形容詞節とは何か?2つの必須パターンを抑えよう!

形容詞節

 

前回は名詞節でした。節と名詞の働きについて理解すると理解はスムーズに進んだと思います。今回は形容詞節です。節とは何か?を理解し形容詞の働きについて理解する事が重要になります。

 

 

形容詞節が分ると以下の問題が出来るようになります!

 

形容詞節に注意しながら1番~5番の英文を和訳して下さい。

 

1.2000 was the year when the student got serious.

2.I don’t like people who tell lies.

3.Please select the word whose meaning is the same as the underlined word in the sentence.

4.The area where ghosts often appear is located near the station.

5.Does she know the man whom he met here last week? 

 

以下の6番~10番の英文が名詞節か形容詞節のどちらか?判別し和訳してください。

 

6.Do you know who cleans this room every day?

7.This is the day when they will be getting married.

8.Please tell me where you want to go.

9.I don’t know the reason why she always complains of others.

10.The girl who is standing by the car is my sister.

 

ポイント

 

形容詞節のポイントは以下になります。

 

節とは何か?を理解する。

形容詞の働きについて理解する。

形容詞節として使える文法項目にはどのようなものがあるか?を理解する。

 

 

形容詞節とは?

形容詞節2

 

 

・「形容詞」は〝名詞を説明する言葉〟です。

・「」とは 〝主語と動詞 を持った文の事〟です。

 

ですから、「形容詞節」は〝名詞を説明する文〟のことです。

 

 

形容詞節にはどのようなものがあるか?

 

 

・形容詞節には2つのパターンがあります。「関係代名詞」と「関係副詞」です。

 

以下でそれぞれのケースについて例示します。

 

 

関係代名詞が形容詞節で使われる場合

 

1.The girl who is studying at the desk is my sister.(机で勉強している女の子は私の妹です。)

2.These are the computers which are going to be used in the school next year.(これらは来年その学校で使われるコンピュータです。)

3.I know the boy whose farther owns the company.(私は父がその会社を所有している男の子を知っています。)

4.This is the book whose title is very eye-cathing.(これがタイトルが目を引く本です。)

5.The man whom she loves is very young.(彼女が愛するその男はとても若い。)

6.The bicycle which he bought was very reasonable.(彼が買った自転車はとてもお手頃です。)

 

 

・1番の文では、関係代名詞主格 whoを使っています。 who~studying までが形容詞節になっています。先行詞 The girl を修飾しています。

・2番の文では、関係代名詞主格 whichを使っています。 which~next year までが形容詞節になっています。先行詞 the computers を修飾しています。

 

・3番の文では、関係代名詞所有格 whoseを使っています。 whose~company までが形容詞節になっています。先行詞 the boy を修飾しています。

・4番の文では、関係代名詞所有格 whoseを使っています。 whose~eye-catching までが形容詞節になっています。先行詞 the book を修飾しています。

 

・5番の文では、関係代名詞目的格 whomを使っています。 whom~loves までが形容詞節になっています。先行詞 The man を修飾しています。

・6番の文では、関係代名詞目的格 whichを使っています。 whom~loves までが形容詞節になっています。先行詞 The bicycle を修飾しています。

 

関係副詞が形容詞節で使われる場合

形容詞節3

 

1.This is the date when the author first published the book. (これがその著者が最初にその本を出版した日です。)

2.I want to visit the location where they filmed this movie.(私は彼らがこの映画を撮影した場所を訪れたい。)

3.The way how we process your personal data is secret.(我々があなたの個人データを処理する方法は秘密です。)

4.I know the reason why he could improve English in such a short time.(私は彼がそんなに短期間に英語を上達することが出来た理由を知っています。)

 

 

・1番の文では関係副詞 when を使っています。when~book までが形容詞節になっています。先行詞 the dateを修飾しています。

・2番の文では関係副詞 where を使っています。where~movie までが形容詞節になっています。先行詞 the locationを修飾しています。

 

・3番の文では関係副詞 how を使っています。how~data までが形容詞節になっています。先行詞 The wayを修飾しています。

・4番の文では関係副詞 why を使っています。why~time までが形容詞節になっています。先行詞 the reasonを修飾しています。

 

 

形容詞節と名詞節 見分け方 

 

形容詞節と名詞節の違い見分け方がわからない!と思う方もいるでしょう。例えば以下のような形です。

 

1.I don’t know where she lives. (私は彼女が何処に住んでいるのかわかりません。)

2.This is the place where she lives.(これは彼女が住んでいる場所です。)

3.Do you know when the dispute was resolved?(あなたはその論争がいつ解決されたのか知っていますか?)

4.I cannot remember the year  when the dispute was resolved.(私はその論争が解決された年を思い出せない。)

 

上記4つの文下線部分が名詞節か形容詞節なのか?と迷っても以下の考え方が理解出来れば大丈夫です。

 

名詞節とは、節(=文)が文中の名詞を置ける位置に配置されているものです。ですから、文章全体が主語、目的語、補語、前置詞の目的語のいずれかになっているものです。

形容詞節とは、節が名詞を説明するものです。 

 

上記問題に関してですが・・・

 

1番のwhere~lives は他動詞knowの目的語の位置に配置されているので、名詞節です。

2番のwhere~lives は the place を修飾する形になっているので、形容詞節です。

3番のwhen~resolvedは他動詞knowの目的語の位置に配置されているので、名詞節です。

4番のwhen~resolvedは the year を修飾する形になっているので、形容詞節です。

 

 

冒頭の問題解説

冒頭の問題解説です。

 

1番の問題「2000 was the year when the student got serious.」

日本語訳:2000年はその学生が真面目になった年です。

・関係副詞のwhenを使っています。先行詞は時間を表す言葉〝the year〟になっています。

 

2番の問題「I don’t like people who tell lies.」

日本語訳:私は嘘をつく人達が好きではありません。

・関係代名詞主格のwhoを使っています。先行詞は〝people〟になっています。

 

3番の問題「Please select the word whose meaning is the same as the underlined word in the sentence.」

日本語訳:意味が文中の下線が引かれた単語と同じ単語を選びなさい。

・関係代名詞所有格whoseを使っています。先行詞は〝the word〟になっています。

・underlinedの部分は過去分詞修飾になっています。

 

4番の問題「The area where ghosts often appear is located near the station.」

日本語訳:幽霊がよく現れるその地域は駅の近くに位置しています。

・関係副詞 を使っています。先行詞は場所を表す言葉〝The area〟になっています。

 

5番の問題「Does she know the man whom he met here last week?」

日本語訳:彼が先週ここで会ったその男の人を知っていますか?

・関係代名詞目的格whomを使っています。先行詞は〝the man〟になっています。

 

6番~10番の問題は名詞節と形容詞節の判別、和訳です。

 

6番の問題「Do you know who cleans this room every day?」

日本語訳:あなたは誰がこの部屋を毎日掃除するか知っていますか?

・名詞節です。

・who~every day が疑問詞主語の疑問文になっており目的語の位置で使われています。

 

7番の問題「This is the day when they will be getting married.」

日本語訳:これは彼らが結婚する日です。

・形容詞節です。

・whenは関係副詞のwhenで先行詞the day を when~married までが修飾しています。

 

8番の問題「Please tell me where you want to go.」

日本語訳:あなたが何処へ行きたいか私に教えて下さい。

・名詞節です。

・tellは第4文型を取れる動詞です。

・tellの2つ目の目的語の位置にwhere~goまでの間接疑問文が入っている形です。

 

9番の問題「I don’t know the reason why she always complains of others.」

日本語訳:私は彼女がいつも他人の文句を言っている理由がわかりません。

・形容詞節です。

・whyは関係副詞で先行詞the reasonをwhy~othersまでが修飾しています。

 

10番の問題「The girl who is standing by the car is my sister.」

日本語訳:車の傍に立っている女の子は私の妹です。

・形容詞節です。

・whoは関係代名詞主格で先行詞 The girlをwho~my sisterまでが修飾しています。

 

 

重要文法用語まとめ

 

・形容詞節

形容詞の働き

名詞節

文章の中で名詞を置ける位置

関係代名詞 主格 who

関係代名詞 主格 which

関係代名詞 所有格 whose

関係代名詞 目的格 whom

関係代名詞 目的格 which

関係副詞

過去分詞修飾

疑問詞主語

第4文型

自動詞 他動詞

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

節=文=主語と動詞を持った構造

形容詞=名詞を詳しく説明する言葉

形容詞節は「関係代名詞」と「関係副詞」の2種類

 

というポイントが解ると理解はサクサク進むはずです!

 

 

前置詞 関係代名詞 なぜ がコレで解決!

前置詞   関係代名詞 なぜ がコレで解決!

 

関係代名詞について学んでいると、前置詞+関係代名詞 のような形が出てきて難しく感じることがあります。私が初めてこの形を見た時は、非常にチンプンカンプンだった記憶があります。

 

今から考えれば、理解するのに非常に困難を感じた理由は〝複合的な要因〟が隠れていたからでした。今回は「前置詞 関係代名詞」についてお伝えしながら、この複合的な要因についても触れたいと思います。

 

 

前置詞 関係代名詞が理解出来ると以下の問題が解るようになります。

前置詞 関係代名詞2

 

・以下の(   )内に適切な前置詞を入れて文章を完成させて下さい。

 

1.This is the role (  ) which she became famous.

2.Do you remember the day (  ) which we met each other first?

3.I don’t know the temperature (  ) which ice starts to form.

4.There are a few things (  ) which I believe.

 

・以下の英文の誤りをみつけて下さい。

 

5.Do you know the country which he went?

6.She knows the school for that he works.

7.Do you remember the town to which he visited?

8.The city on which she lives is Sapporo. 

 

 

 

前置詞 関係代名詞のポイント

 

関係代名詞 目的格を理解する。

前置詞+関係代名詞の前置詞が使われる理由を理解する。

どのような場合に前置詞+関係代名詞 になるのか?幾つかのパターンを知る。

 

 

関係代名詞 基本は大丈夫?

前置詞 関係代名詞3

 

前置詞+関係代名詞を理解するには、関係代名詞の基本について理解が出来ていなければなりません。

 

特に関係代名詞 目的格のところが重要になります。まず、この部分の知識を正確に理解することで、前置詞+関係代名詞の理解もスムーズに進みますから、焦らずにこちらで基礎固めをして下さい。

 

関係代名詞 目的格 理解は大丈夫ですか?

 

 

 

前置詞 関係代名詞 どうしてこのような形になるのか?

前置詞 関係代名詞4

 

以下のような英文を見ることがあります。

 

・This is the city in which he was born.(これは彼が生まれた街です。)

 

このような形を見た時に〝どうしてin which という形になるのか?〟と考える方が多いと思います。このような形になるのは上記の英文が元々以下のような2つの英文であった為です。

 

A:This is the city.

B:He was born in the city. 

 

関係代名詞のページで述べたように、〝骨格で使う文〟と〝説明で使う文〟を組み合わせる時には、説明として使う文の中で重複する部分を削らなければなりません。削ると以下のような形になります。

 

A:This is the city.

B:He was born in the city

 

削った部分が前置詞の目的語になっており、削った部分がthe city=物なので、使える関係代名詞は以下の表の中の目的格〝which〟か〝that〟になります。

 

  主格 所有格 目的格
 人 who whose whom
 物 which whose which
 人・物 that  that

 

 

上記AとBの部分を関係代名詞 目的格を使って繋ぐと以下のような形になります。

 

This is the city which he was born in.

・This is the city that he was born in.

 

前置詞〝in〟を最後に残したくなければ、以下の形も可能です。

 

・This is the city in which he was born. 

 

このような形が〝前置詞+関係代名詞〟です。

 

ただし、in thatのような前置詞+関係代名詞thatの形は不可です。

 

 

前置詞+関係代名詞には、前置詞+whichだけではなく以下のような形もあります。

 

・The people with whom he works are very kind.(彼が一緒に働いている人達はとても親切だ。)

 

上記の英文は元々以下のような2つの英文です。

 

A:The people are very kind.

B:He works with the people.

 

A文を骨格とし、B文を説明で使う形になるので、説明として使うB文の中で重複する部分を削らなければなりません。削ると以下のような形になります。

 

A:The people are very kind.

B:He works with the people.

 

削った部分が前置詞の目的語になっており、削った部分がthe people=人なので、使える関係代名詞は以下の表の中の目的格〝whom〟か〝that〟になります。

 

  主格 所有格 目的格
 人 who whose whom
 物 which whose which
 人・物 that  that

 

上記AとBの部分を関係代名詞 目的格を使って繋ぐと以下のような形になります。

 

The people whom he works with are very kind.

The people that he works with are very kind.

 

前置詞〝with〟を最後に残したくなければ、以下の形も可能です。

 

The people with whom he works are very kind.

 

このような形が〝前置詞+関係代名詞〟です。

 

ただし、with thatのような前置詞+関係代名詞thatの形は不可です。

 

 

このようにして考えていくと、前置詞 + 関係代名詞を理解するためには、以下の条件が必要になります。

 

関係代名詞 目的格の基本をシッカリ理解出来ていること。

前置詞が使われる理由を知らなければならない。 

 

前置詞が使われる理由を知る為には、様々な前置詞+関係代名詞の形を理解し、その前置詞が何故必要になるのか?を理解する必要があります。以下でそれについて述べたいと思います。

 

関係代名詞 前置詞の種類にはどのようなものがあるか?

前置詞 関係代名詞5

 

 

1.She left for the school at which she works.

(彼女は彼女が働く学校へ向けて出発した。)

・at which になっているのは、work at ~ ~で働く という形でworkを使う為です。

・上記の文は・・

 

・She left for the school.

・She works at the school.

の2つに分けることが出来ます。

 

2.They will return to the contries from which they came.

(彼らは彼らがやってきた国へ戻るつもりだ。)

・from which になっているのは、 come from ~  ~来るという形でcomeを使う為です。

 

3.That is a comment up with which I can not put.

(あれは私が我慢できないコメントです。)

・up with which になっているのは、 put up with~  ~を我慢する という句動詞でputを使う為です。

 

4.The tree under which the body was buried is growing.

(その死体が埋められた木は成長している。)

・under which になっているのは、bury under~  ~の下に埋める という形でburyを使う為です。

 

5.You are not responsible for things over which you have no control.

(あなたは管理できない事柄に対して責任はない。)

・over which になっているのは、have control over ~  ~の支配 ~の管理 という形で名詞 control を使う為です。

 

6.They became aware of new areas into which investigation need to be made.

(彼らは調査が必要とされる新しい分野に気付いた。)

・into which になっているのは、 investigation into ~  ~への調査 という形でinvestigationを使う為です。

 

 

 

前置詞 関係代名詞 完全文とは?

前置詞 関係代名詞6

 

 

参考書などで 〝前置詞+関係代名詞 の場合、関係代名詞の後ろは完全な文である〟と説明されている場合があるのですが、ここがよく解らないと生徒さんなどに尋ねられることがあります。

 

これまでに前置詞+関係代名詞の様々な例を記してきましたが、実際に関係代名詞の後ろをみてみると完全な文であることが解ります。

 

例えば〝She left for the school at which she works.〟という文ですが、関係代名詞より後ろは〝she works〟だけで完全な形になっています。完全な文と言うのは、その文だけで意味が成立し文法的に正しい文のことです。〝彼女は働く〟workは自動詞として使われているので、主語+動詞 という第1文型になって成立しています。

 

もう一つ別な文章で検証したいと思います。

 

You are not responsible for things over which you have no control.〟という文ですが、関係代名詞より後ろは完全な形になっています。〝you have no control〟(あなたは管理しない)この文だけで成立し文法的に正しい形です。have ~ は他動詞として使われており、後ろに目的語が使われているので完全な文と言うことになります。

 

このようにしてみると、前置詞+関係代名詞 の後ろは完全な文であると正確に判断するには、関係代名詞の知識に加えて・・・

 

動詞が自動詞か?他動詞か?

自動詞の時に一緒に使われる前置詞を知る。

句動詞の知識

名詞や形容詞と一緒に使われる前置詞 

 

などの総合的な知識が必要になります。

 

このような知識も日常学習において、少しずつストックしていくことが大切です。

 

 

関係代名詞 in which where

 

・前置詞+関係代名詞 について学ぶと in which と関係副詞のwhere の書き換えなどが気になると思います。簡単に下に記してみたいと思います。 

 

Japan is the contry in which I was born.(日本は私が生まれた国です。)

上述したように、前置詞を関係代名詞の直前に置くという事は、関係代名詞以下にその前置詞が必要になるからですが、上記の英文の場合以下のように英文を分けることが出来ます。

 

・Japan is the country.

・I was born in the country.

the countryの部分が重複しているので削り、削った部分が名詞で前置詞の目的語になっている為、関係代名詞の目的格を使います。

 

一方、関係副詞を使って同じ内容を記している以下の文ですが・・

 

・Japan is the country where I was born. 元々の形は以下のような2つの文章に分けることになります。

 

・Japan is the country.

・I was born in the country. 前置詞inのところまで含め〝in the country=その国で〟という副詞の働きをする部分を削ることになるため〝関係副詞〟のwhereを使う形になります。関係副詞について詳細を知りたい方は・・ 

 

関係副詞 関係代名詞との違いが判る男になろう! を参照してみて下さい。

 

 

冒頭の問題解説

前置詞 関係代名詞7

 

・冒頭の問題解説です。

 

1番~4番は空欄に正しい前置詞を入れる問題です。

 

1番の問題:This is the role (for) which she became famous.

(これは彼女が有名になった役です。)

・形容詞famousとforを一緒に使っています。became famous for the role=その役で有名になった。 famous for ~ ~で有名 と言う形です。この前置詞forが関係代名詞の前に付いた形になります。

・becomeは第2文型で使われています。

 

2.Do you remember the day (on) which we met each other first?

(あなたは私達が初めてあった日を覚えていますか?)

・we met each other first on the day.   〝その日に〟=on the day の前置詞 on が関係代名詞の前に付いた形になります。

・first は動詞を修飾する副詞です。目的語があるので、その後ろに配置されています。

 

3.I don’t know the temperature (at) which ice starts to form.

(私は氷が出来始める温度を知りません。)

・ice starts to form at the temperature  〝その温度で〟=at the temperature の前置詞 at が関係代名詞の前に付いた形になります。

 

4.There are a few things (in) which I believe.

(私が信じる少しの事柄があります。)

・believe in  ~ 〝~を信じる〟の前置詞 in が関係代名詞の前に付いた形になります。believe は他動詞でも使えますが、この場合は自動詞として使っているので、目的語を取るために前置詞inが必要になっています。

 

5番から8番は文中の間違いを探す問題です。  

5.Do you know the country which he went? 

(あなたは彼が言った国を知っていますか?)

の文ですが・・・正解は以下のような形になります。

 

Do you know the country which he went to?

Do you know the country to which he went?

・whichを活かして正解にするには上記の形になります。動詞wentは自動詞ですので前置詞toが必要になります。

 

6.She knows the school for that he works.

(彼女は彼が働く学校を知っています。)

 の文ですが・・・正解は以下のような形になります。

 

・She knows the school that he works for(またはin、at).

・workは自動詞で使われているので 前置詞 for,in,atのいずれかが必要になります。

・関係代名詞thatを使っているので関係代名詞の前に前置詞を置くことはできません。

 

7.Do you remember the town to which he visited?

(あなたは彼が訪れた街を覚えていますか?

の文ですが・・・正解は以下のような形になります。

 

Do you remember the town which he visited?

・前置詞toを削らなければなりません。

・visitは他動詞で目的語を取ることが出来る為、前置詞toは必要ありません。

 

8.The city on which she lives is Sapporo. 

(彼女が住んでいる都市は札幌です。)

の文ですが・・・正解は以下のような形になります。

 

The city in which she lives is Sapporo.

The city which she lives in is Sapporo.

 

・whichを活かして正解にするには上記の形になります。

・動詞liveは自動詞で目的語を取る時には前置詞inになります。

 

 

 

重要文法用語まとめ

 

関係代名詞 目的格

自動詞 他動詞

名詞の置ける位置

関係副詞

第2文型

副詞

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

前置詞+関係代名詞を本格的に理解するためには、関係代名詞 目的格の基本は勿論、自動詞や他動詞なども含め幅広い知識が必要になります。一つ一つの理解を着実に固めることで、シッカリと理解出来るようになります。

 

関係副詞 関係代名詞との違いが判る男になろう!

関係副詞 関係代名詞との違いが判る男になろう!

 

以前、関係代名詞 主格  所有格  目的格 について学びました。関係代名詞を学んだ後で、関係副詞を学ぶと違いが分からなくなり混乱してしまうことがあります。

 

例えば、TOEICや英検の文法問題集などで、以下のような問題に取り組んでいる時に間違いをしがちです。

 

問題:This is the place(       )she visited last week.

A:which

B:where

C:in where

D:in that 

 

正解はA:whichで関係代名詞 目的格を選ぶことになりますが「先行詞に場所を表す言葉がある時にはwhereではないのか?」と思う方もいると思います。

 

関係副詞と関係代名詞の違いが解ると上記の問題でも納得しながら答えることが出来るようになります。

 

 

関係副詞が理解出来ると以下のような問題が出来るようになります!

関係副詞 関係代名詞違い2

・以下の日本語を英語にしてみて下さい。

 

1.私は彼女が笑い出した理由がわかりません。

2.これは私がケーキを焼いた方法です。

3.札幌は2月に雪まつりが開かれる市です。

4.水曜日は学生が早く帰宅する日です。

 

 

関係副詞のポイント

関係副詞 関係代名詞違い3

 

・関係副詞のポイントは以下になります。

 

関係副詞の種類を覚える。

関係副詞と関係代名詞の違いを理解する。

 

 

関係副詞の種類

関係副詞 関係代名詞違い4

 

・関係副詞には以下のようなものがあります。

 

when: 先行詞に〝時間〟を表す言葉がある時に使います。

Friday is the day when we eat curry.

 

where: 先行詞に〝場所〟を表す言葉がある時に使います。

・This is the school where he teaches English.

 

why: 先行詞に〝理由〟を表す言葉がある時に使います。

・He didn’t tell me the reason why he looks sad.

・動詞 look は第2文型 SVCで使われています。

 

how: 先行詞に〝方法〟を表す言葉がある時に使うという考え方ですが、the way は省略されます。

That is how he cleaned this room.

 

 

関係副詞と関係代名詞の違い

関係副詞 関係代名詞違い5

 

関係副詞と関係代名詞の違いは文章構造の違いです。

 

1.I don’t know the town where Ken was born.

2.I don’t know the town which Ken was born in.

 (私はケンが生まれた街を知りません。) 

 

1番目の文章では文章分けた時に2つの完全な文章になります。

 

・I don’t know the town.

・Ken was born. 

 

これだけでは関係副詞を選ぶ理由がわからないので、いまいち納得できない・・・という方もいるかと思います。実はこの文章は元々以下のような形でした。

 

・I don’t know the town.

・Ken was born in the town.  

 

〝in the town〟を削り、代わりに関係副詞 where を使います。 in the town は 〝その街で〟という意味で副詞の働きをするフレーズ(=副詞句)です。ですから関係副詞を使うことになります。 

 

関係副詞 関係代名詞違い6

 

2番目の文章で関係代名詞 which を使わなければいけないのは

Ken was born in___. とinの後ろの部分が不完全な形となっているためです。関係代名詞の文は元々2つの文章を組み合わせる際に、重複する部分を削るというプロセスがあります。

 

I don’t know the town which Ken was born in. という文の場合、元々・・・

・I don’t know the town.

 

・Ken was born in the town.という文で、townの部分が重複しているので削り、前置詞の目的語となっており、重複した部分が物を表す言葉であるため、目的格のwhichを使つという形になっています。削った部分が名詞であるため関係代名詞を選択する必要があります。

 

 

冒頭の問題がありましたが・・・

 

This is the place(       )she visited last week.

A:which

B:where

C:in where

D:in that 

 

で正解がAの関係代名詞 目的格になるのは、後ろの文が不完全な構造になっているためです。動詞 visit は他動詞で〝~を訪れる〟 ですから目的語が必要になります。

→ 自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!

 

 

冒頭の問題解説

関係副詞 関係代名詞違い7

 

・冒頭の問題解説です。

 

・1番の問題〝私は彼女が笑い出した理由がわかりません。〟ですが・・・

・答えは『I don’t know the reason why she bursted into laughter.』になります。

・先行詞が理由を表す言葉ですので、関係副詞 why を使います。

・burst into laughter は「笑い出す」という意味なので覚えましょう。

 

 

・2番の問題〝これは私がケーキを焼いた方法です。〟ですが・・・

・答えは『This is how I baked the cake.』になります。

・関係副詞 howの場合は先行詞を省略した形で 使います。

 

関係副詞 関係代名詞違い9

 

・3番の問題〝札幌は2月に雪まつりが開かれる市です。〟ですが・・・

・答えは『Sapporo is the city where snow festival is held in February.』になります。

・先行詞が場所を表す言葉ですので、関係副詞 where を使います。

 

 

・4番の問題〝水曜日は学生が早く帰宅する日です。〟ですが・・・

・答えは『Wednesday is the day when students go home early.』になります。

・先行詞が時間を表す言葉ですので、関係副詞 when を使います。

 

 

 

重要文法用語まとめ

 

・関係代名詞

・関係副詞

・先行詞

 

まとめ

関係副詞 関係代名詞違い8

 

関係副詞の使い方の理解が進み、関係代名詞との違いは明確になりましたか?

 

関係代名詞は後ろの文章が不完全な構造である。

関係副詞は後ろの文章が完全な構造である。

 

というところが非常に重要になります。この部分だけは必ず覚えておきましょう!