現在分詞の形容詞パターンがコレで見えた!

現在分詞の形容詞パターンがコレで見えた!

 

英文を読んでいる時に、様々な~ing が出てきますが、それぞれの ~ingがどのような使われ方をしているのか?シッカリと理解していないと、正確に訳す事が出来なくなります。また、英作文をする時にも、正しい英文を書けなくなります。

 

今回は ~ing が名詞を説明する形 「現在分詞の形容詞パターン」についてお伝えしたいと思います。

 

 

現在分詞の形容詞パターンが解ると以下のような問題が出来るようになります!

現在分詞 形容詞1

1.以下の(  )内の単語を正しい形に変えなさい。

 

・Look at the (cry )baby. 

 

2.次の単語を並べ替えて文を作りなさい。

 

[the  know  you  girl   over  there  do  crying  ? ]

 

 

現在分詞の形容詞パターンを理解する為のポイント

現在分詞 形容詞2

 

 

現在分詞の形容詞パターンを理解するポイントは以下になります。

 

~ingがどのような意味になるか?

現在分詞が名詞を説明する時に、どの位置に配列するのか?

 

 

現在分詞の形容詞パターンと言うけど・・そもそも〝形容詞〟ってナニ?

 現在分詞 形容詞6

 

英文法の学習を始めたばかりの方は、形容詞という言葉が理解できていない方もいると思います。そんな方はこの機会に理解し、覚えてしまって下さい。

 

簡単に言うと、名詞を説明する言葉です。

 

例えば、名詞「犬」を説明するために、日本語で幾つか考えてみると以下のような言葉が出てきます。

 

・大きな

・茶色い

・毛むくじゃらの  

 

これらの言葉は全て 名詞である 犬 を説明する事が出来ます。

 

大きな

茶色い

毛むくじゃらの犬 

 

という形です。

 

『大きな』『茶色い』『毛むくじゃらの』は全て形容詞になります。このように形容詞は名詞を説明する言葉です。

 

形容詞の基本的な働きはまずこれで大丈夫ですが、文型について勉強をしていくと、補語という言葉が出てきて、『形容詞は補語になる』などと言う説明が出てきます。

 

これは名詞を説明する形の事を言っている訳ではなくて、「文章の中で形容詞を置かなければならない位置がある」と言う事を言っています。(※補語が入ってくる文型に関するページは以下を参照してみて下さい。)

 

 

第2文型[SVC]が解って涙が出ました!

第5文型[SVOC]が解って飛び跳ねました!

 

 

まとめると、英語を勉強していく時に、形容詞の使い方が良く理解できなくなったら、以下の2つを考えると良いです。

 

1.名詞を説明する形容詞の使い方

2.文章の中で形容詞を置かなければならない場合(文型との関係) 

 

 

今回の現在分詞の形容詞的パターンは1番の考え方になります。

 

 

現在分詞の形容詞パターンの意味

 

現在分詞の形容詞パターンは ~ing が名詞を説明する形のことですが、日本語に訳すと「~している」という意味になります。以下の例文を見ると感覚が掴めると思います。

 

・a running boy (走っている少年)

・a crying girl(泣いている女の子)

・a dancing man(踊っている男性)

 

すべて~ing が名詞を説明し 〝~している〟という意味になっています。

 

このページの一番最初に出てきた1つ目の文法の問題の答えは 〝Look at the (crying) baby.〟 ですが(  )の中をcryingにしているのは〝泣いている〟という意味になっているためです。

 

 

英語の修飾に関する共通パターンを知っておくと理解が飛躍的に進む!

現在分詞 形容詞3

 

英語の修飾(=説明する言葉)に関して共通するパターンがあります。

 

それは 説明が短い時には、説明される言葉の前に置き、逆に説明が長々する時には、後ろに置く という事です。これを頭に入れておくだけで、修飾関係に関する文法事項の理解が進みやすくなると思います。

 

以下に例を記したいと思います。

 

1.He is a tall man.(彼は背の高い人です。)

2.This is a broken car.(これは壊れた車です。)

 

・1番の文章では形容詞tallが名詞manを説明しています。

・2番ではbrokenが壊れたという意味になり、車を説明しています。

 

tall,broken 共に短いので前から説明する形になっています。

過去分詞の形容詞パターンを高速で理解しよう!

 

 

3.Do you want something to drink?(何か飲むための物が欲しいですか?=何か飲み物が欲しいですか?)

4.I heard the news that the politician had resigned.(その政治家が辞職したというニュースを聞いた。)

5.I have a friend that lives in Dublin.(私にはダブリンに住んでいる友人がいる。)

6.Friday is the day when I go to Susukino. (金曜日は私がススキノへ行く日です。)

 

・3番では不定詞 to drink が~するためのという意味になり、後ろからsomethingを説明しています。

 

→ 不定詞の形容詞的用法が分かったよ!

 

・4番は同格that以下が後ろからnewsを説明しています。

・5番は関係代名詞that以下が後ろからfriendを説明しています。

・6番は関係副詞when以下がdayを後ろから説明しています。

 

(※様々なthatの使い方に関して興味がある方は→ that 使い方を理解しよう!を参照してみて下さい。)

 

このように、説明が短い場合は前方に置き、長い時は後ろに置くという事になっています。この共通原則は必ず押さえた方が良いでしょう。

 

現在分詞の修飾も上記の原則と同じ考え方になります。以下に例文と共に記して行きたいと思います。

 

 

現在分詞の形容詞パターンの位置には2つある。

現在分詞 形容詞4

 

他の全ての修飾関係の文法項目と同じように、現在分詞の形容詞パターンも考え方は以下の2つになります。

 

ingが名詞を説明する時、1語で使う時には名詞の前に置く

 

ingが名詞を説明する時、2語以上で使う時には名詞の後ろに置く   

 

1.This is boiling water.(これは沸騰している水です。)

2.Do you know the girl speaking English fluently?(あなたは英語を流暢に話している女の子を知っていますか?)

 

・1の文は動詞boil(自動詞)がing形になり『沸騰している』という意味になり、1語で前からwaterを説明しています。

・2の文は動詞speak(他動詞)がing形になり『話している』と言う意味になり〝English〟〝fluently〟と共に使い2語以上になっている為、後ろから説明しています。

 

(※自動詞 他動詞の判別が解らない方は → 自動詞 他動詞 見分け方 もう悩まないで! を参照してみて下さい。) 

 

 

このページの一番最初にあった並び替え問題の答えは・・

 

『 Do you know the girl crying over there?』(向こうで泣いている女の子を知っていますか?) ですが、これは、現在分詞を形容詞として使う時に注意しなければならない位置を尋ねている問題です。

 

 

現在分詞の形容詞パターンと関係代名詞の関係

現在分詞 形容詞7

 

関係代名詞の知識がある方は、以下の例文を読んだ時に「それは現在分詞ではなくて、関係代名詞で書くのではないか?」と思う方もいるかもしれません。

 

私はソファーの上で寝ている女の子を知っています。

・I know the girl who is sleeping on the sofa.

 

関係代名詞 主格 人の場合

 

上記英文のwho と isを省略してしまった形が現在分詞の形容詞パターンであると考えると良いと思います。

・I know the girl (who)(is) sleeping on the sofa.

↓↓↓↓↓↓↓

・I know the girl sleeping on the sofa.

 

まとめ

現在分詞 形容詞5

 

現在分詞の形容詞パターンのポイントは、これまで見てきたように「意味」と「位置」になります。

 

これがある程度理解出来たら、英文法の関連する問題に挑戦してみたり(現在分詞の修飾などと書いているものもあります。)のところの問題を解いてみたり、実際の英文を読み、ingを発見した時には現在分詞が形容詞の形で使われていないか?確認してみると、理解がより進むと思います。

 

英文を読んでいると、様々なingが出てきます。一つ一つのingを正確に判断する為にも、現在分詞の形容詞(=現在分詞修飾)をマスターし、判断する上での材料の一つにしたいものです。

 

that 使い方 を理解しよう。

that 使い方 を理解しよう。

 

※2018年11月29日加筆

 

thatの使い方 はなんとなくゴチャゴチャしているように感じて初心者の方は難しく感じるかもしれない。 英文を読んでいる時に、とても沢山出てきて嫌気がさす方もいるかもしれない。

 

しかしながら、なんとなく判るものと、曖昧なものをシッカリ区別すれば、そんなに難しいものではない。本日は〝thatの使い方〟について述べたい。  

 

that の種類と使い方が解ると以下の英文もスッキリ考えられます!

that 使い方 を理解しよう。5

 

 


1. I think that is a boy.

2. I think that boy is very strong.

3. I think that the boy climbed the mountain.

4. I know the boy that climbed the mountain.

5. I heard the news that the boy had climbed the mountain.

 

 

that 使い方 理解の必要性。

that 使い方 を理解しよう。2

 

簡単な英文を読む時には、thatの使い方が明確でなくてもそんなに困らないかもしれない。ところが、英文が複雑になると、thatが何であるか?が解からなければ、文章構造がハッキリと見えてこない。

 

文章構造を明確に出来なければ、正確な意味が取れない。一文単位をキチンと理解出来なければ、段落はもちろん、話全体が把握できない。  

 

こんな状態で多読 学習を続けたり、TOEIC対策英検対策の為に問題演習ばかりをこなしても、殆ど力にならない事になる。   また、英作文をする時に、理解出来ていれば、簡単なミスを犯さないで済むのに、使い方を理解していないが為に、細かいミスをしたりする。  

 

that には様々な種類があるが、明確に区別出来ているか?

 

英文を読んでいると、実に様々なthat が出てくる。   英文法が苦手な方が、これを理解しようにも、難しく感じてしまうのは、英文法全体で見た時に、どのようなthatがあるのか?ということが明確になっていないからであると思う。分類方法は色々あると思うが、以下で考えてみると判りやすい。  

 

・代名詞のthat

・形容詞のthat

・関係代名詞のthat

・接続詞のthat

・同格のthat  

 

以下でそれぞれの「that」について詳しく述べたい。

 

代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。

 

中学1年で出てくるもので、これが解からないと言う方はあまりいないかもしれない。  

 

・That is a  pen.

・The climate of Tokyo is milder than that of Sapporo.  

 

thatが「あれ(は)」「それ(は)」という意味で使われているパターンである。  

 

 

形容詞 that について(代名詞のthatと混同していないか?)

 

意外に英語が苦手な人が、不完全に理解しているのがこのthatである。  

 

・That pen is mine.

・I know that boy.  

 

という英文を見た時に、和訳は正確に出来るかもしれない。  

 

ところが以下の日本語を英語にして下さい と言われた時に、意外に2つの答えがごちゃごちゃになる方がいる。  

1.あれは私の車です。 2.あの車は私のものです。  

 

1はThat is my car.であるし、2はThat car is mine.である。   

 

言っている内容の方向性は同じであるが、1のthatは代名詞のthatであり、2のthatはcarを説明しているので、形容詞ということになる。  

 

 

関係代名詞 that について

that 使い方 を理解しよう。3

 

・I know the man that plays the guitar every day.

・She is the most beautiful lady that I have ever met. 

 

関係代名詞 that の特徴は that以下が不完全な文であるということである。主格の関係代名詞thatでも、目的格の関係代名詞 thatでも、どちらでも後ろの英文が不完全な構造となっている。  

 

関係代名詞 主格 基礎からマスターしよう!

関係代名詞 目的格 理解は大丈夫ですか?

 

 

接続詞 that について

 

・I know that he is a student.

・I am sure that he will win the game.

・She was so tired that she could not cook dinner.  

・He is such a nice guy that everyone likes him.

 

上記英文のように、that以下が完全な英文である場合、接続詞のthatになる。名詞節について理解を進めるとさらに理解が進む。接続詞のthatは英文を読んでいると良く出てくるし、英作文をする時にも、良く使う形である。

 

名詞節を基礎からあっさり着実に理解しよう! 

接続詞 that 名詞節 はこれでスッキリ!

so that 使い方 基本パターンを知ろう!

so that such that 違い・区別は大丈夫?

 

 

完全な文・不完全な文とは何か?

that 使い方 を理解しよう。4

 

接続詞のthatと関係代名詞のthatのところで「完全な文」「不完全な文」と説明したが、そもそも自分で文章を見た時に〝完全か不完全が判断できない〟という人が多いように思う。  

 

1.He slept.(完全な文)

2.I go.(完全な文)

3.I arrested(不完全な文)

4.I enjoyed.(不完全な文)  

 

完全な文 というのは、その文単体で意味が成立するものであり、不完全な文というのはその逆である。 こう説明しても、理解が難しい方は、日本語で1から4までの文章を訳した時に・・・   1と2は正確に和訳が出来ても・・・ 3番を 私は逮捕した。 と訳したり、4番を私は楽しんだ と訳していると思う。ところが、実際は、3番は私は~を逮捕した、4番は私は~を楽しんだ である。

 

つまり、3番4番は~をの部分がないので不完全という事になる。 このように、上記の英文を見た時に、不完全な文か否か?を識別するのが難しいと感じた理由は、動詞に目的語が付くか?付かないか?という場合、目的格のthat の時に起こりやすい。

 

これが理解出来ない理由は、自動詞 他動詞の見分け方 がうまく行っていないことだと思われる。   日頃から、自動詞 他動詞を意識しながら動詞の意味と使い方を覚える事も、that以下の文が完全か不完全か?の識別をする上で重要になる。

  

接続詞 that 同格 について

 

・I heard the news that the new car will be released soon.  

 

上記のように、名詞の後ろにthatを置いて使う形の英文である。   そんなに頻度は高くないかもしれないが、英文を読んでいると、時々出てくるので、that の識別をする為には、理解をしておくことが重要になる。  

 

関係代名詞 thatと同格 thatは一体何が違うのか?

 

関係代名詞のthatは上記で述べたように、that以下が不完全な文である。一方、同格のthatは接続詞のthatであるので、その後ろの文は完全である。

 

これが一つ目の大きな違いであるが、もう一つ大きな違いがある。   それは関係代名詞のthatの場合、前に来る名詞とthatの組み合わせはほぼ無限にあるが、同格のthatの場合、勝手に前の名詞とつなげる事ができない。

 

先ほど出てきた文章では〝news という名詞だから同格のthatを使う事が出来る〟ということである。   同格のthatを後ろに置く事ができる名詞は数が限られている。以下のようなものである。   news   fact   advice   belief  evidence  conclusion   関係代名詞と同格thatの大きな違いについての説明は以上である。  

 

※ 同格 that について更に詳細を知りたい方は・・・ 

同格 that を基礎からラクラク理解しよう!