名詞句 名詞節の違いを簡単に理解しよう!
文法書を読んでいると〝名詞句〟〝形容詞句〟〝副詞句〟・・・などのように書かれていて、違いが良く解らない ということはないでしょうか?また、句と節の違いがわからないということはないでしょうか?
本日は「名詞句」についてお伝えしたいと思います。
名詞句が解ると以下の問題が出来るようになります!
以下の英文の中から名詞句と名詞節を見つけててみましょう。また、文中のどの位置で使われているのか?も考えてみましょう。
1.I am planning to go to Hawaii next year.
2.I think that she lives in America now.
3.We don’t know if she is fine.
4.We are looking forward to meeting you again.
5.Do you know how old she is?
6.The best way is to change our attitudes.
7.Could you tell me what to do next?
8.Climbing this mountain is difficult.
9.What she said is not true.
10.I like reading books.
ポイント
名詞句を理解する上でのポイント
・名詞句の構造
・名詞句にはどのような種類があるか?
・名詞句を文中のどの位置で使うか?
名詞句とは?
まず、名詞句とは 名詞のフレーズの事です。
つまり、2語以上からなり主語と動詞を持たない構造が名詞の働きをする 物の事です。
例えば以下のようなものです。
・I want to get up early every day.(私は毎日早く起きたいです。)
・Thank you for coming.(お越し頂きありがとう。)
・She doesn’t know how to study English.(彼女は英語の勉強の仕方を知らない。)
名詞句の種類
名詞句には以下のようなものがあります。
・冠詞+名詞
例:I know the news.(私はそのニュースを知っています。)
・形容詞+名詞
例: She has yellow note books.(彼女は黄色のノートを持っている。)
例:I want to go to America.(私はアメリカへ行きたい。)
・動名詞
例:Seeing is believing.(見ることは信じることだ。)
例:I know what to do.(私は何をするべきか知っています。)
名詞句の機能
名詞句は文中で主語、補語、目的語、前置詞の目的語として機能します。(※名詞を置ける位置4つで使われることを意識しながら確認すると理解しやすいでしょう。)
以下のような形です。
1.Cooking is her hobby.(料理をすることは彼女の趣味です。)
2.This is how to do it.(これがそれをする方法です。)
3.I like to play soccer.(私はサッカーをすることが好きです。)
4.She is interested in learning English.(彼女は英語を習う事に興味があります。)
1番の文では動名詞Cookingを主語として使っています。
2番の文では疑問詞+to doである how to do を補語として使っています。
3番の文では不定詞の名詞的用法 to play soccer を目的語として使っています。
4番の文では動名詞 learning English を前置詞の目的語として使っています。
名詞句と名詞節違いは何?
名詞句と名詞節の違いは何か?と疑問を持つ方もいるかと思います。
・名詞句は2語以上からなり主語と動詞を持たない構造が名詞の働きをするもの。
・名詞節は名詞の働きをする文=主語+動詞という構造を持ち、それが全体として名詞としての機能を持つもの。
1.I like to study English.
2.I know that she lives in France.
1番、2番ともに下線分を動詞の目的語の位置で使っていますが、1番は不定詞の名詞的用法であり主語と動詞を持たない名詞句になっています。一方、2番は接続詞thatを使っており、主語と動詞を持つ名詞節になっています。
being 名詞句は何?
英文を読んでいると 〝being 名詞句〟が時々出てきて 難しいと感じる方もいると思います。例えば以下のような形です。
1.Thank you for being kind to me.(私に親切にしてくれてありがとう。)
2.Being a mother is hard work.(母親であることは重労働です。)
3.She likes being alone.(彼女は一人でいることが好きだ。)
being が名詞句として使われている場合 beingを使うべき理由があります。
1番の場合 kindは形容詞です。これを動名詞にするにはbe動詞が必要になります。(動名詞は動詞+ingの形です。)前置詞 for の位置に being kind の形で置かれています。
2番の場合 a motherは名詞です。これを動名詞にするにはbe動詞が必要になります。 主語の位置で Being a mother の形が置かれています。
3番の場合 aloneは形容詞です。これを動名詞にするにはbe動詞が必要になります。動詞 likesの目的語の位置で being aloneが使われています。
冒頭の問題解説
1番の問題:I am planning to go to Hawaii next year.
日本語訳:私は来年ハワイへ行くことを計画しています。
・「to go to Hawaii next year」不定詞の名詞的用法を名詞句として使っています。動詞 plan の目的語の位置で使われています。
2番の問題:I think that she lives in America now.
日本語訳:私は彼女は今アメリカに住んでいると思います。
・「that she lives in America now」接続詞thatを名詞節として使っています。動詞 think の目的語の位置で使われています。
3番の問題:We don’t know if she is fine
日本語訳:私達は彼女が元気か知りません。
・「if she is fine」接続詞ifを名詞節として使っています。動詞 knowの目的語の位置で使われています。
4番の問題:We are looking forward to meeting you again.
日本語訳:私達はあなたに再びお会いできることを楽しみにしています。
・「meeting you again」動名詞を名詞句として使っています。前置詞toの目的語の位置で使われています。
5番の問題:Do you know how old she is?
日本語訳:あなたは彼女が何歳か知っていますか?
・「how old she is」間接疑問文を名詞節として使っています。動詞knowの目的語の位置で使われています。
6番の問題:The best way is to change our attitudes.
日本語訳:一番良い方法は我々の態度を変えることです。
・「to change our attitudes」不定詞の名詞的用法を名詞句として使っています。isの補語の位置で使われています。
7番の問題:Could you tell me what to do next?
日本語訳:あなたは私に次に何をするべきか教えてくれますか?
・「what to do next」疑問詞+to doを名詞句として使っています。動詞tellの目的語の位置で使われています。動詞tellは tell+人+物 の形=第4文型で使える動詞です。
8番の問題:Climbing this mountain is difficult.
日本語訳:この山に登ることは難しいです。
・「Climbing this mountain」動名詞を名詞節として使っています。主語の位置で使われています。
9番の問題:What she said is not true.
日本語訳:彼女が言ったことは本当です。
・「What she said」関係代名詞whatを名詞節として使っています。主語の位置で使われています。
10番の問題:I like reading books.
日本語訳:私は本を読む事が好きです。
・「reading books」を名詞句として使っています。動詞likeの目的語の位置で使われています。
重要文法用語まとめ
・名詞句
・名詞節
・動名詞
まとめ
名詞句の理解は深まりましたか?
・名詞句=2語以上から成り立ち、主語と動詞を持たず文章の名詞を置ける位置で使われるもの。
・名詞句にはどのような種類があるのか?を把握する。
がポイントになります。