最上級の英語 3つのポイントを掴んで〝最速で〟理解しよう!

最上級の英語 3つのポイントを掴んで〝最速で〟理解しよう!

 

 

前回は比較級についての解説でした。今回は、最上級についてです。比較級の時の考え方が解ると50パーセントは既に最上級を理解出来ていると考えて大丈夫です。

 

最上級のポイントを掴んでサクサク理解しましょう!

 

 

最上級が分かると以下の問題が出来るようになります!

最上級2

問題:以下の日本語を英訳してください。

 

1.この学校は日本で一番古い。

2.彼は5人の中で一番一生懸命に働く

3.この絵は世界で一番高い。

4.彼女は彼女の友人達の中で一番手早く料理が出来る。

 

 

 

ポイント

最上級3

 

 

最上級を理解する為のポイントは以下になります。

 

どのような品詞を最上級に出来るのか?

基本的な最上級の形を理解する。

前置詞 in と of の使い分け。

 

 

どのような品詞が最上級になるか?

 

最上級を作る時に、なんとなく形を変えて作っている方が多いと思います。自分にとって身近な文章であれば、なとなく出来てしまうので、原理を理解せずになんとなく進める方が多いと思います。

 

例えば〝「彼はこのクラスの中で一番背が高い」という日本語を英訳してください。〟とお願いすると、相当数の方が出来てしまうと思います。

 

ところが〝「彼はこの部署の中で一番勤勉に働きます」という日本語を英訳してください〟とお願いすると、少し出来る人が減ってしまうかもしれません。

 

これは〝勤勉に〟という英単語を知らない という理由も勿論あると思いますが、品詞を理解していない 事も考えられます。

 

どのような品詞が最上級になるのか?という原理が理解できると、自分の知らない英単語でもそれなりに、英作が出来るようになるものです。

 

では、どのような品詞が最上級になるのか?というと・・・ 

 

形容詞

副詞 

 

の2つになります。

 

例えば・・

 

「彼はこのクラスの中で一番背が高い」という日本語の場合、〝背が高い〟は形容詞になります。

 

一方、「彼はこの部署の中で一番勤勉に働きます」という日本語の場合、〝勤勉に〟は副詞になります。

 

もし、「どのような品詞が最上級になるのか?」と分からなくなったら〝一番〟という言葉を付ける事が出来る言葉を考えてみると良いと思います。「一番」の後ろに付ける事が出来る言葉は〝形容詞〟と〝副詞〟になります。

 

一番高い

一番安い

一番大きい

一番小さい

一番早く

一番遅く

一番勤勉に

一番素早く

 

最上級に出来る部分は形容詞か副詞になるので、実際に英作をする時に、どの日本語部分が形容詞や副詞であるのか?を意識することが重要になります。

 

※形容詞の〝働き〟と〝位置〟に関して詳細を知りたい方は・・

→ 形容詞 を参照してみて下さい。

 

※副詞の〝働き〟と〝位置〟に関して詳細を知りたい方は・・

→ 副詞 を参照してみて下さい。

 

最上級の基本的な形

 

最上級の基本形は以下の2つになります。

the + est 型

the most 型 

 

以下でそれぞれについて詳細な解説をしていきたいと思います。

 

 

the+est型 最上級

最上級4

 

比較級のところでは、〝1音節及び1部の2音節の形容詞や副詞はer型の比較級になります。〟と記しましたが、その考え方がここでも活かせます。 (※1音節、2音節に関しては比較級のページの中の 〝er型比較級〟 を参照してみて下さい。)

 

1音節及び1部の2音節の形容詞や副詞はthe + est 型の最上級の形にしていく」という事になります。

 

例えば、以下のような英文です。

 

This is the tallest tower in the world.

(これは世界で一番高い塔です。)

 

形容詞 tall は1音節なので、the + est で最上級にしています。

 

 

the+most型 最上級

最上級5

 

the+most型 最上級は形容詞や副詞の音節が2音節以上の場合」です。(既に述べたように2音節でもest型になる例外もあります。)

 

この説明が複雑に感じる方は、〝綴りが6文字以上のものは the+most型 最上級にしていく〟(一部例外もあります。) と考えると良いと思います。

 

the+most型 最上級の例を以下に記したいと思います。

 

・She is the most popular actress in this country.(彼女はこの国で最も人気のある女優です。)

 

 

 

最上級と前置詞 in と of の使い分けについて

最上級6

 

最上級の文章を作る時に「~の中で」という表現が一緒に出てくることが多いです。

 

の時に、前置詞 〝in〟 を使っている場合と 〝of〟 を使っている場合がありますが、迷う方がいるのではないかと思います。例えば、以下のような場合です。

 

1.He is the tallest in his class.(彼はこのクラスの中で一番背が高い。)

 

2.She is the most beautiful of her friends.(彼女は友人達の中で一番美しい。)

 

1の文の中では、前置詞 〝in〟 を使い、2の文の中では 〝of〟 を使っています。これら2つを正確に使い分けられる必要があります。 識別する為に、以下のように考えると、シンプルでわかりやすいと思います。

 

・in+グループ名や空間

・of+構成員や構成要素  

 

練習問題をやりながら、考えてみると、より理解が深まると思います。

 

a:この学校の中で→(     ) this class.

b:私のクラスメートの中で→(  )my classmates

c:全ての街の中で→(       )all the cities

d:あの街の中で→(   )that city

 

正解は a:in  b:of c:of d:in です。 

 

 

 

冒頭の問題解説

最上級7

冒頭の問題の解説です。

 

1番の問題「この学校は日本で一番古い。」は・・

 

This school is the oldest in Japan.になります。

形容詞 old は1音節の形容詞なので the + est で最上級を作ります。「日本」は空間になるので、前置詞は in を使います。

 

2番の問題「彼は5人の中で一番一生懸命に働く。」は・・

 

He works the hardest of the fiveになります。

副詞 hard は1音節なので the + est で最上級を作ります。「5人の中で」は構成要素なので、前置詞は of を使います。

 

3番の問題「この絵は世界で一番高い。」は・・

 

This picture is the most expensive in the world.になります。

形容詞 expensive は3音節なので the most を使い最上級を作ります。 「世界」は空間になるので、前置詞は in を使います。

 

4.彼女は彼女の友人達の中で一番手早く料理が出来る。

 

She can cook the most quickly of her friends.になります。

副詞 quickly は2音節なので the most を使い最上級を作ります。「友人達の中で」は構成要素なので、前置詞は of を使います。

 

 

 

重要文法用語おさらい

このページで出てきた重要文法用語のおさらいです。以下の文法用語の中で理解していないところがあれば、上記の説明をもう一度読んだり、関連リンクを参照してみましょう!

 

形容詞

副詞

・1音節 2音節

・the+est型  最上級

・the most型 最上級

・最上級のinとof

 

まとめ

最上級8

 

どのような品詞が最上級になるのか?という事を理解し、最上級に必要なポイントを習得すると案外ラクに習得できると思います。

 

最上級は理解できたけれど、比較級の理解が怪しいと思う方は、この際一緒に学習してみましょう。最上級の考え方と根本は似ているので理解に時間がかからない筈です。