ing 英語 進行形 現在分詞 動名詞 分詞構文 見分け方

ing 英語 進行形 現在分詞 動名詞 分詞構文 見分け方

 

色々な英文法項目を学習していると〝同じような物が沢山出てきて混乱する〟とか〝英文を読んでいる際にどのように判断したらよいか分からない・・〟と思う方もいると思います。例えば、thatの使い方 などがその一つです。

 

色々な文法項目を学び類似したものが出てきたら、〝どのような違いがあるのか?〟〝何に気を付ければ良いのか?〟という視点を頭の中に用意しておくことが大切です。

 

今回は「ing 英語 進行形 現在分詞 動名詞 分詞構文 見分け方」についてお伝えしたいと思います。

 

 

ing 英語の英文法 が解かると以下の英文の識別がラクになります!

ing 英語2

以下の英文の~ingを識別(現在進行形、現在分詞修飾、動名詞、分詞構文)し和訳してみましょう。

 

1.The boy listening to music is my brother.

2.The boy is listening to music in the room.

3.He drew a picture listening to music.

4.He likes listening to music.

 

 

英語の~ingを見分けるポイント

 

英語の~ingを見分ける為のポイントは以下になります。

 

どのような~ing形があるのか?を知る。

それぞれのingの違いはどのような物であるのか?を知る。

 

 

ing 形の種類 4つのパターン

ing 英語3

 

英文法項目で~ingになるものは以下です。

 

・現在・過去進行形の~ing

・動名詞の~ing

・現在分詞修飾の~ing

・分詞構文の~ing

 

 

進行形の~ing

 

~ingが付く文法項目の中には現在進行形と過去進行形があります。以下のような形です。

 

・I am swimming now.(現在進行形)

〝私は今泳いでいます。〟

 

・She was cooking then.(過去進行形)

〝彼女はその時料理をしていました。〟

 

 

動名詞の~ing

 

~ingが付く文法項目の中には動名詞もあります。以下のような形です。

 

1.Running is my hobby.

(走ることが私の趣味です。)

2.He likes running.

(彼は走ることが好きです。)

3.My hobby is running.

(私の趣味は走ることです。)

4.He is good at running.

(彼は走ることが得意です。)

 

下線が引かれているrunningの部分が動名詞の部分です。

 

動名詞は名詞と同じ働きをする文法項目になるので、名詞と同じ位置に配置出来ます。

 

ですから・・・

 

1.主語

2.目的語

3.補語

4.前置詞の目的語

 

の位置にそれぞれ配置出来ることになります。

 

 

進行形のingと動名詞のingの見分け方は?

ing 英語4

 

進行形のingと動名詞のingの両方を学んだ段階で、以下のような英文を見ると混乱する場合があります。

 

1.The engine is running.

2.Her hobby is running.

 

1番のrunningは現在進行形のingです。

2番のrunningは動名詞のingです。

 

それぞれの和訳は・・

 

1.そのエンジンは動いています。

2.彼女の趣味は走ることです。

 

になります。

 

進行形のingと動名詞のingを区別する方法はいくつかありますが、一番重要なポイントは、動名詞は文章の中で名詞として機能するということです。 

 

また、名詞として機能するので〝~すること〟と訳すことが出来ます。そして、〝~すること〟 という意味になるのであれば、不定詞の名詞的用法での書き換えも可能です。

 

1番の文章と2番の文章を比較しながら、上記についておさらいをすると以下のようになります。

 

1番のrunningは〝~すること〟と訳せない。一方で2番のrunningは〝~することと〟訳せる。よって名詞としての役割を果たしている。

 

2番はHer hobby is to run.と書き換え出来る。動名詞を不定詞の名詞的用法を使って書き換え出来るため。1番のrunningは書き換えができない。

 

 

現在分詞修飾の~ing

 

~ingが付く文法項目の中には現在分詞修飾もあります。以下のような形です。

 

1.I know the crying baby.

(私はその泣いている赤ちゃんを知っている。)

2.I know the baby crying on the bed.

(私はベッドの上で泣いている赤ちゃんを知っている。)

 

1番の文も2番の文もどちらも~ingが名詞を説明しています。形容詞の働きです。

前から名詞を説明するか、後ろから説明するのかは現在分詞修飾のルールに基づきます。

 

※形容詞や形容詞に準ずる文法事項の配置のが気になる方は・・・

→ 形容詞が名詞を修飾する場合の重要ルール を参照してください。

 

 

現在分詞と動名詞の見分け方は?

ing 英語5

 

英文を読んでいる時に~ingを発見した時に、〝現在分詞〟or〝動名詞〟?と悩む場合もあると思います。例えば以下のようなケースです。

 

1.The man running in the park is my cousin.

2.Running in the park is fun.

 

1番の文のrunningは前の〝The man〟を後ろから修飾している現在分詞です。一方、2番の文のrunningは動名詞を主語として使っています。

 

現在分詞は形容詞としての役割です。動名詞は名詞としての役割ですから、文章の中の主語、目的語、補語、前置詞の目的語で使えます。この場合は主語の位置で使っています。

 

1番の和訳:その公園を走っている男性は私のいとこです。

2番の和訳:その公園で走ることは楽しい。

 

現在分詞と動名詞のingの識別のポイントをまとめると・・・

 

~ingが他の名詞を説明する形容詞の働きをしている時は現在分詞修飾

~ingが文章の中で名詞の働きをしている時は動名詞 

 

となります。

 

分詞構文の~ing

 

~ingが付く文法項目の中には分詞構文もあります。以下のような形です。

 

・Walking to the station, I met my old friend.

(駅へ向かって歩いている時、私は旧友に会った。)

 

※分詞構文について詳細を知りたい方は・・ 

分詞構文の英語が初級者でも確実に理解できる!

 

 

動名詞 現在分詞 分詞構文の見分け方は?

ing 英語6

 

動名詞と現在分詞の見分け方は上述していますが、これらと分詞構文がどのように違うか?というのを以下の例文を元に説明します。

 

1.Running in the park is my routine.

2.The girl running in the park is my sister.

3.Running in the park, I saw a bear.

 

1番:〝公園を走ることは私の日課です。〟

 

・Runningは動名詞として主語の位置で使われています。

 

 

2番:〝公園を走っている女の子は私の妹です。〟

 

・runningは現在分詞として〝The girl〟を説明するために使われています。

 

3番:〝公園を走っている時、私はクマを見た。〟

 

・Runningは分詞構文で使われています。

接続詞を使い〝When I ran in the park, I saw a bear.〟と書き換える事が出来ます。

 

 

冒頭の問題解説

ing 英語7

 

冒頭の問題解説です。

 

※1番の文「The boy listening to music is my brother.」ですが・・・

日本語訳は「音楽を聴いているその少年は私の弟です。」になります。

・~ing部分listening to music が the boy を説明している〝現在分詞修飾〟になっています。

 

 

※2番の文「The boy is listening to music in the room.」ですが・・・

日本語訳は「その少年はその部屋で音楽を聴いています。」になります。

 

・~ing部分 が be動詞+~ingで〝現在進行形〟になっています。

・~ing部分 は to+動詞の原形に書き換える事が出来ないため動名詞とは判断できません。

 

※3番の文「He drew a picture listening to music.」ですが・・・

日本語訳は「彼は音楽を聴きながら絵を描いた。」になります。

 

・~ing部分 が〝分詞構文〟になっています。

・He drew a picture while he listened to music.と接続詞を使って文章を書き換える事が出来ます。

 

 

※4番の文「He likes listening to music.」ですが・・・

日本語訳は「彼は音楽を聴くことが好きだ。」になります。

 

・~ing部分 が 〝動名詞〟になっています。

・動詞likeは〝~を好む〟という意味で他動詞です。よって目的語が必要になります。目的語が来るべき位置に~ingが配置されているため動名詞という事になります。

※自動詞 他動詞の識別が解らない方は・・

自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで! を参照してみて下さい。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・現在進行形

動名詞

不定詞の名詞的用法

現在分詞修飾

品詞

分詞構文

接続詞

 

 

その他 英文構造解析に役立つ文法項目

 

that 使い方を理解しよう!

英語 代名詞 it 使い方 知っておくべき5種類

when 使い分け 5つのパターン 区別は大丈夫?

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?様々なing形の理解は進んだでしょうか?

 

動名詞は名詞として使う。

現在分詞修飾は形容詞として名詞を説明する。

分詞構文は接続詞の文に置き換えることが出来る。

 

というそれぞれの文法項目のポイントをシッカリ抑えると、様々な~ingに遭遇した時に迷いません。

 

疑問詞が主語の疑問文をラクラク理解しよう!

疑問詞が主語の疑問文をラクラク理解しよう!

 

英文を読んでいると、時々疑問詞が主語になっている文が出てきて、難しく感じることがあるかもしれません。

 

ですが、原理が解ると簡単ラクラクです。

 

今回は「疑問詞が主語の疑問文」についてお伝えしたいと思います。

 

疑問詞が主語の疑問文を理解すると以下の問題が出来るようになります!

疑問詞主語の疑問文2

以下の日本語を英語にしてみて下さい。

 

1.誰がこの朝ごはんを作ったのですか?

2.何がその事故の原因となったのですか?

3.誰が毎日英語を一生懸命勉強するのですか?

4.その通りから何が突然消えてしまったのですか?

 

 

疑問詞が主語の疑問文を理解するためのポイント

疑問詞主語の疑問文3

 

・疑問詞が主語の疑問文を理解するためのポイントは以下になります。

 

一般的な疑問文と答えの関係を理解すること。

疑問詞で始まる疑問文に対する答えを理解する。

 

 

 

疑問文と答えの関係を本当に理解していますか?

疑問詞主語の疑問文4

 

疑問詞主語の疑問文を理解出来ない理由の一つとして考えられるのが、疑問文と答えの関係が明確になっていない事です

 

以下にいくつか疑問文がありますが、それぞれの疑問文に対する答えを考えてみることが大切です。

 

1.Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)

2.What did you eat for breakfast?(あなたは朝食に何を食べましたか?)

3.When is her birthday?(彼女の誕生日はいつですか?)

4.Who does Ken like?

 

それぞれの疑問文に対する答えの例は以下のようになります。

 

1.He lives in Sapporo.

2.I ate curry for breakfast.

3.My birthday is April 1st.

4.Ken likes Hanako.

 

太字部分を知りたくて、疑問文で尋ねています。ですから、疑問文を作る段階で、何が主語であるのかは明確になっています。

 

主語が明確であるから、当然疑問文を作る際に do does did has などを付けていく事ができます。(主語が明確でなければ、どれを使うかは決定できません。)

 

 

疑問詞が主語となる文の答え

 

A:Taro cleans this room every morning. 

 B: A big car accident happened.

 

という2つの英文の太字部分を尋ねる時の疑問文は以下のような形になります。

 

A:Who cleans this room every morninng?

B:What happened last night?

 

主語の部分を尋ねる形になっているので、疑問文を作る時に do does did などを付ける事は出来ません。(主語が明確でなければ、何を選択すれば良いのか分からない!

 

 

冒頭の問題解説

疑問詞主語の疑問文5

 

冒頭の問題の解説です。

 

・1番の問題「誰がこの朝ごはんを作ったのですか?」ですが・・・

→「Who made this breakfast?」になります。

 

答えとして例えば「My sister made this breakfast.」などが考えられ、太字の部分=主語の部分を尋ねる形になっています。

 

 

・2番の問題「何がその事故の原因となったのですか?」ですが・・・

→「What caused the accident?」になります。

 

答えとして例えば「A mechanical problem caused the accident.」(機械的な故障がその事故を引き起こした)などが考えられ、太字の部分=主語の部分を尋ねる形になっています。動詞 〝cause ~〟は他動詞で ~を引き起こす ~の原因となる の意味になります。

 

 

・3番の問題「誰が毎日英語を一生懸命勉強するのですか?」ですが・・・

→「Who studies English hard every day?」になります。

 

答えとして例えば「Ken studies English hard every day.」などが考えられ、太字の部分=主語の部分を尋ねる形になっています。

 

 

・4番の問題「その通りから何が突然消えてしまったのですか?」ですが・・・

→「What has disappeared from the street suddenly?」になります。

 

答えとして例えば「His car has disappeared from the street suddenly.」などが考えられ、太字の部分=主語の部分を尋ねる形になっています。

 

 

重要文法用語まとめ

 

 

・疑問詞

・疑問文

・疑問詞主語

 

まとめ

疑問詞主語の疑問文6

 

疑問詞主語の疑問文の理解は進みましたか?

 

答えになる文章と疑問文との関係を考えると、ラクラク理解していけると思います。

 

疑問文にwho や what を使っているのに、何故 do does did が付かないのであろうか・・・?と迷ったら答えとなる文章をまず考えてみると良いと思います。

 

不定詞の形容詞的用法が分かったよ!

不定詞の形容詞的用法

 

前回は、様々な意味を持つ不定詞の名詞的用法についての話でした。

 

今回は不定詞を形容詞的に使った場合の話です。いくつかのポイントを理解し記憶すると、そんなに難しいものではありません。

 

特に、中学校や高校で英文法をなんとなく理解していた方は、知識をより深く捉えることが出来て、英作文や英会話で活用できる知識に変化すると思います。

 

不定詞の形容詞的用法が解ると以下の問題が理解出来ます。

不定詞 形容詞的用法1

 

以下の単語を並べ替えて意味の通る英文にしてください。

 

1.{something  nibble   you   do  to   ?   want  }

2.{ many  have  about  things  I  talk  to  .}

 

※答えは以下の説明で出てきます!

 

不定詞の形容詞的用法を理解する為のポイント

 

定詞の形容詞的用法を理解する為のポイントは以下になります。

 

 

形容詞とは何かをまずシッカリ理解する。

不定詞の形容詞的用法の意味

不定詞を形容詞的に使う場合の配置する位置

 

 

形容詞の理解は大丈夫?

不定詞 形容詞的用法3

 

不定詞の形容詞的用法を理解する為には、まず形容詞の理解が重要になります。

 

現在分詞の形容詞パターンのページでも記しましたが・・・ 

 

形容詞には使い方が2つあります。

 

・名詞を説明する

・補語として使う

 

今回は『名詞を説明する』方がテーマになっています。

 

例えば『ビル』という名詞がある時に、これを説明することが出来る日本語の単語を考えてみると・・・以下のようなものが考えられます。

 

高い ビル

新しい ビル

近代的な ビル 

 

『高い』『新しい』『近代的な』これら全ての単語は名詞「ビル」を説明しています。これらは全て名詞を説明する言葉で形容詞になります。

 

そして、英語には様々な〝形容詞〟という言葉が付く文法用語が現れるのですが(以下これらを形容詞グループと称します。)、これをラクラク理解する上で重要になるのが、それらを文章の何処に配置するのか?という点です。

 

結論から先に述べますと・・・

 

説明が短い場合は、形容詞グループを名詞の前に置く

説明が長い場合は、形容詞グループを名詞の後ろに配置する。

 

ということになります。

 

今回の不定詞の形容詞的用法は、説明が長い場合 に相当するので、後ろに配列することになります。

 

ちなみに、以下のような文法事項も説明が長くて後ろに置くパターンになります。

 

現在分詞の形容詞パターンがコレで見えた!

過去分詞の形容詞パターンを高速で理解しよう!

 

 

不定詞の形容詞的用法の意味

不定詞 形容詞的用法2

 

不定詞の形容詞的用法の日本語訳は・・

 

・「~するための」

・「~するべき」

 

などとなります。

 

初めて不定詞を学習した中学生や、英語を苦手としている方が不定詞の形容詞的用法について英文法所などで学習した場合、この2つの和訳を暗記しようとする方が多いですが、極論を言えば、別にこれを暗記する必要はありません。

 

名詞を説明する働きをするという原則が理解出来れば、日本語訳を丸暗記する必要はなくなります。

 

例えば・・・ a language to master

 

というフレーズの場合、名詞の「language」を説明しようとすると・・・

 

・習得するべき言語

・習得するための言語 

 

のような形でしか自然な和訳が出来なくなります。自動的に「~するための」「~するべき」という和訳しか出来なくなってしまいます。

 

ですから、無理にこれらの和訳を覚えなくとも、『名詞を説明するような訳し方をすると、どのような日本語訳になるか?』と考え方さえ理解しておけば良い事になります。

 

不定詞の形容詞的用法の位置

不定詞 形容詞的用法6

 

これまで何度か述べているように、形容詞グループの言葉は、説明が短かければ、説明されれる言葉の前に置き、説明が長ければ修飾される言葉(=説明される言葉)の後ろに配置するというのが原則です。

 

今回の不定詞の形容詞的用法は、説明が長いグループなので、修飾される言葉の後ろに配置していくことになります。

 

Do you want something to drink?

 

something=何か を to drink=飲むための が後ろから説明する形になります。

 

さて、冒頭の並べ替え問題の1ですが、正解は Do you want something to nibble?(つまむ物ある?) になります。nibble の品詞は動詞です。不定詞=to nibbleが後ろから、something = 何か を説明しています。

 

 

不定詞の最後に前置詞が付くケース

 

不定詞の形容詞的用法がある程度理解できるようになっても、日本人が英作文をすると間違いやすいパターンがあります。それは、不定詞の最後に前置詞が付いてくるパターンです。

 

「書くための物を貸してくれませんか?」

・Could you lend me somthing to wite with? のようなパターンです。

 

うっかり・・・・ 

 

× Could you lend me something to write?

 

などと、やってしまいたくなります。私も何回も同じようにミスをしました。

 

『これを防ぐためにどうしたら良いだろうか?』と考え、実行し効果があったものは以下です。

 

・間違いやすい典型的なパターンを知っておく。

・英作した時に、本当にそれが合っているか確認する。

 

どのような日本語表現で間違い易いか?

 

私は以下のような英作をした時によく間違えました。

 

『彼らは住む家がありません。』

 

『彼女は一緒に旅行する友人がいません。』

 

『書くものをくれませんか?』(筆記用具ではなくて、紙など書き留めるもの という意)

 

このような文章の時にそれぞれ・・・・

 

×I don’t have a house to live.

× She doesn’t have a friend to travel.

× Could you give me something to write?

 

などという間違えをしました。

 

正解はそれぞれ・・・  

 

〇 I don’t have a house to live in.

〇 She doesn’ have a friend to travel with.

○ Could you give me someshing to write on?

 

になります。

 

自分が不定詞の形容詞的用法を使った時に判定する方法

不定詞 形容詞的用法4

 

『私には住む家がありません。』という日本語を英訳する時に・・

 

Idon’t have a house to live.と英作したとします。この文は、上述したように、正解は live の後ろにin を付けた形になります。前置詞をうっかり付け忘れてしまいます。

 

このようなミスをしないようにする為には、不定詞によって詳しく説明される名詞を後ろに戻した時に、意味が成り立つ表現か?と考えチェックしてみると良いと思います。

 

程のI don’t have a house to live. という英文の場合、 live a house で意味は成り立ちません。live in a house =家に住む で意味が通ります。そうすると in が無いとおかしい事になります。

 

一方、Do you want something to drink? という英文の場合、drink something =何か飲む で意味が通るので形として正しいと判断できます。

 

さて、冒頭の2番の並べ替え問題ですが、正解は I have many things to talk about.(=私は話し合う事柄が沢山ある) になります。

 

to talk about がmany things を後ろから説明しています。to talk に出来ないのは、talk many things という形に出来ないためです。talk は自動詞で目的語を付けるためには、前置詞が必要になります。

 

※自動詞 他動詞 が良く分からない方は『自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!』を参照してみて下さい。

 

まとめ

不定詞 形容詞的用法7

 

不定詞の形容詞的用法は、形容詞の基本を、まずしっかり理解する事が重要です。

 

また、実際に英会話や英作文でその知識を応用する時に、よく間違えやすいパターンについて理解し記憶しておくと、ミスを減らす事が出来ると思います。

 

 

不定詞の名詞的用法ってコウなんです!

不定詞の名詞的用法

 

不定詞の名詞的用法 という文法用語を見ると、なんとなく難しく感じるかもしれませんが、そんなに難しいものではありません。

 

動名詞についての理解が出来ている方なら、その時点で70パーセント程度不定詞の名詞的用法について理解が出来ていると考えて良いと思います。気楽に考えましょう!

 

今回は『不定詞の名詞的用法』についてお伝えしたいと思います。

 

不定詞の名詞的用法が解ると以下の問題が解けます!

不定詞の名詞的用法2

 

以下の英文の(   )内を正しい形に変えて下さい。

・I am good at (dance).

 

以下の(   )内の正しい方を選択してください。

・ I decided (going / to go)to Hawaii.

 

以下の日本語を英訳して下さい。

・私はそのパーティーに参加しないことに決めた。

 

不定詞ってナニ?

不定詞の名詞的用法3

 

まず、不定詞って何だろう?と思う方がいると思いますので、簡単に説明させて下さい。

 

不定詞= to +動詞の原形 という形になって、様々な意味を表すことが出来る物のことです。

 

使い方によって不定詞を以下のように分類しています。

 

・不定詞 名詞的用法

不定詞 形容詞的用法

不定詞 副詞的用法 

 

今回は上記の中の名詞的用法について扱います。

 

 

不定詞の名詞的用法を理解する為のポイント

不定詞の名詞的用法4

 

不定詞の名詞的用法を理解するための〝ポイント〟は以下になります。

 

 

不定詞の名詞的用法はどのような意味になるか?

不定詞の名詞的用法を、文中のどの位置で配置出来るか?

不定詞の名詞的用法を目的語で使う場合の注意点

 

 

不定詞の名詞的用法の理解に必要な名詞の置ける位置

 

動名詞のところでもお伝えしたのですが、まず、〝名詞を文のどの位置で使う事が出来るか?〟ということを理解することが非常に重要になります。以下になります。

 

不定詞 名詞的用法

 

 

文章の中で名詞を置くことが出来る位置は、上記の4つになりますが、不定詞の名詞的用法を理解する上で気をつけなければならない事があります

 

以下に記して行きたいと思います。

 

 

不定詞の名詞的用法は文のどの位置で使えるか?

不定詞の名詞的用法1

 

 

上記で記したように、文章の中で名詞を置ける位置は・・・

 

主語

補語

目的語

前置詞の目的語 

 

これだけですと、具体的なイメージが湧かないと思うので、具体的な英文を見てみましょう。

 

Taro is a boy.

・The student is Taro.

・I know Taro.

・I spoke to Taro.

 

名詞 Taro が配置されているのは、主語、補語、目的語、前置詞の目的語という4つになっています。

 

ところが、不定詞の名詞的用法の場合は以下の3つの位置でしか使うことが出来ません。

 

主語

補語

目的語 

 

To collect rare books is his hobby.(珍しい本を集めることが彼の趣味です。)

・His hobby is to collect rare books.  (彼の趣味は珍しい本を集めることです。)

・He wants to collect rare books.  (彼は珍しい本を集めたい。)

 

〝to collect rare books〟が文章の 主語 補語 目的語で使われています。

 

ところが・・・  He is interested in to collect rare books.という形にすることはできません

 

前置詞の目的語の位置で使うことが出来ない というところがポイントになります。

 

上記の文を文法的に正しい形にするには・・・ He is interested in collecting rare books.になります。動名詞は前置詞の目的語として使う事が出来るからです。

 

 

さて、冒頭の問題 I am good at (dance).は・・・

 

正解が I am good at (dancing).になります。(       )内の部分は 動名詞 と言う事になります。

 

この問題は、前置詞の部分に 〝踊る事〟 という 名詞的な意味を置きたいけれど、前置詞があるために、 〝~すること〟 という意味で使える不定詞の名詞的用法は置けません と言う事を問うている問題になります。

 

 

不定詞しか目的語に取れない動詞

 

文章の中の目的語部分に不定詞の名詞的用法を置くことが出来るのですが、ここでも一つ注意点があります。

 

 

それは、動詞によって「動名詞しか目的語に取れないもの」「不定詞しか目的語に取れないもの」「動名詞 不定詞両方を目的語に取れるもの」 の3つがあるという事です。

 

 

動名詞とは 何か知っていますか? の 〝megafeps 動詞一覧〟は 動名詞しか目的語に取れないものです。両方を目的語に取れる動詞について知りたい方は「動名詞 不定詞 両方を目的語に取る動詞使い分けがOK!」を参照してみて下さい。さて、以下で不定詞しか目的語に取れない動詞をお伝えしたいと思います。

 

 

不定詞しか目的語に取れない動詞は以下のような動詞になります。

 

・want

・wish

・desire

・decide

・refuse

・hesitate

・expect

・plan

・promise

 

など。

 

 

さて、冒頭の I decided (going / to go)to Hawaii. という問題ですが・・・

 

正解は I decided (going / to go)to Hawaii.で不定詞の方になります。これは、decideが不定詞しか目的語に取れない動詞 というところがポイントになっています。

 

 

不定詞の否定

不定詞の名詞的用法7

 

以前 動詞 人 to do の形を取る動詞について。 でもお伝えしたように、不定詞の部分を打ち消す時には、不定詞の前に not を付けることになります。 

 

例えば「彼女はハワイに行かない事にした」という日本語を英訳する場合・・・ 

 

・I decided not to go to Hawaii. という形になります。

 

この文では打消しをしている部分は、to go to Hawaii の部分になります。

 

一方、「私はハワイに行くことを決めなかった」 という意味の場合は・・・

 

・I did not decide to go to Hawaii. という形になります。

 

この文では打消しをしている部分は、decide の部分になります。

 

英文法の参考書などを読んでいて、不定詞部分を打ち消すときは、不定詞の前にnotを付ける などと書かれているのは、二つの日本語を比較して判るように、否定する部分が変わってくるためです。

 

さて、冒頭の『私はそのパーティーに参加しないことに決めた。』を英訳する問題ですが、これは不定詞部分を打ち消す という部分がポイントになっています。

 

正解は I decided not to join the party. になります。

 

 

まとめ

不定詞の名詞的用法5

 

不定詞の名詞的用法を理解する為には〝名詞の位置=文章の中のどの位置で使えるか?〟という部分が重要になります。

 

その部分が理解できると、動名詞についての理解も進みます。理解するべきところは理解し、覚えるべきところは覚えることで、全体像が明確になると思います。

 

 

動名詞とは 何か知っていますか?

動名詞とは 何か知っていますか?

 

英文を読んでいると、様々な~ing形が出てきます。文章に色々な~ingが出てきた時に、それがどのような物であるのか?を理解出来なければ、気分に応じた訳し方になってしまうので、正確に安定した和訳をすることが出来なくなります。

 

本日は「動名詞」についてお伝えしたいと思います。

 

動名詞が理解できると以下の問題や内容が解るようになります!

動名詞とは11

 

1.(   )内の動詞を正しい形に変えなさい。

・My hobby is (cook).

・I am good at (cook).  

・She stopped (smoke) last year.

 

2. I am looking forward to seeing you soon. という英文のseeing の部分が何故ing形になるか?

 

3. 以下の(       )内の正しい方を選んで下さい。

 

・She avoids (to eat / eating) fatty food.

・I postponed (going  / to go) to Monaco.

 

動名詞を理解する上でのポイントは?

動名詞とは10

 

動名詞を理解するために必要なポイントは以下になります。

 

動名詞の作り方と意味

文中の名詞を置ける位置

メガフェプス(megafeps)

 

動名詞の作り方と意味

動名詞とは9

 

動名詞は動詞+~ing という形になります。「~すること」という意味になります。

 

・泳ぐこと→swimming

・海で泳ぐこと→swimming in the sea

・ラーメンを食べること→eating ramen

という形になります。

 

動詞的な役割と名詞的な役割を持つので動名詞と言われます。名詞的な役割というのは、文章の中で名詞を置ける位置との関連があるからです。(後述します。)

 

名詞の位置の理解が動名詞理解に不可欠

 

人間が言葉を話す時、普段は意識しませんが、ある一定のルールによって単語を並べています。そして、単語を並べる時の骨格を成しているが、名詞や動詞になります。

 

名詞と動詞は持ちつ持たれつの関係で、どちらかが勝手な事をすると(ルールを無視した単語の置き方をすると)、単語の並び方がおかしなことになります。ですから、名詞の位置や動詞の位置は絶対的な存在になります。

 

動詞の位置は文型知識の関係になりますので、興味がある方は以下のページも参照してみて下さい。

 

第2文型・・第2文型[SVC]が分かって涙が出ました!

第4文型・・SVOO動詞が〝全然解らない〟にサヨナラ!

第5文型・・第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

 

まず、確実におさえておかなければならないのは、文章で名詞が来る位置は以下になるという事です。主語 目的語 補語 前置詞の目的語 です。(※英語 品詞 語順を決める4つの品詞を攻略し英語力UP! 〝名詞〟を参照してみて下さい。)

 

動名詞とは6

 

これだけだと、シックリこない方もいると思うので、以下に例文を書きたいと思います。

 

Ramen is delicious.

・This is ramen.

・I like ramen.

・She is interested in ramen. 

 

上記4つの英文の〝ramen〟の位置がポイントになります。Ramenが来ている位置は全て、名詞しか入りません。 試しに、Soba などを入れても、文法的、意味的にきちんと筋が通ります。

 

名詞が来る位置は主語、補語、目的語、前置詞の目的語という4つになります。これは必ず頭に入れておかなければいけません。

 

 

動名詞が文章で使われる位置

 

 

文章の中で名詞が使われる位置は、主語、補語、目的語、前置詞の目的語の4つになりますが、動名詞も、名詞という言葉が入っているように、この4つの位置で使っていきます。

 

 

動名詞とは8

 

 

Swimming is my hobby.

・My hobby is swimming.

・I like swimming.

・I am good at swimming.

 

上記の文では動名詞が、主語、補語、目的語、前置詞の目的語の位置で使われています。swimmingの代わりにcooking やrunning など別の動名詞を持ってきても、意味が通ります。

 

さて、冒頭の ・My hobby is (cook). という問題ですが、これは正解は My hobby is (cooking). になります。

 

「補語の位置は名詞で、動名詞は補語の位置でも使えますよ。」というところがポイントになっています。

 

2つ目の・I am good at (cook).という問題ですが、これは正解は I am good at (cooking).になります。

 

これは「前置詞の目的語の位置には名詞を置き、動名詞はその位置でも使う事ができますよ。」ということろがポイントになっています。

 

3つ目の・She stopped (smoke) last year.という問題ですが、これは正解は She stopped (smoking) last year.になります。 

 

これは「動詞の目的語の位置には名詞を置き、動名詞はその位置でも使う事が可能です。」というところがポイントになっています。

 

2の問題、I am looking forward to seeing you soon. の”seeing”に関してですが・・・・

 

英会話を習っている方は、このフレーズをなんとなく覚えて、正解を選べたり、大学受験の英文法に関する問題集をやっていると、完全に同じ英文が出てきて、 look forward to ~ing ”~することを楽しみにする”などと書かれています。そして、これを丸暗記している方が意外に多いものです。

 

これは to を前置詞とみて、後ろに前置詞の目的語として置いているということです。動名詞を前置詞の目的語として使い〝~すること〟という意味にしているということになります。

 

 

メガフェプス(megafeps)は何故覚えるべきか?

動名詞とは3

 

参考書などで動名詞の事を学習していると、〝megafeps〟 などと書かれたものが出てきます。説明を読んでいくと、目的語の位置に動名詞のみを置く動詞 の頭文字を取ったものなどと書かれています。

 

「目的語の位置にingを持ってこなければならない動詞だという事は理解できたので、とりあえずは覚えたけれど、この知識はそれだけの為に覚えるの?」という風に思う方もいるかもしれません。

 

ですが、これはそれだけにとどまりません。不定詞を目的語に置ける動詞との関連もあります。

 

例えば 動詞 decide のように『目的語の部分に不定詞しか置くことが出来ない動詞』があります。またlikeのように『動名詞 不定詞 両方を目的語に取る動詞』もあります。

 

実際に英文を書いている時に、動名詞なのか不定詞のみ、それともどちらも目的語に取る動詞なのか?と言う事で迷う場合にmegafepsの知識があると・・・

 

「この動詞はmegafepsの中に無いから取りあえず、不定詞にして置けば間違える確率は低そうだ」ということになります。

 

そういった意味で、megafepsは覚えておいた方が便利だと思います。

 

megafeps メガフェプスの動詞一覧

動名詞とは1

 

以下がmegafeps=メガフェプスの動詞一覧になります。

・mind(~を気にする)

・enjoy(~を楽しむ)

・give up(~をやめる)

・avoid(~を避ける) admit(~を認める)

・finish(~を終える)

・evade(~を避ける)

・postpone=put off (~を延期する)

・stop(~を止める), suggest(~を提案する)

 

さて、冒頭の問題3に関してですが・・・

 

・She avoids (to eat / eating) fatty food.の方の答えは、megafepsの中の〝a〟avoidになりますので、目的語は動名詞しか取れない為、正解は She avoids (eating) fatty food.になります。

 

・I postponed (going  / to go) to Monaco.の方の答えも、megafepsの中の〝p〟postponeになりますので、目的語しか動名詞に取れない為、正解は I postponed (going) to Monaco.になります。

 

動名詞の前に付く所有格は何?

動名詞とは14

 

 

動名詞が使われている文の中に時々ユニークな形を見ることがあります。例えば以下のような形です。

・Do you mind my opening the window?(私が窓を開けても構わないですか?) 

 

上記の文の所有格〝my〟は『動名詞の意味上の主語』と言います。文章の主語と動名詞に対する主体が違う時にこの形を使います。詳細を掘り下げて理解したい方は〝動名詞 意味上の主語が誰でも簡単にワカル!〟を参照してみて下さい。

 

 

動名詞がhavingになっている場合

 

動名詞がhavingになっているケースも時々あります。例えば以下のような形です。

・I  was ashamed of having made a lot of mistakes.(私は沢山の間違いを犯したことを恥じました。)

 

上記の文で〝having〟が使われている理由は動詞〝was〟よりも更に古い時間を動名詞部分が表す場合です。このような形を『完了動名詞』と言います。詳細についてさらに理解したい方は「完了動名詞having 知っておくべき〝時差〟!」を参照してみて下さい。

 

 

重要文法用語

 

名詞の位置

・動名詞

動名詞意味上の主語

完了動名詞

 

まとめ

動名詞とは12

 

動名詞を理解する為には、まず名詞の位置をシッカリと理解することが不可欠です。

 

この名詞の位置に関しては、動名詞だけにとどまらず、不定詞の名詞的用法、代名詞、接続詞 that 名詞節if whether との関連もありますので、確実に理解することが重要です。

 

現在分詞の形容詞パターンがコレで見えた!

現在分詞の形容詞パターンがコレで見えた!

 

英文を読んでいる時に、様々な~ing が出てきますが、それぞれの ~ingがどのような使われ方をしているのか?シッカリと理解していないと、正確に訳す事が出来なくなります。また、英作文をする時にも、正しい英文を書けなくなります。

 

今回は ~ing が名詞を説明する形 「現在分詞の形容詞パターン」についてお伝えしたいと思います。

 

 

現在分詞の形容詞パターンが解ると以下のような問題が出来るようになります!

現在分詞 形容詞1

1.以下の(  )内の単語を正しい形に変えなさい。

 

・Look at the (cry )baby. 

 

2.次の単語を並べ替えて文を作りなさい。

 

[the  know  you  girl   over  there  do  crying  ? ]

 

 

現在分詞の形容詞パターンを理解する為のポイント

現在分詞 形容詞2

 

 

現在分詞の形容詞パターンを理解するポイントは以下になります。

 

~ingがどのような意味になるか?

現在分詞が名詞を説明する時に、どの位置に配列するのか?

 

 

現在分詞の形容詞パターンと言うけど・・そもそも〝形容詞〟ってナニ?

 現在分詞 形容詞6

 

英文法の学習を始めたばかりの方は、形容詞という言葉が理解できていない方もいると思います。そんな方はこの機会に理解し、覚えてしまって下さい。

 

簡単に言うと、名詞を説明する言葉です。

 

例えば、名詞「犬」を説明するために、日本語で幾つか考えてみると以下のような言葉が出てきます。

 

・大きな

・茶色い

・毛むくじゃらの  

 

これらの言葉は全て 名詞である 犬 を説明する事が出来ます。

 

大きな

茶色い

毛むくじゃらの犬 

 

という形です。

 

『大きな』『茶色い』『毛むくじゃらの』は全て形容詞になります。このように形容詞は名詞を説明する言葉です。

 

形容詞の基本的な働きはまずこれで大丈夫ですが、文型について勉強をしていくと、補語という言葉が出てきて、『形容詞は補語になる』などと言う説明が出てきます。

 

これは名詞を説明する形の事を言っている訳ではなくて、「文章の中で形容詞を置かなければならない位置がある」と言う事を言っています。(※補語が入ってくる文型に関するページは以下を参照してみて下さい。)

 

 

第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

 

まとめると、英語を勉強していく時に、形容詞の使い方が良く理解できなくなったら、以下の2つを考えると良いです。

 

1.名詞を説明する形容詞の使い方

2.文章の中で形容詞を置かなければならない場合(文型との関係) 

 

 

今回の現在分詞の形容詞的パターンは1番の考え方になります。

 

 

現在分詞の形容詞パターンの意味

 

現在分詞の形容詞パターンは ~ing が名詞を説明する形のことですが、日本語に訳すと「~している」という意味になります。以下の例文を見ると感覚が掴めると思います。

 

・a running boy (走っている少年)

・a crying girl(泣いている女の子)

・a dancing man(踊っている男性)

 

すべて~ing が名詞を説明し 〝~している〟という意味になっています。

 

このページの一番最初に出てきた1つ目の文法の問題の答えは 〝Look at the (crying) baby.〟 ですが(  )の中をcryingにしているのは〝泣いている〟という意味になっているためです。

 

 

英語の修飾に関する共通パターンを知っておくと理解が飛躍的に進む!

現在分詞 形容詞3

 

英語の修飾(=説明する言葉)に関して共通するパターンがあります。

 

それは 説明が短い時には、説明される言葉の前に置き、逆に説明が長々する時には、後ろに置く という事です。これを頭に入れておくだけで、修飾関係に関する文法事項の理解が進みやすくなると思います。

 

以下に例を記したいと思います。

 

1.He is a tall man.(彼は背の高い人です。)

2.This is a broken car.(これは壊れた車です。)

 

・1番の文章では形容詞tallが名詞manを説明しています。

・2番ではbrokenが壊れたという意味になり、車を説明しています。

 

tall,broken 共に短いので前から説明する形になっています。

過去分詞の形容詞パターンを高速で理解しよう!

 

 

3.Do you want something to drink?(何か飲むための物が欲しいですか?=何か飲み物が欲しいですか?)

4.I heard the news that the politician had resigned.(その政治家が辞職したというニュースを聞いた。)

5.I have a friend that lives in Dublin.(私にはダブリンに住んでいる友人がいる。)

6.Friday is the day when I go to Susukino. (金曜日は私がススキノへ行く日です。)

 

・3番では不定詞 to drink が~するためのという意味になり、後ろからsomethingを説明しています。

 

→ 不定詞の形容詞的用法が分かったよ!

 

・4番は同格that以下が後ろからnewsを説明しています。

・5番は関係代名詞that以下が後ろからfriendを説明しています。

・6番は関係副詞when以下がdayを後ろから説明しています。

 

(※様々なthatの使い方に関して興味がある方は→ that 使い方を理解しよう!を参照してみて下さい。)

 

このように、説明が短い場合は前方に置き、長い時は後ろに置くという事になっています。この共通原則は必ず押さえた方が良いでしょう。

 

現在分詞の修飾も上記の原則と同じ考え方になります。以下に例文と共に記して行きたいと思います。

 

 

現在分詞の形容詞パターンの位置には2つある。

現在分詞 形容詞4

 

他の全ての修飾関係の文法項目と同じように、現在分詞の形容詞パターンも考え方は以下の2つになります。

 

ingが名詞を説明する時、1語で使う時には名詞の前に置く

 

ingが名詞を説明する時、2語以上で使う時には名詞の後ろに置く   

 

1.This is boiling water.(これは沸騰している水です。)

2.Do you know the girl speaking English fluently?(あなたは英語を流暢に話している女の子を知っていますか?)

 

・1の文は動詞boil(自動詞)がing形になり『沸騰している』という意味になり、1語で前からwaterを説明しています。

・2の文は動詞speak(他動詞)がing形になり『話している』と言う意味になり〝English〟〝fluently〟と共に使い2語以上になっている為、後ろから説明しています。

 

(※自動詞 他動詞の判別が解らない方は → 自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで! を参照してみて下さい。) 

 

 

このページの一番最初にあった並び替え問題の答えは・・

 

『 Do you know the girl crying over there?』(向こうで泣いている女の子を知っていますか?) ですが、これは、現在分詞を形容詞として使う時に注意しなければならない位置を尋ねている問題です。

 

 

現在分詞の形容詞パターンと関係代名詞の関係

現在分詞 形容詞7

 

関係代名詞の知識がある方は、以下の例文を読んだ時に「それは現在分詞ではなくて、関係代名詞で書くのではないか?」と思う方もいるかもしれません。

 

私はソファーの上で寝ている女の子を知っています。

・I know the girl who is sleeping on the sofa.

 

関係代名詞 主格 人の場合

 

上記英文のwho と isを省略してしまった形が現在分詞の形容詞パターンであると考えると良いと思います。

・I know the girl (who)(is) sleeping on the sofa.

↓↓↓↓↓↓↓

・I know the girl sleeping on the sofa.

 

まとめ

現在分詞 形容詞5

 

現在分詞の形容詞パターンのポイントは、これまで見てきたように「意味」と「位置」になります。

 

これがある程度理解出来たら、英文法の関連する問題に挑戦してみたり(現在分詞の修飾などと書いているものもあります。)のところの問題を解いてみたり、実際の英文を読み、ingを発見した時には現在分詞が形容詞の形で使われていないか?確認してみると、理解がより進むと思います。

 

英文を読んでいると、様々なingが出てきます。一つ一つのingを正確に判断する為にも、現在分詞の形容詞(=現在分詞修飾)をマスターし、判断する上での材料の一つにしたいものです。

 

使役動詞 make let have 使い分けをマスター!

使役動詞 make let have はこうだべさ~

 

文法書を読んだり、文法問題集の設問に取り組むと〝使役動詞〟という言葉がチラホラ出てきます。説明や解説などを読んでも、何だかよくわからないな~ という事があるかもしれません。

 

難しそうに見えますが、そんなに難しいものではありません。難しく感じてしまうのは、使役動詞に関するポイントが掴めていない為です。

 

使役動詞について学ぶ時、ポイントはどんなところであるのか?を頭に入れてしまうと、それほど悩まなくても済んでしまいます!確実にポイントを抑えて自分のものにしてみましょう!

 

こんな問題が解けるようになりますよ~!

使役動詞9

 

1. I made my son (study ,  studying  , to study) English .

私は息子に英語を勉強させた。

 

2. My father ( let  ,  had ,  made     )me go there alone.

私の父は私をそこへ一人で行かせた。(そこへ一人で行くことを許可した。)

 

3. I was made (to eat , eat, eating) some spinach by my mother.

母親にほうれん草を食べさせられた。

 

4.I had my car (to repair, repair , repaired).

私は車を修理させた。

 

これらの問題がスラスラ解けるようになるためには、ポイントを理解し、頭に入れておけば良いだけです。以下にポイントを記したいと思います。

 

ちなみに上記問題の正解は 1.study  2.  let   3. to eat  4. repaired  です。

 

使役動詞を攻略するポイントは?

使役動詞4

 

使役動詞を攻略する上でのポイントは以下になります。

 

・動詞ごとのニュアンスの違いを知る

・語法を知る→〝原形を取る動詞〟であるという事。

・使役動詞makeは受け身の文章になった時に、原形だった部分がto do(不定詞)になること。

・使役動詞haveには過去分詞が入るケースがあること。

 

使役動詞はどんな動詞なの?

使役動詞5

 

動詞 目的語 原形 という形を取る動詞を 使役動詞 と言います。

 

make  let   have が使役動詞になります。

 

これら全て動詞 目的語 原形という形になり、日本語ではこれら3つを ~させる という意味で訳すことができます。英語では、動詞によって意味の違いがある為、使い分けが必要です。

 

〝妻が私にこの部屋を掃除させた〟

 

という文があるとします。この文章は、文の背景にある状況によって解釈が違ってきます。以下のような状況が考えられます。

 

・妻が私に強制的に部屋を掃除させた 場合

・掃除をしたがる私に妻が許可を与えて掃除をさせた 場合

 

など、色々な状況が考えられます。結局日本語の場合は、掃除をさせた という意味を、その背景にある状況から判断していることになります。ところが、英語の場合は、その部分を明確に動詞を使い分ける事によって違いを表している ということになります。

 

ですから、make let have という動詞がどのようなニュアンスを持つのか?という事を知らないと、明確に使い分けが出来ないことになります。以下でそれぞれの使役動詞に関して、意味の違いを記したいと思います。

 

make 強制的に~をさせる。

使役動詞3

 

使役動詞 ”make” は ”~させる”という意味ですが、相手に”強制的に何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

英語の先生が私達に毎日英語の宿題をさせる。

Our English teacher makes us do our English homework every day. 

 

宿題をさせる となっていますが、ここでmakeを使っているのは、”強制的にさせる” というニュアンスが含まれているからです。

 

let 許可を与えて~させる。

使役動詞12

 

使役動詞 ”let” は ”~させる”という意味ですが、相手に”許可を与えて何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

He let me use his computer.(彼は私に彼のコンピューターを使わせた。) 

 

私がコンピューターを使いたい状況で、彼が私に許可を与えてコンピューターの使用を許可してくれた ということになります。ここでletの代わりにmakeを使うと、彼が私に強制的に使わせたという意味になってしまいます。

 

 

have ~してもらう

使役動詞8

 

 

使役動詞 ”have” は ”~させる”という意味ですが、相手に”依頼をして何かをさせる” という意味です。下のような例文を見ると感触が掴めると思います。

 

私は妻にお茶を入れさせた。(入れてもらった。)

I had my wife make some tea.

 

ここで haveを使っているのは、依頼し”お茶を入れてもらった” という感覚が入ってくるためです。強制的にさせている訳ではないので、makeを使う訳でもなく、私が妻に許可を与えてお茶を入れさせている訳でもないのでletを使う訳にもいきません。

 

 

使役動詞 make の注意点

使役動詞6

 

使役動詞makeに関して注意しなければならない事は、目的語の部分を主語として文を書き換えた時に、原形だった部分がto do(不定詞)になるという事です。以下の例文を見ると理解しやすいと思います。

 

My parents always made me clean my room before I went to bed. 

(両親は私が寝る前にいつも私の部屋を掃除させた)

                ↓↓↓↓↓↓

この文章が、目的語を主語として、受け身(受動態)に変化すると・・ 

 

I was always made to clean my room by my parents before I went to bed.

 

原形だった部分が不定詞に変わっています。

 

使役動詞 have の注意点 依頼・受け身

使役動詞10

 

 

ネイティブの方から英会話を習ったことがある方の中には『先週髪を切ったんだ』という表現を・・

 

I cut my hair last week.などと英作して・・・

 

『自分で髪を切ったのでなくて、美容師さんなどに切ってもらったのであれば〝I had my hair cut last week.〟が正解ですよ~』と教わったことがある方もいるかもしれません。実は、この時のcutは原形ではなくて過去分詞です。

 

このように、使役動詞 have は 目的語の部分が~される という場合、上の例で言うと、 髪が 切られる という受け身の関係が成立する時に、原形ではなくて、過去分詞が入ります。

 

”彼女は車を修理してもらった”という文章も・・”She had her car repaired.” などという形になります。

彼女の車が修理したわけではなくて、彼女の車が修理されたので、過去分詞が入るということです。

 

また、I had my wallet stolen. などという文章をみた事がある方もいるかもしれません。これも考え方は一緒です。財布が盗まれた という 受け身の意味になります。

 

 

have 目的語 過去分詞  という形になると・・・ 

 

使役動詞15

 

 

1.~を~してもらう(依頼)

2.~が~される(被害) 

 

という2つの意味が考えられる ということです。どちらの意味になるかは、文脈で判断する形になります。

 

 

まとめ

使役動詞7

 

使役動詞を使いこなしたり、英文法の問題で正解を選べるようになるには、まずどんなポイントがあるのか、簡単に理解してから、実際に英文を読んだり、書いたり、話したり、文法問題を解いて見ると良いでしょう。

 

必要な事が解ってしまうと、案外簡単に理解できるものです。

 

使役動詞のポイントを頭に入れた上で、一番最初の問題に取り組んでみると、難しく感じていたものが、案外簡単に感じられると思いますよ!

 

動詞 人 to do の形を取る動詞について。

 

動詞 want を使いこなそうとする場合「~を欲する」という意味だけを覚えても、実際の英会話や英作文では使い物にならない。   want 人 to 動詞の原形 という形を覚えてこそ、本当にこの動詞を使いこなせるようになる。

 

また、このタイプの動詞には他にどのような動詞があるのか?という事を知っていると、さらに英語表現力は拡がる。  

 

本日は 動詞 人 to do タイプの動詞について説明したい。  

 

 この動詞はどんな形?

v o to do型動詞  

 

〝I think that he is a student.〟

 

という文章では、接続詞that以下の中の主語と述語はそれぞれ he と isであり「私は彼が学生であると考える」という風に解釈するが・・・

 

接続詞 that 名詞節 

 

I want my students to study English. となると・・・

 

「私は(私の)生徒さん達に英語を勉強して欲しい」とか「私は生徒さん達が英語を勉強して欲しい」と言う和訳になる。  

 

動詞 O to do タイプの 動詞は、O と to do のところに主語 述語のような関係があると考えると理解しやすい。

 

※「なぜ不定詞(to do)の前にOを置く必要があるのか?」と疑問を持つ方は・・・

不定詞意味上の主語『動詞 人 to do』  

 

 

動詞 人 to do を使いこなす為に知るべきポイント

v o to do型動詞2  

 

このタイプの動詞を使いこなす為には、以下のようなポイントを知る事が最善である。  

 

このパターンを取る動詞を知っておく事。(この語法を取る動詞を覚えておく方が最終目標!)

不定詞部分を否定する時には、不定詞の前にnotを置くという事。

 

 

動詞 人 to do 型 動詞の注意点について

v o to do型動詞3  

 

このタイプの動詞を使う時に、気を付けなければならないポイントは、不定詞の部分を打ち消す時に不定詞の前にnotを置くということである。  

 

例えば I want you to speak Japanese.(私はあなたに日本語を話して欲しい) と言う文章を・・・

 

「私はあなたに日本語を話さないで欲しい」とする場合

 

I want you not to speak Japanese. という風にする事である。  

 

このようなポイントは、試験英語例えば、英検の文法対策などにも有効であるので是非抑えて欲しい。  

 

 

動詞 人 to do 型 動詞 にはどのような物があるか?

v o to do型動詞4  

 

このタイプの動詞の応用力を増やす為には、他にどのような動詞がこの形で使えるとかという事を知った上で、それを使って英文が作れるようになると良い。  

 

このタイプの主な動詞は以下である。  

・allow O to do(Oが~するのを許す)

・ask O to do(Oに~するよう頼む)

・cause O to do(Oが~するのを引き起こす)

・enable O to do(Oが~するのを可能にさせる)

・expect O to do (Oが~するのを期待する)

・force O to do(Oが~するのを強要する)

・get O to do(Oに説得して~させる)

・invite O to do (Oが~するよう勧める。)

・instruct O to do(Oが~するよう指示する)

・oblige O to do (Oに~する義務を負わせる)

・persuade O to do(Oが説得して~させる)

・recommend O to do (Oに~するよう勧める)

・tell O to do (Oに~するよう伝える)  

 

 

このタイプの動詞をリーディングの知識と結びつけるには?

v o to do型動詞5  

 

私が上記の様なタイプの動詞を覚えて以来、英文を読む時に非常に役に立ってる。  

 

なぜなら、文章構造を正確に掴む一つの材料になり、英文の先を予測して読めるようになるからだ。  

 

例えば、TOEICリーディング対策をする時に、part6などを読んでいる時に、I want you と来た瞬間に to を探しに私の頭は自動的に動いている。  その時点で同時に「あなたが何をすることを望むのか?」という発想で英文を読んでいる。  

 

このように、上記の動詞を覚えて英作文などで使えるようになると、先の展開を予測する材料の1つとなり得るので、積極的に理解し、覚え、使えるようにしてほしい。

 

2015年6月7日 | カテゴリー : 動詞, 英文法 | 投稿者 : HOSHINO

that 使い方 を理解しよう。

that 使い方 を理解しよう。

 

※2018年11月29日加筆

 

thatの使い方 はなんとなくゴチャゴチャしているように感じて初心者の方は難しく感じるかもしれない。 英文を読んでいる時に、とても沢山出てきて嫌気がさす方もいるかもしれない。

 

しかしながら、なんとなく判るものと、曖昧なものをシッカリ区別すれば、そんなに難しいものではない。本日は〝thatの使い方〟について述べたい。  

 

that の種類と使い方が解ると以下の英文もスッキリ考えられます!

that 使い方 を理解しよう。5

 

 


1. I think that is a boy.

2. I think that boy is very strong.

3. I think that the boy climbed the mountain.

4. I know the boy that climbed the mountain.

5. I heard the news that the boy had climbed the mountain.

 

 

that 使い方 理解の必要性。

that 使い方 を理解しよう。2

 

簡単な英文を読む時には、thatの使い方が明確でなくてもそんなに困らないかもしれない。ところが、英文が複雑になると、thatが何であるか?が解からなければ、文章構造がハッキリと見えてこない。

 

文章構造を明確に出来なければ、正確な意味が取れない。一文単位をキチンと理解出来なければ、段落はもちろん、話全体が把握できない。  

 

こんな状態で多読 学習を続けたり、TOEIC対策英検対策の為に問題演習ばかりをこなしても、殆ど力にならない事になる。   また、英作文をする時に、理解出来ていれば、簡単なミスを犯さないで済むのに、使い方を理解していないが為に、細かいミスをしたりする。  

 

that には様々な種類があるが、明確に区別出来ているか?

 

英文を読んでいると、実に様々なthat が出てくる。   英文法が苦手な方が、これを理解しようにも、難しく感じてしまうのは、英文法全体で見た時に、どのようなthatがあるのか?ということが明確になっていないからであると思う。分類方法は色々あると思うが、以下で考えてみると判りやすい。  

 

・代名詞のthat

・形容詞のthat

・関係代名詞のthat

・接続詞のthat

・同格のthat  

 

以下でそれぞれの「that」について詳しく述べたい。

 

代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。

 

中学1年で出てくるもので、これが解からないと言う方はあまりいないかもしれない。  

 

・That is a  pen.

・The climate of Tokyo is milder than that of Sapporo.  

 

thatが「あれ(は)」「それ(は)」という意味で使われているパターンである。  

 

 

形容詞 that について(代名詞のthatと混同していないか?)

 

意外に英語が苦手な人が、不完全に理解しているのがこのthatである。  

 

・That pen is mine.

・I know that boy.  

 

という英文を見た時に、和訳は正確に出来るかもしれない。  

 

ところが以下の日本語を英語にして下さい と言われた時に、意外に2つの答えがごちゃごちゃになる方がいる。  

1.あれは私の車です。 2.あの車は私のものです。  

 

1はThat is my car.であるし、2はThat car is mine.である。   

 

言っている内容の方向性は同じであるが、1のthatは代名詞のthatであり、2のthatはcarを説明しているので、形容詞ということになる。  

 

 

関係代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。3

 

・I know the man that plays the guitar every day.

・She is the most beautiful lady that I have ever met. 

 

関係代名詞 that の特徴は that以下が不完全な文であるということである。主格の関係代名詞thatでも、目的格の関係代名詞 thatでも、どちらでも後ろの英文が不完全な構造となっている。  

 

関係代名詞 主格 基礎からマスターしよう!

関係代名詞 目的格 理解は大丈夫ですか?

 

 

接続詞 that について

 

・I know that he is a student.

・I am sure that he will win the game.

・She was so tired that she could not cook dinner.  

・He is such a nice guy that everyone likes him.

 

上記英文のように、that以下が完全な英文である場合、接続詞のthatになる。名詞節について理解を進めるとさらに理解が進む。接続詞のthatは英文を読んでいると良く出てくるし、英作文をする時にも、良く使う形である。

 

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう! 

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

so that 使い方 基本パターンを知ろう!

so that such that 違い・区別は大丈夫?

 

 

完全な文・不完全な文とは何か?

that 使い方 を理解しよう。4

 

接続詞のthatと関係代名詞のthatのところで「完全な文」「不完全な文」と説明したが、そもそも自分で文章を見た時に〝完全か不完全が判断できない〟という人が多いように思う。  

 

1.He slept.(完全な文)

2.I go.(完全な文)

3.I arrested(不完全な文)

4.I enjoyed.(不完全な文)  

 

完全な文 というのは、その文単体で意味が成立するものであり、不完全な文というのはその逆である。 こう説明しても、理解が難しい方は、日本語で1から4までの文章を訳した時に・・・   1と2は正確に和訳が出来ても・・・ 3番を 私は逮捕した。 と訳したり、4番を私は楽しんだ と訳していると思う。ところが、実際は、3番は私は~を逮捕した、4番は私は~を楽しんだ である。

 

つまり、3番4番は~をの部分がないので不完全という事になる。 このように、上記の英文を見た時に、不完全な文か否か?を識別するのが難しいと感じた理由は、動詞に目的語が付くか?付かないか?という場合、目的格のthat の時に起こりやすい。

 

これが理解出来ない理由は、自動詞 他動詞の見分け方 がうまく行っていないことだと思われる。   日頃から、自動詞 他動詞を意識しながら動詞の意味と使い方を覚える事も、that以下の文が完全か不完全か?の識別をする上で重要になる。

  

接続詞 that 同格 について

 

・I heard the news that the new car will be released soon.  

 

上記のように、名詞の後ろにthatを置いて使う形の英文である。   そんなに頻度は高くないかもしれないが、英文を読んでいると、時々出てくるので、that の識別をする為には、理解をしておくことが重要になる。  

 

関係代名詞 thatと同格 thatは一体何が違うのか?

 

関係代名詞のthatは上記で述べたように、that以下が不完全な文である。一方、同格のthatは接続詞のthatであるので、その後ろの文は完全である。

 

これが一つ目の大きな違いであるが、もう一つ大きな違いがある。   それは関係代名詞のthatの場合、前に来る名詞とthatの組み合わせはほぼ無限にあるが、同格のthatの場合、勝手に前の名詞とつなげる事ができない。

 

先ほど出てきた文章では〝news という名詞だから同格のthatを使う事が出来る〟ということである。   同格のthatを後ろに置く事ができる名詞は数が限られている。以下のようなものである。   news   fact   advice   belief  evidence  conclusion   関係代名詞と同格thatの大きな違いについての説明は以上である。  

 

※ 同格 that について更に詳細を知りたい方は・・・ 

同格 that を基礎からラクラク理解しよう! 

 

英文法力 を効率的に高める学習手順

英文法力を効率的に高める学習手順

 

  “英文法”と聞くと難しく感じたり、苦手意識があったりする方も多いと思います。  

 

ところが、段階的に英文法学習を進めていくと、理解が進み、英語を話したり、読んだりする時の大きな力になり得ます。

 

英文法学習が難しく感じる理由の一つとして〝膨大な文法知識をどのような手順で進めるのか?〟わかりにくい点があると思います。  

 

本日は「英文法力 を効率的に高める学習手順」をテーマにお伝えしたいと思います。

 

英文法学習には2つの段階がある

英文法力 を効率的に高める学習手順2    

 

英会話、英検、TOEIC全ての英語学習に関連する英文法学習には、2つの段階があります。

 

正しい手順を踏まないで英文法学習をすると、時間のロスがばかり大きくて、身に付きません。以下に効率的な英文法学習の方法を記したいと思います。

 

段階1 英文法の全体像を体系的に把握する段階

 

 多くの大学受験生、TOEIC受験者、英検受験者が文法学習をする時に、英文法の問題集を手に取ると思いますが、気を付けなければならない事があります。  

 

それは”英文法の全体像を把握できているか?”ということです。  

 

英文法の全体像を把握できている場合は、手に取った問題集の解説を読んでも理解出来るはずです。  

 

例えば、自動詞と他動詞の部分について読んでいる時に〝自動詞なので目的語を取る為に前置詞が必要だ〟などという解説を読んでも理解出来る場合は、ある程度体系的な知識がそれに関してある状態です。

(→※ 自動詞 他動詞について興味がある方は 自動詞 他動詞 見分け方 を参照してみて下さい。)

 

また、文法書の解説を読み、thatを発見した時に、自分の頭の中にthatについて、ある程度体系的な知識があれば〝ああ、これは後ろの文章構造が不完全になっているので関係代名詞のthatだ〟などと判断していくことも出来ます。

→※thatの識別に関してはthat 使い方 を理解しようを参照頂きたい。)  

 

ところが、そういった事が出来ない場合、全体像が把握できていない可能性が非常に高いのです。  

 

動名詞や関係代名詞など、文法項目別に分類された問題集の問題にチャレンジし「mindは動名詞のみを目的語に取る動詞なので、正解はing形になっている”B”」などと書かれた解説を読んだ時に内容が理解出来るのであれば、その分野に関して、ある程度の体系的な知識があり、理解出来ていることになります。  

 

このようにして、問題の正解・不正解を問わず、解説を読み、ほぼ全ての文法事項に関して理解出来るのであれば、英文法の全体像が体系的に把握できていると考えても良いかもしれません。  

 

ですが、解説を読んでもピンとこないところが、かなり多くある場合、これは体系的な英文法が理解出来ていないことになります。  

 

このような場合、全体像が見えていない状態で、文法項目別の英文法問題集を使って細部に渡る知識をインプットしようとしても、理解することが出来ないのです。

 

こういった時は、まず英文法の全体像をある程度頭の中に入れてしまう方が良いのです。

 

段階2 英文法の詳細を知る段階

 

体系的な英文法の全体像が把握は出来ているけれど、大学受験  TOEIC対策  英検対策 などの為の文法項目別の問題に取り組んだ時に、正答率が低い場合は、英文法細部に関する知識を持っていないということになります。

 

英文法の詳細なポイントを把握出来ていないので、正解を選べないと言う事になります。   このような方は、英文法細部に関する知識を仕込むことで、英文法力を一層アップすることが出来きます。

 

英文法の全体像を体系的に学習するには?

英文法力 を効率的に高める学習手順3  

 

英文法の全体像を把握する為の学習として、まず自分で学習しやすい文法分野から以下の2つの学習をしてみることをお奨めします。  

 

①英文法書の文法毎の例文を、英語から日本語に和訳できるか?

②英文法書の文法毎の例文を、日本語から英語に英訳できるか?  

 

まず、①に関してですが、英文法書の文法項目ごとの例文を、英語から日本語に和訳できるか?というところから始めてみるのが良いです。  

 

もし、ここで、和訳がうまく出来なければ、根本的な部分の理解が欠けていることになるので、解説を読み理解を深める必要があります。  

 

次に②に関してですが、和訳がスラスラ出来る人でも、英訳することがうまく出来ない人は、その英文法項目について、解かったつもりになっている場合が多いです。   もし、この段階で知らない英単語を調べても、日本語から英語にすることが出来なければ、この文法分野に関する知識が危ういことになります。  

 

したがって、この危うい部分を放置しないで、再度学習をシッカリやる必要があります。   もし、①、②もスムーズにクリア出来て、苦労しない場合は、完全に理解出来ているか、本当に細かい部分を知らないだけであるので、別の文法項目について学習していく方が良いでしょう。  

 

英文法の全体像を把握することが重要であるので、自分であまり苦労しない項目から学習を開始するのが、一番達成感が湧きやすい方法です。

 

英文法の全体像を把握する時の注意点

 

英文法の全体像を効率的に把握するには、上記で述べたように、自分で取り掛かり易い部分から始めるべきですがが、注意しなければならないことがあります。  

 

それは、品詞知識と連動するケースです。以下のようなものがあります。  

 

・名詞(代名詞)・不定詞の名詞的用法・動名詞名詞節 

 

(※動名詞に関して興味のある方は〝動名詞とは何か知っていますか?〟を参照してみて下さい。)

(※不定詞の名詞的用法に関して興味のある方は〝不定詞の名詞的用法ってコウなんです。〟を参照してみて下さい。)

 

 

・形容詞・不定詞の形容詞的用法、関係代名詞

 

(※不定詞の形容詞的用法に関して興味のある方は〝不定詞の形容詞的用法が分かったよ!〟を参照してみて下さい。)

 

副詞・不定詞の副詞的用法・関係副詞  

 

それぞれ、バラバラに掘り下げやすいところから開始しても構いませんが、品詞の理解を先にガッチリ行った方が、それぞれの知識が連動しているので、それ以外の項目の理解は比較的スムーズに進みます。急がば回れです。

 

 

一度の学習で英文法の全体像を把握しようとしない!

 

英文法の全体像を把握しようとする時に、一度で細かいところまで覚えようとする必要はありません。段階的に少しずつ、自分の理解を深めれば良いのです。  

 

特に英語初心者の人は、どこまで深く学習すれば学習すれば良いのかも理解出来ていないので、少しずつ行う方が良いです。  

 

また、一度ある英文法項目に取り掛かった時に、思ったよりも難しいと感じたり、理解するのに時間がかかりそうな時は、一度それを置いておき、別な項目に移ってみるのも良いと思います。  

 

少しずつ英文法を学習する為には、以下のように進めてみると良いです。  

 

1.模範英文をみて和訳が出来るようになる。

. 模範の日本語をみて英文が作れるかを確認する。

3.今習っている英文法が他の分野と関係していないか?考えてみる。(ex. 名詞と名詞節 形容詞と関係代名詞など)  

 

英文法の詳細を学習するには?

英文法力 を効率的に高める学習手順4  

 

自分で英文法学習を行う時に「英文法項目に対して、どのような視点が重要なのか?」という事に自分で気付くのは難しいものです。

 

そんな時に非常に役に立つのが、文法項目別の英文法問題集です。  

 

自分が大学受験をするのであれば、大学受験用。TOEIC学習をするのであれば、TOEIC用。英検学習をするのであれば、英検学習用の文法項目別英文法問題集を一冊やってみると、詳細が把握できます。  

 

例えば、使役動詞ということについて、ある程度体系的な知識があっても、更に詳細な知識を必要としたければ、その部分をやってみると良いのです。

 

そうすると、使役動詞have に関しては・・・

 

have 目的語 原形   (I had my sister make a cup of cofee.)

have 目的語 過去分詞 (I had my car repaired)  

 

という2つの点に注意しなければならない などということが問題演習を通じて理解できます。英文法書を読んで覚えるよりも、頭に入り易いのです。

 

また、使役動詞に関してですが 使役動詞 目的語 原形 となっているものを (I made TOM clean the room) 目的語の部分を主語にして文を作った場合、受身の文章に変化するが (Tom was made to clean the room (by me))   その際、原形だった部分は原形不定詞でではなくて、to 不定詞に変化する などということを問題集を解きながら学ぶ方が楽です。

 

(※使役動詞に関して詳細を知りたい方は → スッキリ!使役動詞 make let have はこうだべさ~ を参照してみて下さい。)

 

英文法学習を加速させるには?

 

英文法学習は可能な限り素早く終わらせたいものです。毎日の英文法学習を効率的に進めて行きたいものです。そうするために、以下の2つの点を考えておくと良いと思います。  

 

・資格試験をうまく利用する。

・英文法書を2・3冊持ち違う視点から英文法を眺めてみる。  

 

 英検 TOEIC TOEFL試験を利用する。

 

英文法学習スピードをアップさせる手っ取り早い方法は、英検、TOEIC、TOEFLなどの資格試験にチャレンジしてみることです。   この中でも英検はオススメです。

 

というのも、英検は級別に分かれているので、段階的に必要な英文法を構築できるからです。〝英検3級ではこの範囲まで問われる〟など範囲が決まっているためです。少しずつ上の級にチャレンジすると、少しずつ文法知識を増やすことができます。

 

  TOEICやTOEFLは全ての英文法項目を理解した後で受けないと、結果に反映されないため、モチベーションを維持することを考えると、英検がオススメです。  

 

また、英文法を最終的に使いこなすことを考えると、英単語の習得なども必要になります。英検は、この部分も段階的に伸ばすことが出来ます。

 

英文法書は2・3冊持ち、違う視点からの解説を読み理解を深める。

 

英文法学習を進める時に、複数文法書を持っていると、意外と理解が深まることが多いと思います。私も何冊か文法書は持っています。有名な「フォレスト」や江川泰一朗先生の「英文法解説」などです。  

 

ただ、学習者によって解説の仕方に対する好みと言う部分もあるので、自分が納得いくものを購入すれば良いと思います。  

 

英文法書の判断の仕方がわからない人は、amazon などでトップ10位の英文法書の書評をまず読み、実際に書店に行き、中身を比べ、自分と相性の合うものを買うのが良いと思います。

 

英文法を自分で使える知識にする為には?

英文法力 を効率的に高める学習手順5

 

英文法の内容は理解出来たけれど〝自分で使える知識になっていないので、使える形に変えたい〟という方もおられると思います。そのような方は以下を考えてみれば良いと思います。  

 

・自分が習得した知識を人に説明出来る状態であるか?

・英文法書などの例文を自分なりにアレンジしてみる。

 

英文法書などから習得した内容を人に説明出来るか?

 

英文法を文法書などから習得し、自分が使いこなせる為には、まず自分自身でキチンとその項目を理解している必要があります。  

 

英文法書などで、学んだ直後は本の内容そのものを暗記している状態で、理解が進んでいない場合が多いと思います。理解が十分ではないものは、いざそれを運用したり、応用しようと思っていも、思うように行きません。  

 

そこで、自分が本当にきちんと理解出来ているかどうか?を確認する為に〝他の人にその項目を説明できるか?〟試してみると良いと思います。  

 

相手がいない時は、インターネット内の見知らぬ人物の画像でも観ながら、相手に説明してみると良いと思います。  

 

そこで説明出来る場合は、理解がうまく進んでいるが、出来ないものは、再度自分が何を理解出来ていなかったのか?確認してみると良いと思います。  

 

これらのプロセスを何回か繰り返すだけで、文法項目に対する理解は格段に上がると思います。

 

 英文法項目を使い、自分なりの英文を作れるか?

 

私は、元々暗記力が良くない事もあって、模範例文などは殆ど暗記出来ないし、覚えてもスグに忘れてしまいます。

 

ところが、英文法書などの例文を自分が良く使う形に変えてみると、結構簡単に覚えることが出来て忘れないのです。

 

例えば、仮定法過去を学習している時に・・・・   ・もし私が鳥だったら、空を飛ぶことが出来るだろう。   このような例文を見ても、殆ど私はこの例文は使いません。  

 

むしろ〝もし私が犬だったら、一日中寝ているだろう〟とする方が、私の思考パターンに合っているし、実際英会話をする時に、良く使いそうなパターンです。  

 

このように、各英文法項目の例文を眺めながら〝自分であれば、このような英文を使うだろう〟と考えてみるだけで、使える知識に変わり易くなると思います。