関係副詞 関係代名詞との違いが判る男になろう!

関係副詞 関係代名詞との違いが判る男になろう!

 

以前、関係代名詞 主格  所有格  目的格 について学びました。関係代名詞を学んだ後で、関係副詞を学ぶと違いが分からなくなり混乱してしまうことがあります。

 

例えば、TOEICや英検の文法問題集などで、以下のような問題に取り組んでいる時に間違いをしがちです。

 

問題:This is the place(       )she visited last week.

A:which

B:where

C:in where

D:in that 

 

正解はA:whichで関係代名詞 目的格を選ぶことになりますが「先行詞に場所を表す言葉がある時にはwhereではないのか?」と思う方もいると思います。

 

関係副詞と関係代名詞の違いが解ると上記の問題でも納得しながら答えることが出来るようになります。

 

 

関係副詞が理解出来ると以下のような問題が出来るようになります!

関係副詞 関係代名詞違い2

・以下の日本語を英語にしてみて下さい。

 

1.私は彼女が笑い出した理由がわかりません。

2.これは私がケーキを焼いた方法です。

3.札幌は2月に雪まつりが開かれる市です。

4.水曜日は学生が早く帰宅する日です。

 

 

関係副詞のポイント

関係副詞 関係代名詞違い3

 

・関係副詞のポイントは以下になります。

 

関係副詞の種類を覚える。

関係副詞と関係代名詞の違いを理解する。

 

 

関係副詞の種類

関係副詞 関係代名詞違い4

 

・関係副詞には以下のようなものがあります。

 

when: 先行詞に〝時間〟を表す言葉がある時に使います。

Friday is the day when we eat curry.

 

where: 先行詞に〝場所〟を表す言葉がある時に使います。

・This is the school where he teaches English.

 

why: 先行詞に〝理由〟を表す言葉がある時に使います。

・He didn’t tell me the reason why he looks sad.

・動詞 look は第2文型 SVCで使われています。

 

how: 先行詞に〝方法〟を表す言葉がある時に使うという考え方ですが、the way は省略されます。

That is how he cleaned this room.

 

 

関係副詞と関係代名詞の違い

関係副詞 関係代名詞違い5

 

関係副詞と関係代名詞の違いは文章構造の違いです。

 

1.I don’t know the town where Ken was born.

2.I don’t know the town which Ken was born in.

 (私はケンが生まれた街を知りません。) 

 

1番目の文章では文章分けた時に2つの完全な文章になります。

 

・I don’t know the town.

・Ken was born. 

 

これだけでは関係副詞を選ぶ理由がわからないので、いまいち納得できない・・・という方もいるかと思います。実はこの文章は元々以下のような形でした。

 

・I don’t know the town.

・Ken was born in the town.  

 

〝in the town〟を削り、代わりに関係副詞 where を使います。 in the town は 〝その街で〟という意味で副詞の働きをするフレーズ(=副詞句)です。ですから関係副詞を使うことになります。 

 

関係副詞 関係代名詞違い6

 

2番目の文章で関係代名詞 which を使わなければいけないのは

Ken was born in___. とinの後ろの部分が不完全な形となっているためです。関係代名詞の文は元々2つの文章を組み合わせる際に、重複する部分を削るというプロセスがあります。

 

I don’t know the town which Ken was born in. という文の場合、元々・・・

・I don’t know the town.

 

・Ken was born in the town.という文で、townの部分が重複しているので削り、前置詞の目的語となっており、重複した部分が物を表す言葉であるため、目的格のwhichを使つという形になっています。削った部分が名詞であるため関係代名詞を選択する必要があります。

 

 

冒頭の問題がありましたが・・・

 

This is the place(       )she visited last week.

A:which

B:where

C:in where

D:in that 

 

で正解がAの関係代名詞 目的格になるのは、後ろの文が不完全な構造になっているためです。動詞 visit は他動詞で〝~を訪れる〟 ですから目的語が必要になります。

→ 自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!

 

 

冒頭の問題解説

関係副詞 関係代名詞違い7

 

・冒頭の問題解説です。

 

・1番の問題〝私は彼女が笑い出した理由がわかりません。〟ですが・・・

・答えは『I don’t know the reason why she bursted into laughter.』になります。

・先行詞が理由を表す言葉ですので、関係副詞 why を使います。

・burst into laughter は「笑い出す」という意味なので覚えましょう。

 

 

・2番の問題〝これは私がケーキを焼いた方法です。〟ですが・・・

・答えは『This is how I baked the cake.』になります。

・関係副詞 howの場合は先行詞を省略した形で 使います。

 

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・3番の問題〝札幌は2月に雪まつりが開かれる市です。〟ですが・・・

・答えは『Sapporo is the city where snow festival is held in February.』になります。

・先行詞が場所を表す言葉ですので、関係副詞 where を使います。

 

 

・4番の問題〝水曜日は学生が早く帰宅する日です。〟ですが・・・

・答えは『Wednesday is the day when students go home early.』になります。

・先行詞が時間を表す言葉ですので、関係副詞 when を使います。

 

 

 

重要文法用語まとめ

 

・関係代名詞

・関係副詞

・先行詞

 

まとめ

関係副詞 関係代名詞違い8

 

関係副詞の使い方の理解が進み、関係代名詞との違いは明確になりましたか?

 

関係代名詞は後ろの文章が不完全な構造である。

関係副詞は後ろの文章が完全な構造である。

 

というところが非常に重要になります。この部分だけは必ず覚えておきましょう!