。

 

※この文のitは形式主語になっています。

 

 

極めて限られた位置でしか使えない〝if〟

if whether 使い方5

 

「~かどうか」の意味を表す〝if〟は限られた場所でしか使う事が出来ません。

 

簡単に言うと、目的語の位置で使うという事になります。

 

 

・Let me know if he likes me.(彼が私のことを好きかどうかを教えて下さい。)

 

動詞knowが他動詞で、目的語の位置にif以下の文章が来ています。ifの代わりにwhetherを使うことも可能です。

 

余談ですが、ifを使ったこの文章は曖昧さが残ります。動詞knowを自動詞と考えた場合「もし彼が私を好きであれば教えて下さい。」と訳すことが出来てしまうからです。こういった時にwhetherを使うと「~かどうか」の意味でしか解釈できないので、曖昧さを解消出来ます。

 

自動詞 他動詞 見分け方

 

 

以下で if〝もし~〟と〝~どうか〟について説明したいと思います。

 

 

if 副詞節 名詞節 の区別はだいじょうぶ?

if whether 使い方6

 

英文を読んでいる途中で、ifに遭遇した時にフィーリングで〝もし~〟〝~どうか〟の意味を決定してはいけません。どちらの意味になるのか?を文章構造に基づいて考えられるようになりましょう。

 

以下の2つのような文章の中に出てくる if の区別が出来るようになることです。

 

1.He did not know if the shop is good. 

2.If it is fine tomorrow, she will go shopping. 

 

1番の文は文章の名詞の位置で使われている(=目的語の位置で使われている)ので〝~かどうか〟と訳すことになります。

 

2番の文は名詞の位置で使われていないので、副詞節を導く従属接続詞になり〝もし~〟の意味になります。

 

 

冒頭の問題解説

if whether 使い方7

 

・冒頭の問題の解説です。

 

・1番目の問題「彼女が成功するかどうかは彼女の努力次第です。」ですが・・・

 

答えは「Whether she will succeed depends on her efforts.」になります。

文頭で使う事が出来るのはwhetherになります。

 

 

・2番目の問題「問題は彼が忙しいかです。」ですが・・・

 

答えは「The question is whether he is busy.」になります。

補語の位置で使う事が出来るのはwhtherになります。

 

 

・3番目の問題「私はこの薬が効くかどうか分かりません。」ですが・・・

 

答えは「I don’t know whether(if)this medicine will work.」になります。

目的語の位置では whether 、if どちらも可能です。

 

 

・4番目の問題「ケンは来るかどうか決めることが出来ませんでした。」ですが・・・

 

答えは「Ken could not decide whether(if) he will come.」

目的語の位置では whether 、if どちらも可能です。

 

別解答「Ken could not decide whether to come.」も可能です。

ただし不定詞を直後に付けることが出来るのは whetherになります。

 

 

重要文法用語のまとめ

 

・名詞

・接続詞

・whether

・if

副詞節を導く従属接続詞

 

まとめ

if whether 使い方8

 

if と whether の使い方や違いの理解は進みましたか?

 

英作問題をやりながら、何がポイントになっているか?何を知っていれば英文を作れるのか?を考えると、より効率的に理解できると思います。

 

解らないところがあれば、説明やポイントを確認し何回か反復すると、習得出来ると思います。

 

2016年11月16日 | カテゴリー : 名詞, 接続詞 | 投稿者 : HOSHINO

接続詞 that 名詞節はこれでスッキリ!

接続詞 that 名詞節はこれでスッキリ!

 

長文を読んでいると、様々なthatが出てきます。

(→ that 使い方 を理解しよう 。 )

 

ゴロゴロ沢山ある that の中の一つに 接続詞のthat があります。接続詞のthatを理解すると名詞の位置との関係性やso that 構文の理解が進みます。

 

今回は接続詞 that はどのような使い方するのかを理解し、リーディング、ライティングなどで使いこなせるようにしてみましょう!

 

接続詞 that 名詞節が解ると以下の問題が出来るようになります!

接続詞 that 2

・以下の日本語を英訳して下さい。

 

1.私は彼女が一生懸命英語学習することを望みます。

2.実は彼は昨年結婚したのです。

3.このデータが正しくないのは明らかです。

4.彼は多くの言語を理解出来るという点において興味深い才能がある。

 

 

接続詞 that 名詞節のポイント

接続詞 that 3

 

接続詞 that を理解するためのポイントは以下になります。

 

接続詞 that を文のどの位置で使えるか?

接続詞 that の後ろの文章の構造は?

接続詞 that の省略

 

 

接続詞 that の位置 

接続詞 that 4

 

接続詞 that は名詞の働きをするので(=名詞節)、文の中の名詞を置ける位置で使う事ができます。

(※名詞節について更に詳細を知りたい方は〝名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう!〟を参照してみて下さい。)

 

文章の中で名詞を置ける位置は・・・  

 

主語  

目的語  

補語   

前置詞の目的語(=前置詞の後ろにくる名詞) 

 

になります。 

 

これだけですとイマイチ解らない方もいると思うので、以下に具体的な例文を書いていきたいと思います。

 

 

1.That he gained weight is natural.(彼が太ったのは当然だ。)

=主語の位置で使われています。

 

この文章は通常は、形式主語の形を使い、It is natural that he gained weight.とするのが一般的です。

 

2.I think that he is a student.(私は彼が学生であると思います。)

=目的語の位置で使われています。

 

3.The problem is that many students don’t like English grammer.

(問題は多くの学生が英文法が好きではないということです。)

=補語の位置で使われています。

 

4.Men are different from animals in that they can think and use languages.

(人間は考え、言語を使えるという点で動物とは異なる。)

前置詞の目的語の位置で使われています。

 

 

接続詞 that 名詞節の後ろの構造

接続詞 that 5

 

接続詞 that の後ろの構造は必ず〝完全な文〟になります。

 

I think that he is a student.

 

that以下の文(=he is a student.)がこれだけで「彼は学生です。」と意味を成す文章になっています。味を成す文章であるのは、完全な文であるからです。

 

生徒さんに〝完全な文とは何ですか?〟と尋ねると、よく『 S Vを取る形です』と答える方もいるのですが・・

 

S+Vの構造になっていても、完全な文で無いものもあるので、注意です

 

例えば I visited という文章は不完全な文です。動詞 visit は他動詞で後ろに目的語を必要とするので、たとえ S+Vという形になっていても不完全な形です。

 

 

繰り返します。完全な文というのは、その文だけで意味を成す文のことです。

 

 

・I ate curry.(私はカレーを食べた。)→完全な文

・I visited (私は~を訪れた。)→不完全な文  ~をの部分に本来名詞が入らなければならないので、不完全になります。

 

もう一度 接続詞 that の話に戻りたいと思います。

 

接続詞 that の後ろは完全な文章になります。リーディングの時に that を見つけ「これは接続詞のthatかな?」と思ったら、その文章をスッポリ取り出し、それだけで意味が完全に通る文章かどうか?判断してみると良いでしょう。

 

 

接続詞 that の省略

目的語と補語の位置で使われる場合には省略することが可能です。以下の例文を見て下さい。

 

・I believe (that) ghosts do not exist.

 

私はお化けが存在しないと信じています。

 

 

・The problem is (that) this machine is out of order.

 

・問題はこの機械が故障していることです。

 

 

長文などを読んでいる時にthatが省略されていることも多々あります。文章の構造から、省略が判断できるようになりましょう。

 

動詞の目的語の位置でthat 節を使う場合、どの動詞にもthatを付けていくことが出来る訳ではありません。付けることが出来る動詞とそうでないものがあります。

 

× I want that she will win the election.

○ I hope that she will win the election.

 

want は that を付けることが出来ませんが、 hope は付けることが出来ます。

(※wantは 動詞 人 to do という形で使う事は可能です。)

 

以下に that 節をとる動詞をまとめたいと思います。

 

that 節をとる動詞

・以下のような動詞がthat 節を取ります。

 

・admit(~を認める)

・agree(~に同意する)

・announce(~を発表する)

・believe(~を信じる)

・conclude(~と結論付ける)

・claim(~と主張する)

・complain(~と不満を言う)

・decide(~を決める)

・deny(~を否定する)

・expect(~を期待する)

・explain(~を説明する)

・feel (~を感じる)

・forget(~を忘れる)

・guess(~と推測する)

・hope(~を希望する)

・imagine(~を想像する)

・indicate(~を示す)

・know(~を知っている)

・learn(~だと分かる)

・mention(~について言及する)

・promise(~と約束する)

・realize(~だと認識する)

・regret(~を後悔する)

・remember(~を思い出す)

・say(~を言う)

・suggest(~を示す)

・suppose(~を思う)

・understand(~を理解する)

 

 

冒頭の問題解説

接続詞 that 6

 

冒頭の問題の解説です。

 

1番の問題「私は彼女が一生懸命英語学習することを望みます。」ですが・・

 

・答えは 〝I hope that she will study hard.〟 になります。

 

接続詞 that を目的語の位置で使っている形になります。hope は that と組み合わせて使う事の出来る動詞です。

※副詞 hard を何処に配置するのか迷う方は・・

副詞の位置 を参照してみて下さい。

 

 

2番の問題「実は彼は昨年結婚したのです。」ですが・・

 

・答えは〝The truth is that he got married last year.〟 になります。

 

接続詞 that を補語の位置で使っている形になります。

 

余談ですが、marryは他動詞ですので、この文章でgot married の代わりにmarried などとすることはできません。

 

 

3番の問題「このデータが正しくないのは明らかです。」ですが・・

 

・答えは〝That this data is not correct is obvious.〟 になります。

 

接続詞 that を主語の位置で使っている形になります。ただし、この文章は主語の部分が長いので・・・

 

・It is obvious that this data is not correct.と形式主語の形を使うのが一般的です。

 

4番の問題「彼は多くの言語を理解出来るという点において興味深い才能がある。」ですが・・

 

・答えは〝He has a unique talent in that he can understand many languages.〟 になります。

 

接続詞 that を前置詞の目的語の位置で使っている形になります。

 

 

重要文法用語のまとめ

以下にもう一度このページで出てきた文法用語を記したいと思います。一つでもよく分からないところがあれば、必ず理解するように努めて下さい。

 

・接続詞 that

名詞

名詞節

・主語

・目的語

・補語

・前置詞の目的語

 

まとめ

接続詞 that 7

 

接続詞 that の理解は進んだでしょうか?

 

接続詞 that は名詞との関連する文法項目です。ですから、接続詞 that の説明を読んでいてイマイチ理解が出来ない場合は、名詞の使い方に関する理解が不足していると考えられます。怪しい方は、そちらを潰すことをオススメします。

 

間接疑問文 語順にお気を付け下さい。

間接疑問文 語順にお気を付け下さい。

 

間接疑問文という言葉を聞くと、なんだか非常に解り難いように感じます。また、英文法の参考書などでチェックしてみても、理解するのが難しく感じる方もいるかと思います。

 

間接疑問文を理解するためには幾つかのポイントがあり、それぞれシッカリ理解することが出来ないと難しく感じてしまいます。ですが、一つ一つをクリアすると大丈夫です!

 

あまり難しく考えず、少しずつ確実に理解していきましょう!

 

 

間接疑問文が理解出来ると以下の問題が出来るようになります!

間接疑問文2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい。

 

1.私は彼が何歳なのかわかりません。

2.彼女はケンが元気かどうかわかりません。

3.あなたは彼女がどの位日本に住んでいるか知っていますか?

4.私は毎日誰がこの部屋を掃除するか知っています。

5.ポイントは我々がいつこれを始めるかだ。

6.彼女が元気がどうかは明らかではない。

 

 

間接疑問文を理解するためのポイント

間接疑問文3

 

以下のポイントが理解できると間接疑問文を効率よく攻略できます!

 

一般的な疑問文をまずシッカリ理解する。

間接疑問文の作り方を理解する。

間接疑問文において疑問文が組み込まれる位置を理解する。 

think 系の動詞が間接疑問文の場合を理解する。

 

 

一般的な疑問文は大丈夫?

 

間接疑問文を理解する為には、一般的な疑問文の理解が必要になります。以下の3つパターンの理解が必要になります。

 

疑問詞で始まる疑問文

疑問詞主語の疑問文

Do Does Did で始まる疑問文  

 

上記3つを理解できないと、間接疑問文の理解が進まないので、理解があやしい方は、まずそちらを固めて下さい。

 

 

間接疑問文とは何ですか?

 

間接疑問文は、文の一部分に疑問文が入り込んでいる形 と考えると理解が進みやすいと思います。

例えば以下のような形です。

 

・I know where he lives.

のような形です。

 

「I know~」の文と「Where does he live?」という疑問文を組み合わせた形になっています。

 

 

間接疑問文の語順

間接疑問文4

 

間接疑問文は2つのパターンがあります。

 

疑問詞で始まる疑問文を文の中に組み入れるケース

Do Does Did で始まる疑問文を文の中に組み入れるケース

 

 

疑問詞で始まる疑問文を文の中に組み入れるケース

 

〝what〟〝Where〟〝When〟〝Which〟〝Who〟 〝How〟 のように疑問詞で始まる疑問文を文の中に組み入れる場合は以下のような形になります。

 

例えば以下のような2つの英文を組み合わせる場合です。

・I know ~

・When is his birthday?

 

2つを組み合わせると・・・ 

 

・I know when his birthday is. という形になります。

 

Whenで始まる疑問文をI know の目的語の位置に付ける際、疑問詞whenはそのまま残し、それ以外の部分を疑問文になる前の通常の形にします。

 

When is his birthday? という文は、be動詞を使った疑問文だったので、be動詞が前に出ていますが、間接疑問文では疑問文になる前の形になるので、位置はこの位置になります。

 

 

Do Does Did で始まる疑問文を文の中に組み入れるケース

 

〝Do〟〝Does〟〝Did〟 で始まる疑問文を文の中に組み入れる場合、if か whether を使い間接疑問文を作ります

 

 

例えば以下のような2つの英文を組み合わせる場合です。

 

・I don’t know~ 

・Does she like Ken?

 

2つを組み合わせると・・・

 

・I don’t know if (whether)she likes Ken. という形になります。

 

「疑問詞ではじまる疑問文を文の中に組み入れるケース」のところでも説明したように、間接疑問文では、疑問文を作る前の形になるので、Does が抜け、動詞likeにSが付いています。

 

 

疑問詞主語の文を組み入れるケース

間接疑問文5

 

間接疑問文の中に疑問詞主語の文を組み入れる場合は以下のような形になります。

 

・Idon’t know who cooks dinner for her.

(私は誰が彼女の為に夕飯を作るのか分かりません。)

 

 

who以下が疑問詞主語の文です。疑問詞主語の文を間接疑問文に組み入れるケースで〝疑問文になる前の形がどのようなものか?〟と迷う方もいらっしゃいますが、これは元の形に変換することが出来ないので、このまま組み入れる形になります。

 

 

間接疑問文 疑問文が組み込まれる位置

 

間接疑問文に関して知っておきたいもう一つのポイントは「疑問文がどの位置に組み込まれるか?」という点です。これを理解するためには、文章の中で名詞を置ける位置について知っておくことが必要になります。

 

結論から言うと、〝主語〟〝補語〟〝目的語〟〝前置詞の目的語〟 の位置で名詞を置くことが可能になります。

 

Where she lives is the problem.(彼女がどこに住んでいるのかが問題です。)

→間接疑問文が主語の位置で使われています。

 

・The problem is where she lives.(問題は彼女がどこに住んでいるかです。)

→間接疑問文が補語の位置で使われています。

 

・I know where she lives.(私は彼女がどこに住んでいるか知っています。)

→間接疑問文が目的語の位置で使われています。

 

・I am not interested in where she lives.(私は彼女がどこに住んでいるのかに興味はありません。)

→間接疑問文が前置詞の目的語の位置で使われています。

 

※名詞の位置と動名詞との関係について興味がある方は関しては『動名詞とは何か知っていますか?』の中の「名詞の位置の理解が動名詞理解には不可欠」を参照してみて下さい。

 

このように考えていくと、間接疑問文はthat節と同じグループであると考えることも出来ます。ただし、that節の場合と大きく異なることは、前置詞の目的語の位置でも使えるということです。

 

間接疑問文 think が動詞の場合

間接疑問文8

 

間接疑問文でもう一つ気を付けておきたいのは、動詞がthink 系の場合(hopeやsupposeなど)の場合です。この場合、疑問詞を文章の一番最初に配置する形になります。

 

〇 What time do you think she will come?

(あなたは彼女が何時に来ると思いますか?)

× Do you think what time she will come?

 

動詞がthink 系の場合にこのような形になるのは、動詞Do や Does の疑問文で文章を始めると、答える際に Yes No を要求する形となるために、think 系の動詞ではミスマッチとなる為です。

 

上記例文の場合『あなたは彼女が何時に来ると思いますか?』という疑問に対して、Yes No で答えることはできません。したがって、Do や Does で始める形にはならないという事になります。以下にその他の例文も記しておきたいと思います。

 

・What kind of food do you think he likes?

(あなたは彼がどんな食べ物が好きだと思いますか?)

 

・How old do you think she is?

(あなたは彼女が何歳だと思いますか?)

 

・Who do you think he is?

(あなたは彼が誰だと思いますか?)

 

 

冒頭の問題解説

間接疑問文6

 

冒頭の問題解説です。

 

・1番の問題「私は彼が何歳なのかわかりません。」ですが・・・

 

答えは『I don’t know how old he is.』になります。

動詞 know の目的語の位置に疑問文〝How old is he?〟が組み込まれる形になっています。

 

・2番の問題「彼女はケンが元気かどうかわかりません。」ですが・・・

 

答えは『She doesn’t know if(whether)Ken is fine.』になります。

動詞 の目的語の位置に疑問文〝Is Ken fine?〟が組み込まれる形になっています。この疑問文は疑問詞が付く形ではないので、if か whether を使い書く形になります。

 

・3番の問題「あなたは彼女がどの位日本に住んでいるか知っていますか?」ですが・・・

 

答えは『Do you know how long she has been living in Japan?』になります。

動詞 の目的語の位置に疑問文〝How long has she been living in Japan?〟が組み込まれる形になっています。現在完了進行形が使われていますが、現在完了継続と現在完了進行形の区別が怪しい方は以下を参照してみて下さい。

 

現在完了 継続がイマイチ解らない?

現在完了進行形 と 現在完了継続 違いは大丈夫?

 

・4番の問題「私は毎日誰がこの部屋を掃除するか知っています。」ですが・・・

 

答えは『I know who cleans this room.』になります。 動詞 know の目的語の位置に疑問文〝Who cleans this room?〟が組み込まれる形になっています。疑問詞主語の疑問文が目的語の位置に組み込まれています。疑問詞主語の疑問文の理解が出来ていないと少し難しく感じるかもしれません。理解が怪しい方は以下を参照してみて下さい。

疑問詞が主語の疑問文をラクラク理解しょう!

 

・5番の問題「ポイントは我々がいつこれを始めるかだ。」ですが・・・ 

 

答えは『The point is when we start this. 』になります。補語の位置に疑問文〝When do we start this?〟が組み込まれる形になっています。

 

・6番の問題「彼女が元気がどうかは明らかではない。」ですが・・・ 

 

答えは『Whether she is fine or not is not clear.』になります。主語の位置に疑問文〝Is she fine?〟が組み込まれる形になっています。主語の位置で〝~どうか〟の意味を表す時はWhetherを使わなければなりません。

 

 

 

重要文法用語のまとめ

 

・間接疑問文

文中で名詞の置ける位置

・主語

・補語

・目的語

・前置詞の目的語

疑問詞主語の疑問文

 

まとめ

間接疑問文7

 

 

いかがだったでしょうか?間接疑問文を理解するためには・・・

 

疑問文そのものをシッカリ理解すること。

その疑問文を文章の中にどのように組み込むことが出来るのか?

疑問文を文章の組み込むことの出来る位置はどの位置になるのか? 

think 系の動詞の場合の間接疑問文に関しては注意が必要になること。

 

という4つのポイントを理解することが必要になります。