英会話 会話力 英語が出来るのに会話が出来ない原因は?
英会話が出来ないと言う人の多くは、英語力に問題がある人が多いが、そこそこの英語力であるにも関わらず〝英会話が出来ない〟と言う人がいる。 本日は「 英会話 会話力 」についてお伝えしたい。
英語が出来るのに英会話が出来ない人がいる。
英語の基礎力はシッカリしており、英会話教室などでネイティブ講師などと沢山英会話をしているのに、英会話が上手にならないと言う方がいる。
原因を細かく分析していくと、このような方の問題は〝会話力がない〟場合が多い。 英語力があるのにも関わらず、会話が続かない人は英語知識を増やすだけではなくて、会話力そのものを磨かなくてはならない。 そして、これに対するトレーニングは単に英語を口から沢山出していれば良いというものではない。
英会話=英語力+会話力
英会話力というのは、英語力と会話力の2つがある状態を指す。 どちらが欠けても英会話力は成立しない。よって英会話力を向上させる場合、以下の状況が存在する事をまず考えて置かなければならない。
1.会話力はあるが、英語力が無いケース。
2.英語力はあるが、会話力が無いケース。
3.英語力も無いし、会話力も無いケース。
4.英語力も有るし、会話力もあるケース。
1番に該当する人は、英語力を高める訓練をすれば良い。具体的に言うと、短い英文をスラスラ作れるようにする訓練と疑問文をスラスラ作れるようにする力の養成が出来ればよい。
2番に該当する方は会話力を養成しなければならない。
3番に該当する方は英語力、会話力どちらの力も必要になるので、一番時間がかかるケースだろう。
4番に該当する方は、ドンドン英語を活用する機会を設けると、さらに英会話力は向上する。
英語力があっても会話力が無くて困る場面がある。
海外で暮らしていると、ホストファミリーと英会話などをしなければならない場面が出てくる。この時に、英語力も必要であるが、それ以上に重要であるのは、積極性と会話力である。 会話力が無いと、とてもでは無いが家族と良好な関係が気付けない。
そして、何より間が持たない。海外で暮らす事を考えている人は、会話力を徹底して磨くことをオススメする。
会話が続かない人に見られる2つのタイプ
会話が続かないと言う人には大きく分けて2つのケースが存在すると思う。
・相手の質問に答えるのみで会話が終わってしまう人。
・相手から話を振られても、何を話せば良いのか分からない人。 『自分は英語力はそこそこあるのに、いまいち英会話力がない・・・』と思う方は、上記2つに該当していないか考えてみて欲しい。
相手の質問に答えるのみで会話が続かない人
相手の質問に答えるのみで、会話が続かない人がいる。
例えば・・・
Aさん「昨日のサッカー日本代表の試合観ましたか?」
Bさん「いいえ。観ませんでした。」
Aさん「サッカーあまり興味ないですか?」
Bさん「はい。ありません。」 と答えるだけでは、会話はそれ以上続かない。
ところが・・・・
Aさん「昨日のサッカー日本代表の試合観ましたか?」
Bさん「いいえ。観なかったのですが、どんな感じだったんですか?」
Aさん「フォワードの〇○が試合終了直前で同点ゴールを決めたところで調度試合終わったんですよ。」
Bさん「〇○は確か怪我から復帰したばかりですよね?」
Aさん「まだ、本調子という感じ無かったですけど、かなり良い感じでしたよ。」
Bさん「イタリアに戻って、また活躍すれば良いですね。海外でサッカーの試合観戦したことありますか?」
となると・・・会話はどんどん続く。
質問に答えるだけでは、質問する側も疲れるし、会話が盛り上がらなくて、話が発展しない。どちらが一方が質問を延々と続け、もう一方が答えるのみ という展開になってしまう。 このような人は、英語の質問に沢山答えるだけでは「会話力」は伸びないだろう。やみくもに英会話量を稼ぐ練習をしていても、なんら解決に繋がらない。
何を相手に話せば良いのか分からない人
会話が続かないと言う人には、何を話せば良いのか分からないと言う人もいる。
Aさん:「今日新しいスーツ着てみたんですよ」
Bさん:「そうですか。(ウっ・・・何を話せば良いのか分からない・・・)」終了。
これでは、どうしても会話が続きません。
ところが・・・
Aさん:「今日新しいスーツ着てみたんですよ」
Bさん:「いいですね~見せてくださいよ~」
Aさん:「これなんですよ。」
Bさん:「何か高そうな感じですね。ブランドスーツですか?」
Aさん:「ボーナス出たんで、奮発したんですよ。」
Bさん:「良かったですね~。どこで買ったんですか?」 となると話はドンドン膨らむ。
経験からだが、このタイプの人は自分の興味がある事は驚く位話が出来るのにも関わらず、興味が無い事に関しては殆ど何も話せないと言う方が多いように感じる。 また、話せる範囲の話題が非常に限定されているようにも感じる。
話に付加価値を付ける練習の必要性
『質問に答えるのみで終始してしまうパターンの人』も、『話を振られても何を話せば分からないパターンの人』も、どちらの場合も〝単に質問に答えるだけではなく、質問に対して自分の意見を付随させる練習=話に付加価値を付ける練習〟が必要になる。
話に付加価値を付ける訓練の方法。
私がお奨めするのはQ&A型の英会話本を利用して、質問されたことに自分で答え、さらに付加価値を加える練習をすることだ。
この時に必ずしも英語で答える必要はない。まず、日本語で答える練習をしてみると良い。英語力を上げることが目的ではなくて、会話力を伸ばすために付加価値を付ける練習をするためである。
例えば・・・
Q:『今日の天気はどうですか?』
A:『晴れていますが、昨日よりも少し寒いですね。ですが、昨年に比べるとまだ良いかもしれません。もっと寒かったですから。温度の変化が激しくて昨年のこの時期はもっと風邪を引いていました。』
Q:『どの位の間日本に住んでいるのですか?』
A:『3年住んでいます。最初の頃よりかなり日本語は上手になってコミュニケーションは取れるようになり、テレビを観ていても大体わかるようになりましたが、まだ漢字で苦しんでいます。僕の友達で日本語を勉強した人何人かいますが、皆漢字で苦しんでいます。何か漢字習得に良い方法はありますか?』
話に付加価値が付けられるようになると英会話が更に出来るようになる。
話に付加価値が付けられるようになると、さらに英会話は上達する。
それは、会話を通じて言葉のキャッチボールが増えて、自分が考えてもいないことを答えなければならなかったり、会話の流れから自分が考えた事も無い事を質問しなければならなくなるからだ。
そのようなやり取りを通じて、自分が知らない英単語を覚える機会が増えたり、上手に使いこなせない英文法項目を再度学習する必要に迫られる。このようなプロセスと増やしていくと、自分の頭の中の英語ソフトウェア―が格段に進化する。
英語を勉強するだけで英会話が出来るようになる職業
生徒さんを観ていると、英語を勉強するだけで英会話が出来るようになる職業の人達がいる。それは『営業職』の人である。英語をキチンと勉強しない人は、勿論上達しないが、キチンと学習した人の中で会話が出来るようにならなかった人は、今まで誰一人としていない。
この理由は、会話力が日常の仕事の中で身についているからであると思う。 あえて名前は出さないが、人と接する職業であっても英会話が苦手な人が多い職業もある。この職業の人は、相手から質問を受けて答えることは多いかもしれないが、相手の質問に対して付加価値を付けて返答する必要が無いためであろう というのが私の考えである。