原級比較
前回までに比較級と最上級について解説してきました。基本ルールは理解出来ているでしょうか?
実は、比較級と最上級についての基本が分かっていると、今回の原級比較は簡単です。ポイントを抑えて効率よく理解しましょう!
原級比較が理解できると以下の問題が出来るようになります!
以下の日本語を英語にしてみましょう!
1.この車はあの車と同じ位値段が高い。
2.この国はあの国と同じ位大きい。
3.私は私の兄と同じ位早く起きる。
4.彼女は彼女の先生と同じ位流暢にスペイン語を話す。
ポイント
原級比較を理解するためのポイントは以下になります。
・原級比較の基本的な形は?
・どのような品詞を原級比較にすることが出来るか?
原級比較の形と意味
〝as as 構文は AはBと同じ位・・・だ〟という意味になります。
例えば・・・
・This building is as tall as that building. 「この建物はあの建物と同じ位高い」という形です。
as asの間に形容詞や副詞を入れて 同じ位・・・だ という意味で使います。形容詞や副詞を使うというのは、比較級や最上級の場合と同じです。
〝形容詞や副詞が入ります〟 と言っても、イマイチぴんと来ない方もいるかもしれませんので、以下で記したいと思います。
どのような品詞を原級比較にすることが出来るのか?
上述したように、比較級や最上級の場合と同じように、形容詞や副詞を原級比較にする事が出来ます。
ピンと来ない場合は・・・
「同じ位○○○だ」 の○○○ に入る言葉を色々考えてみると良いと思います。
・同じ位背が高い(形容詞)
・同じ位美しい(形容詞)
・同じ位大きい(形容詞)
・同じ位新しい(形容詞)
・同じ位一生懸命に(副詞)
・同じ位注意深く(副詞)
・同じ位早く(副詞)
以上のように○○○の部分に入る言葉は形容詞や副詞になることが理解できると思います。
※ 形容詞の基本的な〝働き〟と〝位置〟について更に知りたい方は・・
→ 形容詞 参照してみて下さい。
※ 副詞の基本的な〝働き〟と〝位置〟について更に知りたい方は・・
→ 副詞 参照してみて下さい。
原級比較は非常にシンプル!
比較級や最上級の場合は、形容詞や副詞の音節の長さによって、形を少しだけ変えるものと、他の単語と組み合わせるなどありましたが、原級比較は非常にシンプルです。
「形容詞や副詞であれば、音節が短くても長くても、そのまま as as の間に入れていく」形になります。
・This building is as tall as that building.(この建物はあの建物と同じ位古い。)
・She is as beautiful as her sister.(彼女は彼女の妹と同じ位美しい。)
・I work as hard as him.(私は彼と同じ位一生懸命に働く。)
・He drives as carefully as his friend.(彼は彼の友人と同じ位注意深く運転する。)
冒頭の問題解説
冒頭の問題解説です。
1番の「この車はあの車と同じ位値段が高い。」ですが、値段が高い=形容詞(3音節)になります。原級比較の場合は、音節が長くてもとにかくas と as の間に入れる形になるので、This car is as expensive as that car.になります。
2番の「この国はあの国と同じ位大きい。」ですが、大きい=形容詞(1音節)になります。This country is as large as that country.
3番の「私は私の兄と同じ位早く起きる。」ですが、早く=副詞(2音節)になります。I get up as early as my brother.
4番の「彼女は彼女の先生と同じ位流暢にスペイン語を話す。」ですが、流暢に=副詞(3音節)になります。She speaks Spanish as fluently as her teacher.
重要文法用語のまとめ
・原級比較
・比較級
・最上級
・形容詞
・副詞
まとめ
原級比較は、比較級や最上級に比べて非常にシンプルで簡単だと思います。
比較級や最上級の理解が不十分な方は、この際もう一度それぞれのところに戻り、復習してみると良いでしょう。特に、それらの基本的な形と、形容詞、副詞がどのようなものか?理解する事が重要になります。
それぞれの知識が連動して、記憶に残りやすくなると思います。