第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

SVOO型動詞SVC型動詞のページで、文型を理解するのに必要なポイントは、動詞の使い方を理解することであると記してきました。

 

れぞれの文型で使われる動詞の使い方を理解し、英単語の配列の仕方が解ると、一見難解に思える文型も案外優しく思えると思います。

 

本日は「第5文型SVOC型動詞」について述べたいと思います。

 

第5文型SVOCが理解出来ると以下の問題や視点が理解出来ます!

第5文型SVOC5

1.以下の英文と同じ文型で使われている英文を下のA~Eから選んで下さい。

I call my dog Pochi.

 

A.The politician used a lot of money.

B.It looks suspicious.

C.The man gave the politician a lot of money.

D.The voters elected him governor.

E.The politician will resign soon.

 

2. 以下の日本語を英訳してください。

「私は屋根を紫に塗った。」

 

 

3.2つの英文にfindが入っていますが、それぞれ、どのような意味になりますか?どうして意味が違うのでしょうか?

 

①I found a book on the street.

② I  found this book interesting.

 

動詞 find  「見つける」? 「分かる」?

第5文型SVOC8

 

私が高校時代、英語の点数が26点とかだった時に、疑問に思った事があります。「同じ find なのにどうして2つの訳し方があるのだろう?」

 

例えば、以下のような2つの文の場合です。

 

①I found a book on the street.

② I  found this book interesting. 

 

①のfindを「見つける」と訳すのはなぜだろう? 

②のfindを「分かる」と訳すのはどうしてだろう?

 

と疑問に思いました。

 

もちろん26点とかでも、文脈から考えて、それぞれ「見つける」と「分かる」だという事は言うまでもないのは明らかなのですが、どうも腑に落ちない部分がありました。

 

自分で文型を勉強するようになってから・・

 

①の文はSVOという文型で動詞を使っていて「~を見つける」

②の文はSVOCという文型で動詞を使っており「~が~だと分かる」

 

という事が解ってから、②の文章を、どうして「見つける」と訳さないのか?納得した記憶があります。

 

この形で使う限り〝「見つける」は成立しないな~〟と分かったのです。文型を攻略するには、動詞の使い方を理解する事が非常に重要です。

 

 

第5文型SVOCを攻略するポイント

第5文型SVOC6

SVOC型の動詞を攻略するためのポイントは以下になります。

 

・〝どのような動詞がSVOC動詞パターンで使えるのか?〟頭に入れる。

それぞれの動詞がどのような意味を持つのか?正確に頭に入れる。

C=補語の部分にどのような品詞がくるのか?を理解する。

 

 

 

どうして?それぞれの動詞の意味を正確に覚える事が重要か?

第5文型SVOC1

 

文型の攻略はSVC型であっても、SVOO型であっても〝動詞の使い方を正確に理解すること〟ですが、SVOC文型では、日本語の意味を覚えることが重要になります。

 

・第2文型[SVC]動詞については以下のページを参照してみて下さい。

第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

 

・第4文型[SVOO]動詞については以下のページを参照してみて下さい。

SVOO動詞が〝全然解らない〟にサヨナラ!

 

文法書などを読むと『C(補語)は名詞や形容詞になります。』になりますと書いています。ですが、これだけを覚えていても、実際に英会話や英作をする時に、このCの部分に正しい言葉を素早く持ってくる助けにならない為です。

 

例えば『私は私の犬をポチと呼びます。』という日本語を英語に素早く変換する為に・・・

 

『呼ぶだから、callを使えば良いな・・ Cの部分は名詞か形容詞が来るけど、この場合は、名詞なのか形容詞なのか?』などと考えるのでは、時間ばかりかかってしまいます。

 

そんな時にcallは『~を・・という名で呼ぶ』と覚えておくと・・ 

 

・I call my dog Pochi. と素早く英作でき、C(補語)の部分に正しい品詞で単語を配列できます。 ですから、この文型に関しては特に意味を覚えておくことが重要になると思います。

 

第5文型SVOC型で使える動詞

第5文型SVOC3

 

・call(~を~という名で呼ぶ)

・name(~に~と名付ける)

・make(~を~にさせる)

・paint(~を~に塗る)

・leave(~を~のままにする)

・elect(~を~に選ぶ)

・find (~が~だと分る)

・consider(~を~とみなす)  

 

・Icall my sister Hanako.

・I named my dog Hachi.

・I left my room messy.(leftの場合はCの部分に形容詞が入ることがわかります。)

・I found this textbook easy.(findの場合もCの部分に形容詞が入ることがわかります。)

 

など 

 

それぞれの動詞の使い方を辞書で確認すると、より一層理解が深まると思います。

 

※英語辞書の使い方について興味がある方は・・・ 

英語辞書の正しい使い方を知って10倍得をしよう! を参照してみて下さい。

 

SVOOそれともSVOC? 文法書のO=C とは?

第5文型SVOC4

 

英文法書にO=Cなどと記されていて『どうして、このような公式が出てくるのだろうか?』と思う方もいるかもしれませんが、これは以下のような英文に遭遇する可能性が動詞によってはあり得るからです。(※動詞によっては、自動詞 他動詞 どちらも可能であったり、複数の文型で使えるものもあります。)

 

※自動詞 他動詞 に関して知りたい方は以下のページを参照してみて下さい。

自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで!

 

 

A: My sister made me breakfast .

B: The group made him president.

 

という2つの文章がある時に、A文とB文では単語の配列が似ているために、訳す時に混乱する可能性があるからです。

 

動詞 make は SVOO=第4文型でも使えるし、SVOC=第5文型でも使うことが出来ます。そして、make の直後になんとなく似た傾向の英単語が並ぶような場合があります。 

 

A文はSVOO型の文になっている為『~に~を作る』と和訳しますが、B文はSVOC型文の為『~を~にさせる』という和訳の仕方になります。

 

複数の文型で使える可能性のある動詞の訳し方がわからない時 O=Cであるというルールを知っていれば、A文はその関係が成り立たない為“~に~を作る”という方向になり、B文ではO=Cの関係が成り立つため“~を~にさせる”という訳し方になることがわかります。

 

『そんなルールを知らなくても訳し方位AとBの訳し方はわかった』という方もいるかも知れませんが、それは2つの英文で使われている英単語が、明らかに簡単な英単語であるため、推測できるからだと思います。

 

際に英文を読んでいる時に、使われている英単語が自分の知らない固有名詞が入ってきたり、見たことがない形容詞などが使われると、予測すらつかなくなる場合があります。

 

例えば以下のようなケースです。

 

・Obasanjo made him XXXX.  

 

私が実際に英字新聞を読んでいる時に、主語がオバサンジョとなっていて、ビックリしたことがあります。(※ナイジェリアの軍人・政治家の方でこのような方がおります。)

 

このような文章が出てきた時に、文型を意識せずに、主語の音感から勝手な妄想を先行させ「おばさんが彼にXXXXを作ったのだろう」と考えると、話がぐちゃぐちゃになります。

 

動詞makeはSVOOとSVOCのどちらでも使う事が出来るので、前後の文脈から考え・・ そして himとXXXXとの間にO=Cの関係が成り立つかどうか?を考え・・・

 

・オバサンジョが彼にXXXXを作った。

・オバサンジョが彼をXXXXにさせた。 

 

2つの可能性のどちらの訳し方がピッタリくるだろう? と考えることが重要です。

 

ですから、O=Cというルールは知っておくことに越したことはないと思います。

 

まとめ

第5文型SVOC11

 

SVOC型動詞は、動詞の意味を正確に覚えておく事が大切です。そうする事で、Cのところに配列する英単語が形容詞なのか?名詞なのか?がよりハッキリするためです。

 

それぞれの動詞の意味を正確に覚えた上で、実際の英会話で使えるように練習したり、簡単な英作文の練習をすると、より感覚が掴めてくるとおもいます。

 

SVC動詞、SVOO動詞、SVOC動詞の3つがある程度理解できるようになると、文型の識別の問題もかなり、楽になるはずです。試しに問題集などで、そのような問題にチャレンジしてみて下さい。

 

2016年6月20日 | カテゴリー : 動詞, 文型 | 投稿者 : HOSHINO