英会話学習をする時に、何から手をつければよいのか分からないとか、英会話を個人レッスンで受けていて大量に話をしているにも関わらず、なかなか上達しないという方がいるかと思う。
本日は英会話を短期間で上達させるために必要な練習、短文 英作文 練習について述べたい。
短文 英作文 練習の必要性
英会話ができないと言う方に、何人もお会いしてきたが、英会話ができないと一口に言っても様々な症状がある。
多くの症状があるのは確かなのだが、英会話が出来ない原因を大きく2つに分けると以下になる。
①簡単な英作すら瞬時に出来ない。
②簡単な英作は出来るが、それをうまく運用することができない。
英会話ができないと嘆く方の多くは、実は①に相当している。簡単な事を疑問文なども含めて口からスラスラだすことがで出来ない。英会話などままならない状態である。(※疑問文に関するポイントに関しては〝英会話 疑問文 を味方に付けよう!〟を参照頂きたい。)
以下の日本語を瞬時に英作出来るだろうか?
1.あれは彼女が時々行くラーメン屋さんです。
2.彼女は何故忙しいのですか?
3.彼女は30年あまり札幌に住んでいます。
4.法隆寺は築何年ですか?
5。それは昨日彼が言ったことですか?
このような日本語をスラスラ口から英文で出せない人は、個人 英会話レッスンなどで大量に話す機会を設けても、殆ど上達出来ないし、レッスン時間が無駄になる。
従って、これができない人は、これを徹底的に行う必要がある。(※個人 英会話レッスンをうまく活用する方法に関しては〝英会話 個人レッスンで効率的に上達する方法〟を参照頂きたい。)
短文 英作文 練習を行う前に
短文 英作文 練習を行う際に、1つ出来なければいけないことがある。
それは英文法の体系的な理解である。短文英作文を練習する理由は、大量の簡単な英文を口から瞬時に出す練習を繰り返すことによって、英会話に必要な型(英文パターン)を体に覚えさせることにある。
従って、文法の理解ができていないと、大量の練習をこなすことができないので、時間ばかりかかって効率的な練習することができない。
また、文章を理解しながら練習することもできないので、応用力が育ちにくいという欠点がある。
英文法の理解ができていない人は、短い文章を口から出す練習を行う前に、まず英文法の理解ある程度進める必要がある。(※英文法の体系的な理解をどのように進めるか?について関心がある方は〝英文法力 を効率的に高める学習手順〟を参照頂きたい。)
短文 英作文 練習に有効な教材は?
短文英作文練習を行うのにあたり、どのような教材を使うのが有効であるかと言うと、森沢洋介先生の『瞬間英作文』シリーズである。
この教材をうまく使うと、短時間でかなりのことが言えるようになる。また、中学校レベルの英文法をガッチリ理解することにも繋がるので、後々、英検対策、TOEIC対策を行う際にも非常に有効になる。
練習はどのように行うべきか?
「瞬間英作文」などを使って、練習をする際に、絶対にやってはいけない事は『英文を意味もなく覚えること』である。これをやると、応用力が育たない。
例えば〝あなたは学生ですか?〟という英文を覚えても・・・・
〝彼女は先生ですか?〟となったり〝あなたは昨年学生でしたか?〟と変化しただけで、口からうまく英文を出せないという状態なる。これでは、練習自体が意味をなさない。
従って、絶対に丸暗記をしてはいけない。
また、どの程度学習するべきか?という事であるが、人にも寄るので、一概には言えないが、毎日ではなくても、週に3~4日程度は練習をしたい。
体に馴染む感じがするようになるまで、反復した方が良い。通勤・通学時間などの空き時間に行うとあまりストレスなく行うことが出来ると思う。
どこまで練習するべきか?
様々な英文パターンを、素早く特に意識する事無しに使うことが出来るようになれば、短文 英作文 練習は終了して良い。
〝素早く〟と敢て申し上げるのは、ゆっくり考えると英作を出来るだけの知識を持った人が、勘違いをしない為である。
ゆっくり英作を出来る位では、プレッシャーに晒される会話では使い物にならないからだ。〝英文法も理解できて、ゆっくり英作出来る という段階では、もう一段階足りない〟と言う事である。
スピーディーにあまり考える事がなく短文 英作がスラスラ出来るようになれば、そこから先の練習は、多読学習や英単語力増強を通じて、英語の細かな表現力を養うことである。
短文 英作文を実際の英会話に応用させる。
瞬間英作文シリーズなどで、英会話に必要な短文英作文のトレーニング終了した後は、どんどん英会話を行ってみると良い。
時々いらっしゃるのが、トレーニングの段階ではスラスラ、英文を口から出すことができるのに、実戦でそれをうまく応用することができない というケースだ。
このような方達は、自分が短文英作文の訓練で練習した英文を、眺め『自分であれば、これをどのような形で使うことができるであろうか?』とシュミレーションしてみることが有効である。
また、自分が口からうまく出さなかった英文をあとで分かるようにメモして置いたり、録音をしておくなどして、英会話レッスンの後などに『あれはどのように言えば良かったか?』と反芻してみることも非常に有効である。