疑問詞 to do 不定詞 は使える位置を考えるとワカル!

疑問詞 to do 不定詞

 

英文法学習をしていると、同じ考え方で使うことが出来る項目が沢山あります。

 

例えば〝名詞〟と同じ考え方で使えるものとして以下のようなものがあります。 

 

不定詞の名詞的用法

動名詞

接続詞 that

接続詞 if whether

 

などがあります。

 

〝疑問詞+to do〟 も同じ名詞グループで使う事が出来る項目です。

 

本日はこの点についてお伝えしたいと思います。

 

 

疑問詞 to do が解かると以下の問題が出来るようになります!

疑問詞 to do 不定詞2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい。

 

1.彼女は何を言うべきか分からなかった。

2.駅への行き方を教えてくれますか?

3.彼はいつ出発するべきか決められなかった。

4.彼らはどちらの道を選ぶべきか分からなかった。

5.彼女はどこで日本語を勉強するべきか考えています。

 

 

疑問詞 to do のポイント

疑問詞 to do 不定詞3

 

・疑問詞 to do のポイントは以下になります。

 

疑問詞 to do の種類と意味。

疑問詞 to doは文のどの位置で使えるか?

主語と疑問詞 to do の関係

 

 

疑問詞 to do 種類・意味

疑問詞 to do 不定詞4

 

・疑問詞 to do には以下のような種類があります。

 

what to do(何を~するべきか) 

 

・I don’t know what  to say.

(私は何を言うべきか分かりません。)

 

when to do(いつ~するべきか)

 

・I didn’t know when to buy a car.

(私はいつ車を買うべきか知らなかった。)

 

where to do(どこで~するべきか)

 

・She doesn’t know where to go.

(彼女はどこへ行くべきか分かりません。)

 

which to do(どちらを~するべきか)

 

・He couldn’t decide which dictionary to buy.

(彼はどちらの辞書を買うべきか決められなかった。)

 

how to do(~の仕方/~の方法)

 

Do you know how to use the computer?

(あなたはコンピューターの使い方が分りますか?)

 

疑問詞 to do は文のどの位置で使えるか?

疑問詞 to do 不定詞5

 

以前 that節や接続詞 if whether について触れました。その時に、これら2つは不定詞の名詞的用法などと同じように文中の名詞を置ける位置で使えるという説明をしました。

 

文で名詞を置ける位置というのは・・・

 

主語

目的語

補語

前置詞の目的語

 

です。

 

今回の「疑問詞 to do」も文章の中の名詞を置ける位置で使えることになりますが、最も使われているのは目的語で使われるケースです。動詞の目的語前置詞の目的語です。

 

疑問詞 to do と第4文型 SVOO

疑問詞 to do 不定詞6

 

 

・上記のように疑問詞+to do は目的語の位置で使う事が出来るので第4文型 SVOO 動詞と組み合わせて使う事も可能です。

 

例えば以下のようなケースです。 

 

・She told me how to go to the postoffice.

(彼女は郵便局への行き方を教えてくれました。)

 

動詞 tell は第4文型 SVOO で使える動詞です。ですから、動詞という配列で並べることが出来る動詞です。

 

上記の文では 動詞がtell  人がme  物がhow to go to the postoffice になっています。 

 

今までなんとなく聞いたことがある英文も他の知識との関連が分かるとスッキリすると思います。

 

ちなみに第4文型は 動詞前置詞 という形で書くことも可能です。動詞 tell はgive型動詞=前置詞にtoを使って書き換えるパターンです。

 

ですから、上記の文を・・・

 

・She told how to go to the postoffice to me. とすることも可能です。

 

☆動詞 ask も第4文型で使える動詞ですので・・・

 

・I asked her how to go to the bank. 

 

のように 動詞+人+物 で使うことが出来ます。

 

主語と疑問詞 to do の関係

疑問詞 to do 不定詞7

 

疑問詞+ to do の形を使う時に気を付けなければならないことは・・・・ 

 

主語と不定詞部分の主体は一致するということです。

 

例えば以下の英文を見ると解り易いでしょう。

 

・I don’t know which book to choose.

(私はどちらの本を選ぶべきか分かりません。)

 

この時に「選ぶ」人物と「わからない」人物は同一になります。

 

ですから・・・

 

「私は彼がどちらの本を選ぶべきか分かりません。」

 

という日本語のケースでは、疑問詞+to do の形は使えないことになります。主語と不定詞の主体がそれぞれ〝私〟と〝彼〟で別々になる為です。

 

 

冒頭の問題解説

疑問詞 to do 不定詞8

 

・冒頭の問題解説です!

 

・1番の問題「彼女は何を言うべきか分からなかった。」ですが・・・

答えは「She did not know what to say.」になります。

 

・2番の問題「駅への行き方を教えてくれますか?」ですが・・・

答えは「Could you tell me how to go to the station?」になります。

 

第4文型を取ることが出来る動詞 tell を使っています。動詞+人+物という形で配列出来る動詞です。

 

・3の問題「彼はいつ出発するべきか決められなかった。」ですが・・・

答えは「He could not decide when to leave.」になります。

 

・4番の問題「彼らはどちらの道を選ぶべきか分からなかった。」ですが・・・

答えは「They did not know which way to choose.」になります。

 

・5番の問題「彼女はどこで日本語を勉強するべきか考えています。」ですが・・・

答えは「She is thinking about where to study Japanese.」になります。前置詞 about の目的語の位置で 疑問詞+to do を使っている形になります。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・疑問詞+to do

名詞を置ける位置

・目的語

・前置詞の目的語

第4文型 SVOO

 

 

まとめ

疑問詞 to do 不定詞9

 

中学校などで学習し意味だけをなんとなく覚えている方も多いかもしれませんが・・・

 

疑問詞+to doの使える位置

 

に注目すると理解が進むと思います!英会話や英作文で応用できることを目指しながら習得しましょう!

 

 

2016年12月15日 | カテゴリー : 名詞, 構文 | 投稿者 : HOSHINO

強調構文 形式主語 見分け方 をマスターしよう!

強調構文 形式主語 見分け方 をマスターしよう!

 

以前 形式主語 についてお伝えしました。

 

生徒さんと英文を読んでいると 、形式主語以外の〝It ~ that のパターン〟がちょこちょこ出てきて、その時に「それが一体何であるのか?分からない」と言われることがあります。

 

今回は 「強調構文」 についてお伝えしたいと思います。

 

強調構文が解かると以下の英作文が出来るようになります!

強調構文 形式主語 見分け方2

 

以下の日本語を下線部分を強調する形で英訳してみましょう!

 

1.私が尊敬するのはそのお医者さんです。

2.私が3つのハンバーガーを食べたのはお腹がすいていたからです。

3.その英語教師が痩せていたのは20年前です。

4.刑務所に行ったのはその女性店員です。

 

 

強調構文のポイント

強調構文 形式主語 見分け方3

 

強調構文とはどのようなものであるかを理解する。

強調構文で強調出来るものを知る。

強調構文の時制について理解する。

強調構文と形式主語の違いを理解する。

 

 

強調構文とは

以下のような日本語の文章があります。

 

A:トムは一昨日そのお店でカバンを買いました。

B:トムがそのお店でカバンを買ったのは一昨日でした。

 

A文もB文も内容は同じですが、B文では「一昨日」の部分を強調した言い方になっています。

 

このように、文の中で強調する部分を表現する時に使う形が『強調構文』です。

 

強調構文の形

 

文章の中で強調する部分がある時に以下のパターンで表現します。

 

It is 強調語句 that ~

 

例えば先程の「トムがそのお店でカバンを買ったのは一昨日でした。」 という日本語を英訳する場合(下線部分を強調する場合)・・・

 

It was the day before yesterday that Tom bought the bag at the store.

という形になります。

 

 

強調構文で強調出来るもの。

強調構文 形式主語 見分け方4

 

強調構文で強調出来るものは以下になります。 

 

主語

目的語

副詞類(副詞、副詞句、副詞節) 

 

補語は強調出来ません。

 

これらを覚えておくと便利ですが、仮に忘れても日本語で文章を考えてみると、強調出来るものが何か自然に理解出来てしまいます。

 

例えば・・・ 

強調構文 形式主語 見分け方4-1

 

「彼がその新しい車をオフィスで昨年デザインしました。」という文章の中で〝どこが強調出来るのだろうか?〟と考えたとします。

 

そうすると・・・以下の形でしか強調出来ない筈だということが分かります。

 

その新しい車をオフィスで昨年デザインしたのはでした。

彼がオフィスで昨年デザインしたのはその新しい車でした。

・彼がその新しい車をオフィスでデザインしたのは昨年でした。

彼がその新しい車を昨年デザインしたのはオフィスででした。 

 

という風に主語、目的語、副詞句になっています。

 

また、補語が入る文章を強調しようとしたとします。

 

「彼は昨日疲れていました。」=He was tired yesterday.

(補語の部分は「tired」です。)

 

そうすると・・・・

 

・昨日疲れていたのはです。

・彼が疲れていたのは昨日です。

 

と下線部分は強調出来ますが、疲れていた=tired の部分は強調しようにも強調出来ない事がわかります。

「補語は強調出来ない」という事が明確になります。

 

強調構文を作る時に、強調出来る語句について曖昧になった場合は、日本語で考えてみると解り易いと思います。

 

強調構文の作り方

強調構文 形式主語 見分け方5

 

強調構文の文を作る時は、もともとの文章が何であるか?を考えることが重要です。

 

It was the day before yesterday that Tom bought the bag at the store.ですが・・・

 

これは元々の文章が・・

・Tom bought the bag at the store the day before yesterday.です。

 

この時に the day before yesterday を It is と that の間に挟み、that以下に残りの文を置いています。

 

ですから強調する部分を変えると、元の文章から以下のような強調構文も作ることが可能になります。

 

・It was at the store that Tom bought the bag the day before yesterday.

・It was Tom that bought the bag at the store the day before yesterday.

・It was the bag that Tom bought at the store the day before yesterday.

 

強調構文を作る時は、このように元の文章が何であるか考えると解り易いと思います。

 

 

強調構文の時制

強調構文 形式主語 見分け方6

 

強調構文の文章の時制は・・ 

 

・It is ※※※ that ~という →be動詞部分が現在形のパターン

・It was ※※※ that ~という →be動詞部分が過去形のパターン

 

現在形と過去形のパターンが一般的です。

 

 

 

強調構文の文の作り方に迷った時の対処法

 

強調構文の文章を作ろうとする時に迷うのは多くの場合、強調する語句が頭の中で明確になっていないケースが多いものです。

 

このような時は、いきなり強調構文にするのではなくて、強調する前の普通の文章を考えてみると良いと思います。

 

例えば・・・

 

「私が疲れている時に飲むのはレッドブルなのです。」とレッドブルを強調する強調構文を作りたいとします。この時に、迷った場合はいきなり答えを出すのではなくて以下のような英文をまず作ってみると良いと思います。

 

・I drink Red Bull when I am tired. 

そして「Red Bull」を強調したい 時は、強調する部分を It is ※※※ that に入れれば良いので・・・

 

・It is Red Bull that I drink when I am tired. という形に出来ることがわかります。

 

 

強調構文と形式主語の見分け方

強調構文 形式主語 見分け方7

 

形式主語を学習した後に強調構文の文を見ると、一見同じように見えてしまいます。ですが、以下のように考えると強調構文と形式主語が簡単に出来ます。

 

It is ※※※ that ~ 

 

※※※の部分がthat以下に戻し文として成立できるかどうか?

 

→※※※をthat以下に戻せない場合は形式主語

→※※※をthat以下に戻せる場合は強調構文

 

以下の英文で実際に考えてみましょう。

 

1. It is certain that he made this wonderful dish.

(彼がこの素晴らしい料理を作ったのは確かです。) 

 

2. It was yesterday that he went to bed so early.

(彼がとても早く寝たのは昨日でした。) 

 

・1番の文章はcertainの部分をthat以下に戻すことが出来ないので、形式主語の文になります。

 

形式主語 it は3つのポイントで大丈夫!

 

・2番の文書はyesterdayをthat以下の文章に戻し・・・

 

→He went to bed so early yesterday. という文に出来るので強調構文になります。

 

1番の文章は That he made this wonderful dish is certain . という文の接続詞thatを使った主語部分が長くて It を置き、that以下を後ろに移動させて形となっているため、結局certainの位置を動かすことが出来ない という事になります。

 

接続詞 that 名詞節はコレでスッキリ!

 

一方、2番の文では He went to bed so early yesterday.の yesterdayを強調するために・・・

 

It is ※※※ that の※※※にyesterdayを移動させた形になっています。ですから、当然元の位置に戻せることになります。

 

 

 

冒頭の問題解説

強調構文 形式主語 見分け方8

 

・冒頭の問題解説です。

 

1番の問題「私が尊敬するのはそのお医者さんです。」ですが・・

 

答えは・・

 

・It is the doctor that I respect. になります。

 

強調する前の普通の文章は・・〝I respect the doctor.〟になります。

目的語の部分を強調する形になっています。

 

 

2番の問題「私が3つのハンバーガーを食べたのはお腹がすいていたからです。」ですが・・

 

答えは・・

 

・It was because I was hungry that I ate 3 hamburgers.になります。

because I was hungry という副詞節を強調する形になっています。

 

副詞節を導く従属接続詞4つのポイント

 

強調する前の普通の文章は・・

〝I ate 3 hambargers because I was hungry.〟になります。

 

 

3番の問題「その英語教師が痩せていたのは20年前です。」ですが・・

 

答えは・・

It was 20years ago that the English teacher was thin.

 

強調する前の普通の文章は・・

〝 The English teacher was thin 20 years ago.〟になります。

 

20years ago という副詞句を強調する形になっています。

 

 

4番の問題「刑務所に行ったのはその女性店員です。」ですが・・

答えは・・

・It was the saleswoman that went to prison.

 

強調する前の普通の文章は・・

〝The sales woman went to prison.〟になります。

 

The sales woman という主語を強調する形になっています。

 

 

 

重要文法用語まとめ

 

・強調構文

形式主語

接続詞 that

・関係代名詞

副詞節を導く従属接続詞

 

まとめ

強調構文 形式主語 見分け方9

 

強調構文の理解は深まったでしょうか? 

 

何を強調出来るのか?

形式主語との違いは何か?

 

という事がわかると、案外あっさり理解出来ると思います。

 

2016年12月8日 | カテゴリー : 接続詞, 構文 | 投稿者 : HOSHINO

形式目的語構文-動詞との関係を理解している?

形式目的語構文-動詞との関係を理解している?

 

前回は形式主語についてでした。

 

前回の考え方が今回も役に立ちます。シンプルに言うと「長々したものは、後ろに置いてしまおう!」という考え方です。

 

本日は「形式目的語構文」についてお伝えしたいと思います。

 

 

形式主語が解ると以下の問題が出来るようになります!

形式目的語構文2

 

・以下の日本語を形式目的語の形を使って英訳してみて下さい。

 

1.彼女は日本語を話す事は簡単だと分かった。

2.私達はこの川で泳ぐことは危険だと思った。

3.彼は夕食後英語を勉強することを常としている。

4.私はそうすることはおかしいと思います。

 

 

形式目的語のポイント

形式目的語構文3

 

・形式目的語のポイントは以下になります。

 

形式目的語の基本的な形を理解する。

第5文型で使われる動詞との関係を理解する。

形式目的語になる前(=目的語の部分が長い文)の形を理解する。

形式目的語にはどのようなパターンがあるかを理解する。

 

 

形式目的語(仮目的語)とは

形式目的語構文4

 

形式目的語は以下のような形になります。

 

動詞 it 本来の目的語  という形です。

 

例えば・・・

 

・I found it difficult to master English.

(私は英語を習得することが難しいと分かった。) 

 

という文章です。

 

この文章は元々・・・

 

・I found to master English difficult.

 

という形です。

 

下線部の部分が不定詞の名詞的用法を使った動詞findの目的語になっていますが、目的語の部分をもっとシンプルにするためにitを置き不定詞部分を後ろに移動し冒頭の・・・・

 

・I found it difficult to master English.

 

という形にしています。

 

上記の例では目的語の部分が不定詞の形になっていましたが、それ以外にも幾つかパターンがあります。

 

もう一点重要なことは、上記の文章では動詞は第5文型SVOCで使えるfindでしたが、これ以外の第5文型動詞でも形式目的語の場合に使っていくことができます。

 

 

ですから、冒頭の「形式目的語のポイント」の部分と話はかぶりますが・・・

 

目的語の部分にどのような形が来るのか?

第5文型の動詞にはどのようなものがあるか? 

 

という点の理解が非常に重要になります。

 

形式目的語と第5文型

形式目的語構文5

 

 

形式目的語は第5文型との関連性があります。

 

第5文型の目的語の部分が長くなり、そのままの状態では判りにくい構造であるため、長くなった目的語を後方に移動する形であるからです。

 

ですから、第5文型で使われる動詞を今一度シッカリ理解し、形式目的語との関連を理解出来るようになりましょう! 

 

・make O C (OをCにさせる。)

(I made him leader of the team.)

→私は彼をチームのリーダーにした。

 

・find O C (OがCだと分かる。)

(I found this book interesting.)

→私はこの本が面白いと分かった。

 

・think O C  (OをCだと考える。)

(She thinks this easy.)

→彼女はこれを簡単だと考える。

 

・consider O C (OをCとみなす。)

(He considered the information reliable.)

→彼はその情報が信頼できるとみなした。

 

上記動詞の目的語の部分が長くなった形をシンプルにした形が形式目的語です。

 

以下に目的語の部分が長々した形を記したいと思います。

 

長々した目的語の部分を眺めながら、第5文型の動詞の使い方と関連性をイメージすると理解がさらに深くなると思います。

 

 

長々した目的語の例

形式目的語構文6

 

 

上記第5文型で使うことが出来る動詞の目的語部分が長い形が以下になります。

 

目的語は名詞節や名詞句に相当するものを配置する事が出来るので、不定詞の名詞的用法、動名詞、接続詞thatなどがあります。それぞれの文法項目の理解が曖昧だと理解するのが難しいかも知れませんので、リンク部分を参照し理解を深めて下さい。

 

 

Imake to get up early a rule.

(私は朝早く起きることを常としています。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

・ I found to be a billionnare in a year difficult.

(私は1年で億万長者になるのは難しいと分かった。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

They consider to speak ill of others wrong.

(彼らは他人の悪口を言うのは悪いと考えています。)

→目的語の部分に不定詞の名詞的用法を使っています。

 

We think going to the area alone dangerous.

(私たちはその地域に一人で行くことは危険だと思います。)

→目的語の部分に動名詞を使っています。

 

Ithought  that the request had been rejected strange.

(私はそのリクエストが却下されたのはおかしいと思った。)

→目的語の部分に接続詞のthatを使っています。

 

 

長々した目的語を後ろに移動させた形

形式目的語構文7

 

・Imake it a rule to get up early.

(私は朝早く起きることを常としています。)

 

・I found it difficult to be a billionnare in a year.

(私は1年で億万長者になるのは難しいと分かった。)

 

・They consider it wrong to speak ill of others.

(彼らは他人の悪口を言うのは悪いと考えています。)

 

・We think it dangerous going to the area alone.

(私たちはその地域に一人で行くことは危険だと思います。)

 

・Ithought it strange that the request had been rejected.

(私はそのリクエストが却下されたのはおかしいと思った。)

 

 

様々な形式目的語のパターン

 

・形式目的語には以下のようなパターンがあります。

 

・動詞 it C(=補語)+ to do(不定詞の名詞的用法)

・動詞 it C + 動名詞

・動詞 it C + that

・動詞 it C + whether

・動詞 it C+if 

 

公式的に記してみましたが、イメージするのが難しい場合は、今一度形式目的語の例文を見て確認してみて下さい。

 

 

冒頭の問題解説

形式目的語構文8

・冒頭の問題の解説です! 

 

1番の問題「彼女は日本語を話す事は簡単だと分かった。」ですが・・・

答えは「She found it easy to speak Japanese.」になります。

 

 

2番の問題「私達はこの川で泳ぐことは危険だと思った。」ですが・・・

答えは「We thought it dangerous to swim in this river.」になります。

 

 

3番の問題「彼は夕食後英語を勉強することを常としている。」ですが・・・

答えは「He makes it a rule to study English after dinner.」になります。

 

 

4番の問題「私はそうすることはおかしいと思います。」ですが・・・

答えは「I consider(think)it strange to do so.」になります。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形式目的語

第5文型SVOC

不定詞の名詞的用法

動名詞

名詞節

接続詞that

if

whether

 

まとめ

形式目的語構文9

 

 

いかがだったでしょうか?

 

形式目的語の理解を進める為には・・

 

目的語にどのような形が来るのか理解すること。

第5文型で使う動詞についてある程度知っておくこと。

 

が重要になります。

 

 

2016年12月1日 | カテゴリー : 名詞, 構文 | 投稿者 : HOSHINO

形式主語 it は3つのポイントで大丈夫!

形式主語 it は3つのポイントで大丈夫!

 

長文読解が苦手になる理由の一つに、文章構造を分析できない場合があります。文章構造を分析する時に若干難しく感じられるのが形式主語が文章の中で使われているケースです。

 

形式主語についてシッカリ理解すると、今まで見えてこなかった構造がスッキリ見えてくるかもしれません。今回は形式主語 itについてお伝えしたいと思います。

 

 

 

形式主語 it が解ると以下の問題が出来るようになります!

形式主語 it 2

 

・以下の日本語を英訳してみて下さい。

 

1.歴史に興味を持つのは当然です。

2.車通勤をするのは便利です。

3.その男が5か国語を話せるのは驚く話ではない。

4.彼女がその星を最初に発見したかどうかは疑わしい。

5.何故あなたがそこに居たかは重要ではありません。

 

 

形式主語 it のポイント

形式主語 it 3

 

・形式主語のポイントは以下になります。

 

形式主語の基本的な形を理解する。

形式主語になる前(=主語が長々した形)の文章構造を理解する。

形式主語にはどのようなパターンがあるかを理解する。

 

 

形式主語(仮主語)とは

形式主語 it 4

 

形式主語は文章が長い場合に、主語を短い形し、長い主語を後ろに持ってくる形式です。形式主語は仮主語とも呼ばれています。

 

英語は主語の部分を短くコンパクトにまとめるという性質がありますが、形式主語(=仮主語)の形を使うことによって、主語の部分を短くすることが出来ます。

 

It is ~ という形 になります。 

 

例えば以下のような例文です。

 

・It is difficult to continue studying English.

(英語学習を続けることは難しい)

 

 

長々した主語の例

形式主語 it 5

 

以下に長々した主語の例を記しますが、関連する文法の理解を先にする方が、より理解が早く進みますので、不明な部分はリンクから参照し、理解を深めて下さい。

 

To speak Spanish is difficult.

(スペイン語を話すことは難しい) 

→不定詞の名詞的用法を主語にしています。「To speak spanish 」の部分が長々した主語になっています。

不定詞の名詞的用法ってコウなんです! 

 

 

Whether he is tired is clear.

(彼が疲れているかどうかは明らかです。)

→接続詞 whether を主語にしています。「Whether he is tired」の部分が長々した主語になっています。

if whether 使い分けがコレで解決!

 

 

That she lost her weight is natural.

(彼女の体重が減ったことは自然です。)

→接続詞 that を主語にしています。「That she lost her weight」の部分が長々した主語になっています。

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう!

 

以下で主語の部分を短くした形を記したいと思います。

 

 

長々した主語を後ろに移動させた形

 

・以下は形式主語を使って長々した主語を後ろに移動させ文頭をシンプルな構造にしています。

 

・It is difficult to speak Spanish .

→不定詞の長々した主語を後ろに移動させています。

 

・It is clear hether he is tired. 

→接続詞whetherの長々した主語を後ろに移動させています。

 

・It is natural that she lost her weight .

→接続詞thatの長々した主語を後ろに移動させています。

 

 

様々な形式主語のパターン

形式主語 it 6

 

・形式主語には以下のようなパターンがあります。

 

・It is~ to do(不定詞)

・It is~ that(接続詞)

・It is ~whether

・It is ~疑問詞(who why when)

・It is ~if 

・It is ~動名詞

 

 

形式主語の文型はどうなるか?

形式主語 it 7

 

形式主語の文型はどうなるのか?と思う方いるかもしれません。このように思った時は元の文章(=主語が長々しい文章)の文型を考えてみると、理解が深まると思います。

 

・例えば以下のように考えると良いでしょう。

 

形式主語の文:It is easy to speak Spanish.

(スペイン語を話す事は簡単です。)

 

「この文の文型は何かな・・・・? よし!元の文(=主語が長い文に)戻そう!」

 

主語が長い文:To speak Spanish is easy. 

 

To speak Spanish はSだよな・・。

be動詞のisがVで・・・。

easyが形容詞でCだよな・・

 

〝そうか! 第2文型 SVC だ。これを形式主語の文で書き換えただけだから、結局 SVC ということだ。〟

 

 

冒頭の問題解説

形式主語 it 8

 

・冒頭の問題解説です! 

 

1番の問題:[歴史に興味を持つのは当然です。]の答えは・・

 

〝It is natural to be interested in history.〟です。

 

主語が長い場合は:『To be interested in history is natural.』になります。

・不定詞を主語としています。

 

 

2番の問題:[車通勤をするのは便利です。]の答えは・・

 

〝It is convenient driving to work.〟です。

 

主語が長い場合は:『Driving to work is convenient.』になります。

・動名詞を主語としています。

 

 

3番の問題:[その男が5か国語を話せるのは驚く話ではない。]の答えは・・

 

〝It is not surprising that the man can speak five languages.〟です。

 

主語が長い場合は:『That the man can speak five languages is not surprising.』になります。

・接続詞thatを主語としています。

 

 

4番の問題:[彼女がその星を最初に発見したかどうかは疑わしい。]の答えは・・

 

〝It is doubtful whether she found the star first.〟です。

 

主語が長い場合は『Whether she found the star first is doughtful.』になります。

・接続詞whetherを主語としています。

 

5番の問題[何故あなたがそこに居たかは重要ではありません。]の答えは・・

〝It doesn’t matter why you were there.〟です。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形式主語

・仮主語

不定詞の名詞的用法

動名詞

接続詞 that

名詞節

接続詞 whether

・接続詞 if

 

まとめ

形式主語 it 9

 

 

いかがでしたか?形式主語の理解は深まりましたか?

 

英文を読んでいる時に〝It〟が出てきたら、形式主語の可能性をこれからは疑ってみて下さい。形式主語の可能性をシッカリ考える為にも、It isの後ろにどのような形が来るのか?知っておくことが重要です。

 

長々した主語をみてもシッカリ訳すことが出来なければ、それぞれの部分の知識を確実に習得しましょう!