接続詞 前置詞 違い・見分け方が誰でも簡単にワカル!
英文を読んでいると〝同じ英単語なのに使われ方が違っていてよく解からない!〟と思う事はないでしょうか?
様々なitや色々なthatも識別が出来なければならないものの一つですが、今回の『接続詞 前置詞の違い』も区別できることが重要です。
接続詞 前置詞 違い・見分け方が解ると以下の問題が出来るようになります。
AかB正しい方を選択し以下の( )内を埋め和訳してみて下さい。
1( )heavy rain,the road is closed.
A:because
B:due to
2 I did my best ( ) I was tired.
A:although
B:in spite of
3 Read this ( )talking to your boss.
A:before
B:because
4 Tell me how to learn a foreign language ( ) I sleep.
A:while
B:during
接続詞 前置詞 違い・見分け方のポイント
接続詞 前置詞 違い・見分け方のポイントは以下になります。
・接続詞・前置詞の使い方を理解する。
・接続詞・前置詞 両方で使える単語を知っておく。
・前置詞的に使える表現を知っておく。
接続詞の使い方
以前 副詞節を導く従属接続詞 のところでもお伝えしましたが、接続詞は以下のような形で使います。
・I studied English after I ate dinner.(私は夕飯を食べた後で英語を勉強した。)
・I listened to music before I went to bed.(私は寝る前に音楽を聴いた。)
上記の文の 〝after〟 〝before〟 は接続詞として使われています。
接続詞は文と文を繋ぐ言葉であるので、接続詞の後ろには完全な文章が来ます。完全な文章と言うのは、その文章を取り出した時に意味が成り立つ文の事です。
前置詞の使い方
前置詞の後ろには、名詞や名詞句などが続きます。文章を続けることはできません。例文を観ていくと判り易いです。
・I studied English after lunch.(私は昼食後英語を勉強した。)
→前置詞 afterの後ろに 名詞 〝lunch〟 が続いています。
・We were surprised after talking with her.(私達は彼女と話した後で驚いた。)
→前置詞 after の後ろに 動名詞句〝talking with her〟が続いています。
接続詞と前置詞の両方で使える言葉
上述したように接続詞と前置詞の使い方が解った後で、接続詞・前置詞両方で使えるものを記憶しておくと非常に便利です。以下のようなものです。
・after(~の後)
・before(~の前)
・until(~までずっと)
・since (~以来)
・as (~の時)
・I studied French after lunch.(私は昼食後フランス語を勉強した。)
→〝after〟を〝前置詞〟として使っています。
・I studied French after I ate lunch.(私は昼食を食べた後でフランス語を勉強した。)
→〝after〟を〝接続詞〟として使っています。
・I cleaned my house before breakfast.(私は朝食前に家を掃除した。)
→〝before〟を〝前置詞〟として使っています。
・I cleaned my house before I ate breakfast.(私は朝食を食べる前に家を掃除した。)
→〝before〟を〝接続詞〟として使っています。
・I will be busy until next week. (来週まで私は忙しいでしょう。)
→〝until〟を〝前置詞〟として使っています。
・I will not go out until it stops raining.(私は雨が止むまで外出するつもりはありません。)
→〝until〟を〝接続詞〟として使っています。
→〝until〟の中が未来形になっていないのは〝時・条件の副詞節内は現在形〟のルールが働いているからです。
・I have been making it since last Friday.(私は先週の金曜日からそれを作っている。)
→〝since〟を〝前置詞〟として使っています。
→この文では現在完了進行形が使われています。
・They have known each other since they were young.(彼らは若い頃からお互い知っている。)
→〝since〟を〝接続詞〟として使っています。
・As he was young, he traveled around the world.(彼が若かった時、彼は世界中を旅した。)
→〝as〟を〝接続詞〟として使っています。
・As a young man , he traveled around the world.(若かった時、彼は世界中を旅した。)
→〝as〟を〝前置詞〟として使っています。
前置詞的に使う表現について
〝接続詞のように使ってしまうけれど・・実は前置詞or前置詞的に使う表現(=後ろは単語や句などになる)〟 表現があります。
どのようなものがあるのか?を頭に入れておくと英文を読む際の文章構造の判別やTOEIC試験の文法問題などで役に立ちます。
以下になります。
・due to ~ owing to~ because of~(~のため)
・during~(~の間)
・despite~ in spite of~ (~に関わらず)
接続詞と対比した表が以下になります。
接続詞 | 前置詞 or 前置詞的に使う表現 | 意味 |
because | due to ~ owing to~ because of~ | ~のため |
while | during~ | ~の間 |
altough though | despite~ in spite of~ | ~に関わらず |
冒頭の問題解説
冒頭の問題の解説です。
1( )heavy rain,the road is closed.
A:because
B:due to
・正解はBのdue to です。
・和訳は〝大雨のためその道路は閉鎖されている。〟
・( )内の直後が名詞句の為、前置詞的に使う表現 due to が入ります。
2 I did my best ( ) I was tired.
A:although
B:in spite of
・正解はAの althoughです。
・和訳は〝私は疲れていたが最善を尽くしました。〟
・( )内の直後が文(=主語+動詞という構造)の為、接続詞 although が入ります。
3 Read this ( )talking to your boss.
A:before
B:because
・正解はAの beforeです。
・和訳は〝あなたのボスに話す前にこれを読みなさい〟
・( )内の直後が動名詞の為、前置詞のbefore が入ります。(※beforeは接続詞としても使えますが、ここでは前置詞として使われています。)
4 Tell me how to learn a foreign language ( ) I sleep.
A:while
B:during
・正解はAのwhile です。
・和訳は〝私が寝ている間に外国語を習得する方法を私に教えて下さい。〟
・( )内の直後が文の為、接続詞のwhile が入ります。
・動詞tellがここでは第4文型SVOO型で使われています。
・how to learn は疑問詞+to 不定詞の形です。
重要文法用語まとめ
・前置詞
・動名詞
まとめ
いかがだったでしょうか?
・接続詞と前置詞の使い方・構造を理解する。
・〝接続詞・前置詞両方で使えるもの〟〝前置詞的に使う表現〟を覚えておく。
という2点がクリアできると、接続詞・前置詞の違い・見分け方はラクラク解決されるはずです!