that 使い方 を理解しよう。

that 使い方 を理解しよう。

 

※2018年11月29日加筆

 

thatの使い方 はなんとなくゴチャゴチャしているように感じて初心者の方は難しく感じるかもしれない。 英文を読んでいる時に、とても沢山出てきて嫌気がさす方もいるかもしれない。

 

しかしながら、なんとなく判るものと、曖昧なものをシッカリ区別すれば、そんなに難しいものではない。本日は〝thatの使い方〟について述べたい。  

 

that の種類と使い方が解ると以下の英文もスッキリ考えられます!

that 使い方 を理解しよう。5

 

 


1. I think that is a boy.

2. I think that boy is very strong.

3. I think that the boy climbed the mountain.

4. I know the boy that climbed the mountain.

5. I heard the news that the boy had climbed the mountain.

 

 

that 使い方 理解の必要性。

that 使い方 を理解しよう。2

 

簡単な英文を読む時には、thatの使い方が明確でなくてもそんなに困らないかもしれない。ところが、英文が複雑になると、thatが何であるか?が解からなければ、文章構造がハッキリと見えてこない。

 

文章構造を明確に出来なければ、正確な意味が取れない。一文単位をキチンと理解出来なければ、段落はもちろん、話全体が把握できない。  

 

こんな状態で多読 学習を続けたり、TOEIC対策英検対策の為に問題演習ばかりをこなしても、殆ど力にならない事になる。   また、英作文をする時に、理解出来ていれば、簡単なミスを犯さないで済むのに、使い方を理解していないが為に、細かいミスをしたりする。  

 

that には様々な種類があるが、明確に区別出来ているか?

 

英文を読んでいると、実に様々なthat が出てくる。   英文法が苦手な方が、これを理解しようにも、難しく感じてしまうのは、英文法全体で見た時に、どのようなthatがあるのか?ということが明確になっていないからであると思う。分類方法は色々あると思うが、以下で考えてみると判りやすい。  

 

・代名詞のthat

・形容詞のthat

・関係代名詞のthat

・接続詞のthat

・同格のthat  

 

以下でそれぞれの「that」について詳しく述べたい。

 

代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。

 

中学1年で出てくるもので、これが解からないと言う方はあまりいないかもしれない。  

 

・That is a  pen.

・The climate of Tokyo is milder than that of Sapporo.  

 

thatが「あれ(は)」「それ(は)」という意味で使われているパターンである。  

 

 

形容詞 that について(代名詞のthatと混同していないか?)

 

意外に英語が苦手な人が、不完全に理解しているのがこのthatである。  

 

・That pen is mine.

・I know that boy.  

 

という英文を見た時に、和訳は正確に出来るかもしれない。  

 

ところが以下の日本語を英語にして下さい と言われた時に、意外に2つの答えがごちゃごちゃになる方がいる。  

1.あれは私の車です。 2.あの車は私のものです。  

 

1はThat is my car.であるし、2はThat car is mine.である。   

 

言っている内容の方向性は同じであるが、1のthatは代名詞のthatであり、2のthatはcarを説明しているので、形容詞ということになる。  

 

 

関係代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。3

 

・I know the man that plays the guitar every day.

・She is the most beautiful lady that I have ever met. 

 

関係代名詞 that の特徴は that以下が不完全な文であるということである。主格の関係代名詞thatでも、目的格の関係代名詞 thatでも、どちらでも後ろの英文が不完全な構造となっている。  

 

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接続詞 that について

 

・I know that he is a student.

・I am sure that he will win the game.

・She was so tired that she could not cook dinner.  

・He is such a nice guy that everyone likes him.

 

上記英文のように、that以下が完全な英文である場合、接続詞のthatになる。名詞節について理解を進めるとさらに理解が進む。接続詞のthatは英文を読んでいると良く出てくるし、英作文をする時にも、良く使う形である。

 

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう! 

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

so that 使い方 基本パターンを知ろう!

so that such that 違い・区別は大丈夫?

 

 

完全な文・不完全な文とは何か?

that 使い方 を理解しよう。4

 

接続詞のthatと関係代名詞のthatのところで「完全な文」「不完全な文」と説明したが、そもそも自分で文章を見た時に〝完全か不完全が判断できない〟という人が多いように思う。  

 

1.He slept.(完全な文)

2.I go.(完全な文)

3.I arrested(不完全な文)

4.I enjoyed.(不完全な文)  

 

完全な文 というのは、その文単体で意味が成立するものであり、不完全な文というのはその逆である。 こう説明しても、理解が難しい方は、日本語で1から4までの文章を訳した時に・・・   1と2は正確に和訳が出来ても・・・ 3番を 私は逮捕した。 と訳したり、4番を私は楽しんだ と訳していると思う。ところが、実際は、3番は私は~を逮捕した、4番は私は~を楽しんだ である。

 

つまり、3番4番は~をの部分がないので不完全という事になる。 このように、上記の英文を見た時に、不完全な文か否か?を識別するのが難しいと感じた理由は、動詞に目的語が付くか?付かないか?という場合、目的格のthat の時に起こりやすい。

 

これが理解出来ない理由は、自動詞 他動詞の見分け方 がうまく行っていないことだと思われる。   日頃から、自動詞 他動詞を意識しながら動詞の意味と使い方を覚える事も、that以下の文が完全か不完全か?の識別をする上で重要になる。

  

接続詞 that 同格 について

 

・I heard the news that the new car will be released soon.  

 

上記のように、名詞の後ろにthatを置いて使う形の英文である。   そんなに頻度は高くないかもしれないが、英文を読んでいると、時々出てくるので、that の識別をする為には、理解をしておくことが重要になる。  

 

関係代名詞 thatと同格 thatは一体何が違うのか?

 

関係代名詞のthatは上記で述べたように、that以下が不完全な文である。一方、同格のthatは接続詞のthatであるので、その後ろの文は完全である。

 

これが一つ目の大きな違いであるが、もう一つ大きな違いがある。   それは関係代名詞のthatの場合、前に来る名詞とthatの組み合わせはほぼ無限にあるが、同格のthatの場合、勝手に前の名詞とつなげる事ができない。

 

先ほど出てきた文章では〝news という名詞だから同格のthatを使う事が出来る〟ということである。   同格のthatを後ろに置く事ができる名詞は数が限られている。以下のようなものである。   news   fact   advice   belief  evidence  conclusion   関係代名詞と同格thatの大きな違いについての説明は以上である。  

 

※ 同格 that について更に詳細を知りたい方は・・・ 

同格 that を基礎からラクラク理解しよう!